3.《ネタバレ》 今思うと、かなり昔からアメリカってテロと戦っている。
近代兵器で古代の営みを壊しているかのような批判は、昔からずっとつきまとっているのだと思う。
ここ数年になってやっと世界的な風潮が、テロリストと言うものにどういった都合や事情があろうと、全く許されないものだという意識が芽生え始めている。それまでずっと、一方的鎮圧されてかわいそうだ、アメリカの暴力は許さないなどと言われてきた。
実態はと言うと、政治的手法ををとらずに、金銭や領土などを要求する集団で、豊富な資金で強力に武装し高度に訓練されている。そんな集団が国際法に基づかない殺戮や戦い方をする。何の関係もない人間をさらって楽しみのために拷問のあげく殺したり、爆死させたりする。
だから実際は正規軍が撤退を余儀なくされるほどの被害を出す。
そういう背景が理解されていない時代の作品にもかかわらず、良くできていると思う。
21世紀になって20年以上前のこの作品を見れば、何もアメリカ万歳の映画ではなく、ただ現実世界の人を守る組織のお話であると言う風に感じるのだと思う。