19.《ネタバレ》 個人的には邦画は嫌いなので見ない主義ですが、昨晩つい見始めて最後まで見てしまいました。シンプルながら非常に良く出来た作品で、原作・脚本・監督・助演を(劇団ひとり)が演じている点はあっぱれに価しますが、それよりも何よりも素晴らしかったのが「轟晴夫」演じる(大泉洋)の佇まいです。大泉洋独特の雰囲気はシッカリ残っていますが、かなり抑えた演技が作品に合っていて非常に素晴らしかったです。もともと大泉洋のファンでしたが本作の彼は淡々している中に深みも感じられて非常に良かったです。 難点を挙げるとすれば、せっかく手の届くところに居ながら何もしなかったところ。まあどうすることもできなかったのかもしれませんが、バックトゥザフューチャーのように未来を何とか変えようと努力するのが人間の本性というものだろうにとは感じました。あと、タイムスリップ映画共通の疑問ですが、親の目線で見た時、子供が生まれる年に関わった友人を忘れる訳はなくて、パパはいつ息子があの時の彼だと気付くのかとても気になりますね。 シンプルイズベスト、これくらい無駄をそぎ落として綺麗に作ってくれていたら後世に語り継げると思います。甘めの点数で。 【アラジン2014】さん [地上波(邦画)] 7点(2024-01-04 14:47:58) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 劇団ひとりが自らの小説を原作に共同脚本と初監督を手掛けて映画化した作品と聞いてまた話題作りの映画なのだろうなあとタカをくくってまったく期待しないで見たのだが、これが予想を裏切る良い映画でビックリ。ストーリー的には人生に絶望した男が自分が生まれる前の過去にタイムスリップし、そこで自分の両親となる男女と出会い、今まで自分の知らなかった秘密を知っていくというシンプルでオーソドックスなものだが、あまり大きな話にせず、欲張らずにあくまでシンプルにまとめているのは好感が持てるし、お笑いタレントの初監督作らしからぬ安定感があり、やや唐突に感じる部分もあるのだが、とくに違和感を感じることもなく安心して見ることができた。主人公のマジシャン・晴夫は大泉洋が演じているが、やはりはまり役だったと思う。晴夫が胎盤剥離で入院した自分の母親となる悦子(柴咲コウ)に生まれてくる子供の未来を語るシーンは思わず泣かされてしまった。それに、子供を産めば命を失うリスクがある中で、それでも子供を産みたいという悦子のわが子を思う気持ちや母としての強さにもすごく感動してしまった。監督である劇団ひとり自身も晴夫の父親となるマジシャン役で出演しているが、主演ではないことにより、一歩引いた感があって前に出すぎていないのが良い。この父親である正太郎が、息子であることを隠し、ペペと名乗る晴夫とコンビを組むという展開が面白く、この二人のコンビぶりも良かった。それにしても、お笑いタレントが初監督作品で良作といえるものを作るのはまれだと思うのだが、間違いなく本作は良作で、言い過ぎになるかもしれないが、劇団ひとりには才能がじゅうぶんあると感じた。もともと嫌いというわけではない芸能人なのだが、監督としての次回作があればまた見たいと思う。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-04-13 15:34:00) |
17.劇団ひとりの作品は好きだ。芸風は苦手ではあるが。誰も傷つけないしね。芯がしっかりしてる。たった一人の小さな話ではあるんだけど、大事なものを気づかせてくれるような気がする。こういう映画が好きだ。 【Keytus】さん [インターネット(邦画)] 7点(2019-02-23 22:25:52) (良:1票) |
16.定番なナンセンスという感じですが、登場人物を極力絞り、日本映画にありがちなクサいセリフもなく、シンプルにまとまっていて好感が持てます。今のところタイムスリップは万人にとって難しいですが、この映画のテーマである「せつなさ」には万人が共感するんじゃないでしょうか。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-04-25 01:40:32) |
15.《ネタバレ》 ん?劇団ひとりの初監督作品?ふぅん、期待せずにまぁ観てみるか。ってな感じで鑑賞して見たら、めっちゃいい映画でびっくりしました(笑)。 すごいですね。本当に初監督作?内容的にもヴィジュアル的にも、とても良く出来ていましたよ。 出生を恨み、人生にも絶望した男に突如雷が落ちタイムスリップ。 今まで知らなかった自分の両親についての真相を知ることになっていくわけですが、素直に感動いたしましたよ。 劇団ひとりが出るとどうしても漫才臭くなるんですが、その相方役として大泉洋が見事な演技をしているので 最後まで説得力を持って見せてくれましたね。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-04-03 22:08:39) |
14.期待しないで観たが、オーソドックスなドラマ展開でなかなか良い。 話の筋は読みやすいが、逆にその安定感がある。柴咲コウがキレイ過ぎるのがちょっと非現実的ではあるが、それはそれで悪くない。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-04-02 00:38:20) |
13.《ネタバレ》 まったく予備知識なく観た。「涙とともに飯を食ったことのない奴に、人生の本当の味はわからない」とはいうが、晴夫の惨めな自分の人生を想うとき「生きていくだけで 辛れえなぁ」の独白は琴線に触れた。親に愛されていなかった、という自身の記憶をたどるように、タイムスリップ後にその真相が解き明かされていく。その過程で両親が自分のことをいかに愛していたか、大事に思っていてくれたかを知った晴夫。現在に戻った後、表明上は何も変わったことはないように見せつつも、確実に彼の人生に変化が訪れるであろうこと示唆して終わる演出は自分好みだ。まぁラストの親父の登場には笑ったが。それにしても、劇団ひとり、主演の大泉洋の言を借りれば「嫌な奴だけど本当に才能だけは有るので困ってしまう」とのことだが、今後の作品にも期待したい。 【kainy】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-03-31 09:35:54) |
12.面白かった。作家としてのストーリーだけでなく、映画監督としても合格な劇団ひとりの才能に驚いてしまう。 また、大泉洋にあわせて作ったのかというほどの、ぴったりとしたはまり役。 バカリズムもそうだが、お笑いピン芸人は才能が豊かな人が多いということを感じる作品でした。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-12-13 16:04:27) |
11.タイムスリップもの、母親がいない本当の理由、この2点を軸としてキッチリしっかり造り込んでいった感じ。演出、見せ方みたいな部分も、オリジナリティは感じないけど、良いお手本通りでケチをつける点が見当たらない。脚本は共同のようですが、原作、監督と劇団ひとりの才能は認めざるを得ないところではないでしょうか。また、彼のこれまでの経験から想像される「良い映画」を作るために、細部まで相当な執念をつぎ込んだのではないかと想像します。 そして、その彼が主役に抜擢した大泉洋も十二分に期待に応えていたのではないかと思います。 良い映画であることは間違いないと思うのですが、あえて言うと、綺麗で無難な方向に整えすぎている感じもします。でも初監督としてのアプローチの仕方としては、間違っていない、むしろ正しいし、完成度としても観る側の予想を確実に超えているのではないかと思います。 彼に次回作への意欲があるようなら、同じようなエネルギーと執念をつぎ込みつつ、彼らしいメッセージみたいなものが伝わってくる作品を期待したいと思います。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-04-17 10:58:28) |
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10.《ネタバレ》 なかなかじゃないすか、とっても良かったですよ。大泉さんはじめキャスティングも的確でした。まったく前知識ゼロだったので、監督が劇団ひとりサンとは知らずびっくり。とてもいろいろな要素がうまく働いていたように思います。それって監督さんのお人柄!? カモですね 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-03-08 19:48:42) |
9.《ネタバレ》 北海道民の私にとって大泉洋が出ているだけで応援したくなるのだが、心配もまたしてしまう。雪原の飛び魚とかやっちゃうんじゃないかと(笑)。 あったりまえの杞憂であった。劇団ひとり、うまく大泉を使ってくれてありがとう&お前もまたビンタくらいまくってくれて面白かったよ&柴崎コウグッジョブ。 満足度のとんでもなく高い良作だったなと。 次々と明らかになる秘密。エスカレーションする物語。これは心を癒す映画だ。 映画館で観たかった(><) 劇団ひとりの持つ「人間観察力」と「テクスト作成能力」をエンターテイメントで包んだべタな大傑作。 【JF】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-10-26 14:39:13) |
8.《ネタバレ》 ベタな展開だがわかりやすいし面白い。 マジックは少しぎこちないが本人が実際にやっているのであればかなりがんばって練習したのだと思う。 時間も長すぎずちょうどいい。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-08-24 03:12:21) |
7.《ネタバレ》 しっかり内容がまとまっていていい。序盤の腐りきった大泉洋が最後には自信に満ちたマジックを披露する姿は素晴らしかった。あまり観たことがなかったけど劇団ひとりの演技も重要な役なのに違和感なく観てられた。ラストの不器用な親父の真実が心を温かくしてくれる。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-16 01:01:13) |
6.《ネタバレ》 原作未読。主人公が過去に戻るファンタジーという点では「地下鉄(メトロ)に乗って」や「いま、会いにいきます」などがあるが、本作は「手品師」親子というユニークな設定という事もあり、「笑いとたぶん一粒の涙」という線はきっちりキープできていたと思う。大泉が過去で出会った男が自分の父親だとわかった途端、自然に親子の口のきき方になっているところなど、冴えたシーンがいくつかあった。ただ柴咲コウの熱演は良かったものの、彼女自身に平成の香りが強すぎ、役に合っていなかったのが残念。「誰もが望まれてこの世に生まれて来た」という前提に立てば、人の数だけ本作のようなドラマがありうる事を感じさせてくれた。余談だが、終始登場する手品シーンは、替え玉等を感じさせない見事な作りで、大変見応えがあった。 【田吾作】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-02-14 10:08:01) |
5.《ネタバレ》 「シムソンズ」以来大泉洋のファンなので楽しく見ることができました。彼ほど「見た目はパッとしないのにすごい技術や華々しい過去を持つ男」の役柄がぴったりの人はいませんね。シムソンズでは生まれ故郷の北海道が舞台ということで、方言を交えてのびのび演技していましたが、今回は東京の下町でくすぶる売れない芸人(マジシャン)役。彼にはホンワカしたイメージが強くて、やさぐれて半分人生に絶望している悲哀なんか表現できるのかちょっと心配でしたが、心配ご無用でしたね。ただあの遺骨の本当の帰る場所だけはちょっと気にかかってます。 【S.H.A.D.O.】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-02-02 16:00:47) |
4.《ネタバレ》 劇団ひとり監督。改めて呼んでみると語呂が何だかヘンテコですが、映画の内容は大丈夫。期待以上の堂々たるデビュー作です。ストーリーはベタで王道の感動路線でしたが、いきなり難解で小難しい作風でこられるよりはむしろ好感が持てました。お笑い芸人出身の監督によく見られる、芸人仲間大集合といった安直なキャスティングに走らなかったことも好印象。肝心の内容ですが、全編を通して、監督ご自身のルーツである漫才や古き良き大衆劇場に対する敬愛を感じました。ちなみに、浅草と風間杜夫ときたら"異人たちとの夏"がすぐに頭に浮かぶが、これは監督が意識して狙ったか。最大の見どころはやはり最後のマジック。母悦子の思いと晴夫の決意が時空を越えて交差する、感動の名場面でした。ちょっと褒めすぎましたが、もちろんマイナス点もあります。人物のクローズアップ(特に泣き顔)を多用し過ぎるのが気になりました。それともう一つ、拳で殴る場面と平手で頬を叩く場面。全く痛みが伝わってきません。視聴者に痛みを伝える技術、これは北野作品というお手本から今一度勉強してほしい。辛辣な意見になりますが、それは今後の作品に期待をしているから。監督の次回作は必ず映画館に足を運ぶことを約束します。 【タケノコ】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-12-22 04:35:11) |
3.《ネタバレ》 評価が分かれているようなので心して見に行きましたが、、ストーリーもテンポも自分は良かったと思いますよ。確かにアップや手持ち撮影が多くて画面が落ち着かないし、ほとんどわかる展開だったけど、伏線は上手く回収されているし、最終オーディションのペーパーローズが手元を離れてからは、意外にもグッときてしまいました。技術的なことはともかく、監督や役者さんのメッセージは伝わってきました。この映画は、タイムスリップものの矛盾探しや監督の芸風とかを考えずに、素直にファンタジーとして見るのが良です。 【Banjojo】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-07-13 22:54:42) |
2.もっと泣かせたり、ネタを盛り込んだり出来そうな設定ですが、極力無駄を省いてコンパクトにまとめた印象を受けました。大泉洋とひとりの掛け合いは笑えました。 【tonao】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-05-31 12:44:33) |
1.ところどころ演出にダサさを感じたけれど、ストーリー自体は分かりやすくて面白かったです。 劇団ひとりがちょいちょいカッコつけているのが、ちょっと気になりました笑 大泉洋のマジックはお見事です。 【Yu】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-05-26 23:44:55) |