日本暗殺秘録のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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日本暗殺秘録

[ニホンアンサツヒロク]
1969年上映時間:142分
平均点:7.14 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
公開開始日(1969-10-15)
アクションドラマサスペンス時代劇犯罪ものオムニバス青春もの歴史もの実話ものバイオレンス
新規登録(2012-11-30)【Q兵衛】さん
タイトル情報更新(2014-08-18)【イニシャルK】さん
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監督中島貞夫
キャスト若山富三郎(男優)有村次左衛門
那須伸太朗(男優)井伊掃部頭
土橋勇(男優)中村太郎
堀正夫(男優)大久保利通
疋田泰盛(男優)小高芳吉
唐十郎(男優)島田一郎
藤本秀夫(男優)壮士A
小田部通麿(男優)巡査
吉田輝雄(男優)来島恒喜
矢奈木邦二郎(男優)大隈重信
千葉敏郎(男優)星亨
菅原文太(男優)朝日平吾
志摩靖彦(男優)安田善次郎
高橋長英(男優)古田大次郎
五十嵐義弘(男優)小川義夫
土方巽(男優)看守
千葉真一(男優)小沼正
片岡千恵蔵(男優)井上日召
田宮二郎(男優)藤井斉
藤純子(女優)たか子
高橋昌也〔男優・1930年生〕(男優)小沼新吉
波多野博(男優)小沼勝寿
賀川雪絵(女優)民子
三益愛子(女優)小沼たつ
小池朝雄(男優)落合初太郎
桜町弘子(女優)落合清子
広瀬義宣(男優)鎌形芳次
中村錦司(男優)扇屋主人
南都雄二(男優)高利貸西村
田中春男(男優)職人B
汐路章(男優)巡査A
平沢彰(男優)職人D
香月凉二(男優)巡査B
岡島艶子(女優)民子の母
市川裕二(男優)民子の父
村井国夫(男優)桧山誠次
高津住男(男優)古内栄司
林彰太郎(男優)鈴木四郎
近藤正臣(男優)大庭春雄
原田清人(男優)長大尉
砂塚秀夫(男優)新聞記者
神田隆(男優)山下少将
里見浩太郎(男優)村中孝次
高倉健(男優)相沢中佐
鶴田浩二(男優)磯部浅一
待田京介(男優)栗原安秀
森源太郎(男優)
小山田良樹(男優)
笹木俊志(男優)
野口貴史(男優)
川谷拓三(男優)
唐沢民賢(男優)
高並功(男優)
宮城幸生(男優)
小林重四郎(男優)
芥川比呂志ナレーター
脚本中島貞夫
笠原和夫
音楽冨田勲
撮影吉田貞次
製作大川博
俊藤浩滋(製作補)
企画天尾完次
配給東映
美術鈴木孝俊
編集神田忠男
録音中山茂二
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3.《ネタバレ》 これはもう血盟団事件と小沼正のことを描いた映画だとしか言いようがありませんね。聞くところによると、実際に小沼正のことをテーマにした映画を撮るために中島貞夫と笠原和夫が脚本を書いていたら、社長命令でオールスター方式の通史形式になったんだそうです。まあそこは140分の上映時間のうち100分が血盟団事件に尺をとっていることからもうかがえます。脚本は時代を反映しているというか全共闘世代に媚びているというかアジっているような過激さで、自民党筋から製作中止の圧力がかかったというのも頷けるアナーキーさです。ラストの226事件の首謀将校たちの処刑シーンなどは、ちょっとトラウマになりそうなぐらいです。でも小沼正を演じる千葉真一は彼のフィルモグラフィ中でも屈指の名演を見せてくれます。彼は同時代の黒沢年男みたいな激情的な演技が持ち味だったんですが、本作ではそれなりに抑えた演技を見せてくれて魅力的でした。彼と悲恋の関係になる藤純子も、博徒映画の姐御というイメージを払拭させてくれる好演です。脇を固める片岡千恵蔵の井上日昭もさすが千恵蔵という存在感で、多少セリフ回しに灘がありましたがその怪物的なカリスマは圧倒的な迫力があります。 桜田門外の変から始まって226事件までの暗殺事件を取り上げていますが、犯人が処刑もしくは自害で終わらなかったのは、血盟団事件とその影響を受けたこの映画では取り上げられていない515事件だけなんですね。小沼正にいたってはこの映画の製作時にはまだ存命で撮影を見学したっていうのだから驚きです。やはりこの事件が起きた昭和一桁のころは、日本の社会はテロに甘いというかまだまだ民度が低かったと結論付けるしかないでしょうね。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-04-18 20:52:56)
2.《ネタバレ》 桜田門外の変から226事件までの日本の暗殺テロ事件の歴史をオムニバス形式で描いた東映のオールスター大作。描かれる9つの事件はそれぞれを題材に個別に映画化していてもじゅうぶんに見ごたえがありそうなボリュームを感じるのだが、それをオールスターのオムニバスでやってしまったところがいかにも東映らしい企画で、東映だからこそできた映画だろう。最初の20数分間にダイジェスト的にひたすら暗殺シーンを描いているが、普通なら単調になってしまうような構成でも勢いがあり、それをほとんど感じさせないのがいい。その中で印象に残るのはやはり高橋長英主演のギロチン社事件のエピソードで、冒頭の土手で友達に自らの思考を話すシーンや、最後のシーン、死刑台に向かうときの独白がどこかこの主人公 古田大次郎の切なさが感じられて良かった。そして本作のメインエピソードである千葉真一主演の血盟団事件。このエピソードだけはたっぷりと時間を割いて描かれており、単なる見世物的でなく、主人公 小沼正の生き様を描いた人間ドラマとしても見ごたえのあるエピソードだ。小沼を演じる千葉真一は「仁義なき戦い 広島死闘篇」の大友役で、狂犬のようなキレた演技が印象に残っているが、それから4年前の作品である本作ではそれとは逆の繊細さもある青年役を演じていて新鮮だし、この小沼も大友と同じくハマリ役だと思う。「広島死闘篇」で北大路欣也が演じた山中を最初は千葉真一が演じることになっていたというのも本作の小沼を演じる千葉真一を見ればよく分かるし、もし演じていたらどんな山中になっていただろうとつい思ってしまった。その小沼の同志である藤井を演じる田宮二郎はこれが大映を解雇されたあとの初出演映画だそうだが、やはり存在感があり、熱演を見せていて素晴らしく、その熱演に本人のやっと映画に帰ってこれたといううれしさも垣間見えた。それからお竜さんとはまったく違う印象を残す藤純子も良かった。最後の226事件のエピソードが途中まで白黒というのもドキュメンタリーチックで効果的だった。主人公を演じる鶴田浩二が年齢的にちょっと無理のある青年将校の役だが、きっちりとハマっていて、存在感があり、ヤクザ映画でのカッコ良さとは別のカッコ良さがある。そして、死刑を待つだけの仲間たちが入った牢を横切るときの演技がなんともいえず、その鶴田浩二に一人ずつ声をかける仲間たちにも切なさを感じずにはいれない。このシーンはまさに名シーンだろう。全体的に見るとちょっとオムニバスとしては不満があるのも事実なのだが、骨太な力作で、見終わったあとはじゅうぶん満足できる映画だったと思う。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-15 23:57:23)
1.《ネタバレ》 有村次左衛門役の若山富三郎(桜田門外の変)、朝日平吾役の菅原文太(安田善次郎暗殺事件)、小沼正役の千葉真一(血盟団事件)、相沢中佐役の高倉健(永田鉄山暗殺事件)、磯部浅一役の鶴田浩二(二二六事件)と東映スター揃い踏み。単なる暗殺事件のオムニバスといってしまえばその通りだが、歴史好き、暗殺物好きには堪らない快作。惜しむらくは戦後最大の暗殺事件である浅沼稲二郎暗殺事件もやってほしかった。犯人の山口二矢は渡瀬恒彦辺りでどうよ。
Q兵衛さん [映画館(邦画)] 7点(2013-08-04 16:25:34)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.14点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6228.57%
7342.86%
8114.29%
9114.29%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
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