29.心地よい風が画面から流れてきそうな素晴らしい空気感。この「空気感」というのが最近の映画は希薄ですね。物語の方はというと、ちょっと登場人物全員が聞き分けがよすぎるというか、良い子ちゃんな感じが。もちろんみんなそれぞれ胸に抱えているものがあるのは分かるようになってるんだけど。登場人物たちがもう少し感情を露わにしたり、致命的にイヤな面が見えたりする瞬間があっても良かったのかどうか。それは下品、ありきたりでしょうか。 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 7点(2021-09-20 19:50:35) |
28.《ネタバレ》 15年前に家を出た父親。その葬儀で出会った異母兄弟の少女すず。彼女を妹として迎えた三姉妹の物語。 観る前はもっとドロドロした展開になるのかなと思っていましたが、問題という問題は起きずに三姉妹プラス1の生活が展開されていきます。家族の関係、それぞれの仕事のつながり、それぞれの恋愛…。それこそdiaryのように日々を綴っていった映画、という印象でした。 英題は"Our little sister" 三姉妹の生活にすずが入ったことできっと何かが変わったんでしょうが、元々の三姉妹だけの生活の描写が少なかったのであまり変化がわかりませんでした。でも「小さい子に見られてる」という感覚を大人が持つこと、感情の赴くままにならずに一度ふっ…と立ち止まってみることは大事なこと。なかなか自分でも出来ていないことですが。 三姉妹はなんなら元々すごく仲の良い三姉妹だったようにしか見えない。たまに長女(=綾瀬はるかさん)と次女(=長澤まさみさん)がお互いの価値観の違いでぶつかりますが、いずれも健全なレベルは越えない程度のケンカ。一緒に障子を張り替えてるシーンなどもとても自然で、別にすずがいてもいなくてもあの家族独特の心地良い雰囲気は変わらないんだろうな。 三姉妹がそれぞれに妹を愛し、そして妹がすくすく育っていくのを見るのは、映画だとしてもなんだかほっこりした気持ちになれました。 “Our little sister"、原題より私は好きです。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-06-15 20:52:16) |
27.《ネタバレ》 原作未読。4姉妹もの。 みんなタイプの違う美人で、あまり顔が似てないから、実はみんな異母姉妹とか裏設定があるのかと思ったけど、そういうのは無いみたい。 3人座るとき、長女・幸は正座。次女・佳乃は女の子座り。三女・千佳はあぐらときた。 絶対末っ子すずも座り方変えてくるなと思ったら、食卓を囲むときは正座だけど、普段は体育座りしてるようだ。 千佳は(夏帆自身がそうだけど)左利き。きっとズボラな母親は利き手を直す気がなかったんだろう。 電話が来たとき、幸は佳乃に出ろと。佳乃は千佳に出ろと。で、すずには振らず自分で出る。細かいけど末っ子と一人っ子の差が描けてるかなと思った。 家では一番しっかりしてそうな幸が、不倫という一番世間に顔向けできない事をしてるのがリアルだし、普段はだらしない佳乃が、上司と外回りで食堂に行った際、私情を出さずにきちんと敬語で話す姿もリアル。 札幌に住む母親(大竹しのぶ)の三姉妹のお土産が、包み紙から札幌三越デパートかな。 すずには、六花亭セットとマルセイ・バターサンド。北海道のものだけど、案外どこでも手に入るので、急遽空港で用意したと思われる。 そんなに高いものじゃないし、そもそもすずのために買ったのかも怪しい。三姉妹と値段の差を埋めるために2つにしたのかな?とか、そんなところもリアル。 あと広瀬すずは本当にサッカーが上手いんだな。素人の動きじゃない。 イベントと言えば葬式と法事ばっかりの映画だけど、極端に暗くならず、大喧嘩とか大事件も起こらず、案外ずっと見ていられる映画だった。 ~Our Little Sister~という洋題?サブタイ?が付けられている。若草物語(Little Women)を連想させつつ、意味は“私たちの末っ子”。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-05-21 15:01:34) |
26.《ネタバレ》 普通に良かった。でも時間が経つと主に長澤まさみさんがエロかったことが主な記憶。大竹しのぶさんの演技は上手いのかもしれないけど、演技演技しててあんまりかなあ。全体を通して肩肘張らずに観られるのは良い。酷評コメントもありますが、この映画はこんな感じで良いんじゃないのと個人的には思います。 【なす】さん [映画館(邦画)] 7点(2019-04-19 14:47:44) |
25.《ネタバレ》 4姉妹のほのぼのとした家族ドラマ。物語に起伏が少ないんだけど、しみじみといい味を出していました。どんな人なんだろうな、お父ちゃん。良作。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-03-24 22:53:49) |
24.《ネタバレ》 想像することしか出来なかった死んだ四姉妹の父の容姿。 名前からして香田晋さんが頭に浮かんできました。 でも次見る時にもきっと香田晋しか頭に浮かんでこないじゃなかろうかと今から不安でいっぱいなんです どうしよう。 想像することしか出来なかったすずの母の容姿。 名前からして広瀬香美となってしまっていました。でもそれはそれで悪くはないんじゃないかと思ってみたりもして まあいいじゃないか。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-11-03 23:59:01) |
23.有料チャンネルで放送してた時2回も観てしまいました。 私としては、今のところ邦画では是枝監督への信頼度は結構高いのです。 四姉妹の物語っていうと「若草物語」「細雪」あと大林宜彦監督のもあった気がする、 タイトルは全然思い出せないけど。 とにかくゆったりとさらさら~~と観れるとこがいい。 かなり複雑な家庭だけど、なんだかみんな大らかというかありのまま受け入れてる感じで こんな家庭家族もいいな、なんて思えてきたり 古いとはいえあれだけの土地家屋を維持していくのは相当大変だと思うけど現実的、経 済的なことも出てこないから余計にうらやましくなったりする。 佳乃がお風呂場にいた虫にギャーギャー騒いで、幸が「もう~~」とかいいながら その辺にある雑誌をクルクルと丸めて虫退治に行くとこが好き。 是枝監督の作品は「あーあるある」ていうようなことを演出するのが上手いなと思います。 コレ続編も作ってほしい。 四姉妹がみんなかわいいねぇ。 長澤まさみはデビューしたころに「この子はいいんじゃない?」と注目。 あれから何年か経ったけど、相変わらずいいねー。結婚なんてしないで雲の上の大女優になってほしい。 【envy】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-10-08 00:29:38) |
22.四人姉妹を主役にした映画といえば真っ先に思いつくのが若草物語、そして邦画では細雪だろう。どちらも有名な小説を原作として何度も映画化された。この海街diaryもまた性格や生き方が違っても四人姉妹の仲がいいのも共通だ。原作が名作小説というわけではないので(偏見?)味わい深さでは今一歩だが、母親が異なる妹を姉妹として受け入れる姉たちととけ込んでいく妹の描写はとても良い。静かさのなかにほのぼのとした暖かさを感じる良い映画だ。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-08-27 13:16:40) |
21.優しい時間が過ぎていく作品でした。色々な事をひっくるめて、この家族がずっと幸せでありますように。。。 【リニア】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-08-18 01:08:10) |
20.監督が嬉々として広瀬すずを撮っているのがよく伝わっている。 【michell】さん [地上波(邦画)] 7点(2018-03-26 23:55:01) |
|
19.学生の時は絶対見なかったと思うけど、年取るとね、こういうのが良く感じるよね。 【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2017-12-31 04:35:07) |
18.《ネタバレ》 東宝が作った松竹大船ティストな作品。東宝のいいところが溢れている。 ですので、昔の映画で例えるなら、小津監督作品ではなく、成瀬監督っぽい作品。 初期の・・戦前の作品なんかちょうどこのような感じがします。 腹違いの姉妹ということで「妻よ薔薇のやうに」なんか似ている気がします。 原作の漫画は一年以上前に読んでいます。 それを思い出すと、見事な引き算が出来ていると感じます。 必要なもの、不必要なものを見事に線引きし二時間の中によくまとめられていると思います。 かつキャスティングの勝利と言うべきか? 超一流の女優二人起用し、二人とも輝かせ、かつ若手女優を負けないぐらい、いやそれ以上にピッカピッカ輝かせている。 失礼ながら、この監督の作品あまり観ていませんでしたが、もっと観たいと思いました。 |
17.あと十日以内に訪問することになりそうな鎌倉の風景にまさかのこのタイミングで銀幕でお目にかかれるとは。奇遇も奇遇、「口コミ」で映画を観ること、これからもきちんと続けてゆこう。 是枝監督の名前はMoMAで開催中の河瀬直美映画祭の中にもふと埋もれていた。「現しよ」と題された1996年の作品がそれで、二人がそれぞれの思いで撮ったそれぞれの8ミリ映像が往復書簡のような形で編集されているもの。その記憶が新鮮なうちにある酒席で知り合いの人が本作を絶賛していたのを聞き、はたまたその作品がこの週末から劇場公開されていることを知るや、足を運ばざるをえなかった次第。むろん鎌倉を舞台とした映画だということさえも知らないまま。 おうわさはかねがね…の広瀬すずに初お目見え。本作の英題はOur LIttle Sisterとなっており、いささか彼女のプロモ映画度が上がってしまっている。まぁ、いいセンスの名付け方だとは同意できたので良しとしよう。知らないうちにお姉さん度、お疲れ度が上がった綾瀬・長澤ペアは安定の演技。これまた初お目見えの三女を演じる夏帆という女優さんは脇役ながらもあちこちでいい顔するのでまたどこかでお会いしたくなった。四姉妹の会話のテンポが心地よく、脚本の良さがヒシヒシと伝わってくる。後ほどこちらも是枝監督の仕事と知りほほうとうならせられた。 是枝作品鑑賞歴はまだ5本にも満たないが、その中の「そして父になる」(2013) でもお見かけしたリリー・フランキー氏が本作で登場するとつい心の中で「ちっ」と舌打ちしてしまった。なんのことはない、毎夏恒例となりつつあるJapan SocietyのJAPAN CUTS FESTIVALのゲストとして彼がこの街に来訪することがわかっているのに、めいっぱい会いたい自分はその頃鎌倉あたりを訪れていて不可能だという皮肉な事実。まぁ、よいか。その分本作劇中で彼が経営する喫茶店の周りをブラつけるということで。と、悔しさを慰めてみることにする。 【kei】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-10-09 01:06:59) |
16.《ネタバレ》 魅力的な四姉妹の物語。しかしながら私の好きなではない女優さんを4人も見事に揃えてくれたものである。4人もいれば1人くらい好きな女優さんが交じっていてもおかしくないと思うのだけれども。ただ、この映画はこの4人だからこそ成立したのは間違いない。誰か1人でも欠けてしまうとダメになっていたに違いない。まさにキャスティングの勝利である。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-09-08 23:00:31) |
15.《ネタバレ》 恥ずかしながら是枝裕和監督の作品はこれが初鑑賞。 本作の様な物語の起伏が穏やかな淡々とした物語は、普通は眠くなったり飽きてきたりするものだが、不思議とその様な状態にはならなかった。 これは、正に眼福と言える主演女優4人の魅力だけでは決して無く、終始徹底して落ち着いた演出を貫いた監督の手腕と、丁寧に撮影された山形と鎌倉の情景に因るものだと思う。 この様な邦画は久々に観た気がする。 20数年前に観た「つぐみ」を思い出した。 【たくわん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-08-29 13:03:17) |
14.《ネタバレ》 正直ストーリーとしてはよくある設定と流れで(自分の居場所、親の離婚で…的な)で4点くらいの評価ですが、魅力的な登場人物と美しい風景で一気に点が跳ねあがりました。弟二人で姉妹がいないので、少し憧れを感じながら楽しかったりちょっと切なかったりする4姉妹の日常を見ていました。自分は4人の要素それぞれ持っていて全員に共感できたのも良かったです。 |
13.《ネタバレ》 何も起こらなすぎて ・リリー・フランキーのすずを見る目がこわい ・良い子過ぎて色々溜め込んでいる「すず」がいつか爆発するのでは?こわい と、変にドキドキしながら見てました(^^;; 終始穏やかなんだけれど、どこか寂しげ(死を扱う話が多いからかな?)・・・。 実に日本的な映画だなぁと感じました。 それと、いちいち惚れ惚れする良いカットが多々あります。 すごいなぁ、と魅せられました。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-08-07 16:08:48) |
12.《ネタバレ》 複雑な家庭環境を持った三姉妹と腹違いの妹の、ささくれはあっても深刻な展開や大きな事件に発展することもなく、淡々と日常を謳歌しているように見えた。タイトルに違わず、たったそれだけの内容だが、俳優陣と過剰を排した演出で一気に見せる。ただ漫画原作らしく、シビアさをオブラートに包んだ非現実さが是枝監督の作風と幾分ミスマッチしている感が否めない(過去作品でもなくはないが、本作が一際目立つ気がする)。リアリティ重視か、ある種のファンタジーとして見るかで評価が分かれそう。鎌倉の下町の空気感は素晴らしいが、漫画的記号を現実世界に上手く変換できず、あべこべに感じてしまう。 |
11.なんか観たことあるなぁと思ったら、原作を読んだことあった・・・ 原作はもう少し重い話や面白い話があったような気はするが、多くのエピソードを入れると発散するからこんなものかなぁ? 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-06-04 23:41:47) |
10.何事も起こらない映画ですが、後味は良いですね。 女優さんがそれぞれ光っています。 爽やかで穏やかな気持ちにさせられましたよ。 【東京ロッキー】さん [地上波(邦画)] 7点(2016-05-23 16:37:19) |