5.《ネタバレ》 昔のアメリカでは、トイレから水飲み場に至るまで白人用と非白人用に分かれていたんですねぇ。
当然、学校も白人用の学校には行けず、こういう抑圧の中で働き生活するのは大変だったことでしょう。
そういうのが、嫌味にならずに時には笑いもありながら見せてくれるのが本作の巧いところ。
そういう人種差別の部分と、それから家族や恋人などのプライベート、そしてNASAでの計算のお仕事の3つが
実に要領よく配分され描かれているなと感じました。
まぁNASAを舞台にした映画といえば、飛行士をはじめとしてエンジニアの人などの映画もあったと思いますが
こういう計算を専門とする部署を描く作品は初めてのような気がします。
でもすごく大切なお仕事なんですね。今だったらシミュレーション技術なんかは全部スパコンとかが
やってくれるんだろうけど、この時はまだIBMのコンピュータをようやく導入してみましたという時代。
彼女たちの存在は計り知れなかったでしょうね。そして人種の壁を乗り越えて一つになることで
ソ連に打ち勝つことができたというそのあたりの流れも素晴らしいです。