ゲティ家の身代金のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ゲティ家の身代金

[ゲティケノミノシロキン]
All the Money in the World
2017年上映時間:132分
平均点:6.86 / 10(Review 22人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-05-25)
ドラマサスペンス犯罪もの実話もの小説の映画化
新規登録(2018-03-17)【皐月Goro】さん
タイトル情報更新(2018-04-23)【皐月Goro】さん
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監督リドリー・スコット
キャストミシェル・ウィリアムズ(女優)アビゲイル・ハリス
マーク・ウォールバーグ(男優)フレッチャー・チェイス
クリストファー・プラマー(男優)ジャン・ポール・ゲティ
チャーリー・プラマー(男優)ジョン・ポール・ゲティ三世
ロマン・デュリス(男優)チンクアンタ
ティモシー・ハットン(男優)オズワルド・ヒンジ
脚本デヴィッド・スカルパ
音楽ダニエル・ペンバートン
撮影ダリウス・ウォルスキー〔撮影〕
製作リドリー・スコット
編集クレア・シンプソン
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未見の方は注意願います!
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12.《ネタバレ》 世界一金持ちで且つ吝嗇化の爺さんの話。まーすごい人間がいたものです。孫の命と引き換えにも銭を出し渋る。その一方で美術品の購入はし続ける。何でも手に入れた人間は手に入らないことが許せないのですかね。孫ですら「血縁だから」→「自分のものである」それを息子の元嫁が奪いやがった、と恐れ入る自己中の感性です。
誘拐犯とマスコミとクソ舅の集中砲火にあっている母親役のミシェル・ウィリアムズの特筆すべき演技。息子を想い、舅に心傷つけられても気丈で必死な母親ぶりは落涙ものです。高価な美術品と信じていた、爺さんから息子への贈り物。身代金の足しにしようと閃いたものの、それが二束三文の土産物だよと知った時の彼女の絶望たるや。階段にへたり込みもしますわね。あのじじいが孫にだって金目の物をくれてやるはずはなかったのだ・・。
こんなクソ爺の心冷える話が映像美も兼ねた誘拐サスペンスに仕上がっているのだから、リドリー・スコット監督のベテランの手腕には感心します。
C・プラマーもミシェルも素晴らしい。けどM・ウォールバーグはさして活躍しないうえ、作品撮り直しの際の金銭ゴタゴタで男を下げました。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-30 00:33:52)
11.《ネタバレ》 世界屈指の大富豪がドケチで恐るべき怪物だったという、言ってみれば身も蓋もないお話です。降板したケヴィン・スペイシーを観たかったというご意見も多いですが、風貌と言いその迫力と言い、クリストファー・プラマーのジャン・ポール・ゲティの方が圧倒的に迫力があったと思います。 この映画は実際の事件とフィクションを巧みに融合させた構成になっていて、リドリー・スコットの手堅い演出もあって中だるみ感もありながらも一気呵成にストーリーが展開されます。プラマーは代役撮影という事情もあってかわき役的な存在で、ゲティ家サイドのマーク・ウォールバーグと誘拐犯側のロマン・デュリスのシメントリーな関係がストーリーテリングの軸となっています。とくにロマン・デュリスが演じるチンクアンタと誘拐されたゲティ三世の関係の変化が、チンクアンタがどんどん同情的に変化してゆく“逆ストックホルム症候群”というような状況だったのが印象的です。ゲティに雇われているマーク・ウォールバーグも母親ミシェル・ウィリアムズの苦境に直面して、ゲティを裏切るような形で彼女を助ける展開で、やはり“逆ストックホルム症候群”の趣がありました。もちろんこの辺りはフィクションですけど、この両者の行動を対にした脚本は上手いと感じます。 映画はいちおうハッピーエンドのような形で終わりますが、ラストでゲティ三世のその後に触れなかったのは、結婚して子供にも恵まれたけど重度の薬物中毒で廃人状態になって2011年に54歳で死亡したあまりに悲惨な人生と、その最期を看取った母親がまだ存命なのが理由なのかもしれません。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-12 23:52:28)
10.《ネタバレ》 代役というのが全く気にならない、というか最初からこれでよかったんじゃない?と思えるクリストファー・プラマーの貫禄はさすがなんですけれども、身代金目的の誘拐事件にしてはなんだか緊迫感があんまり感じられなくて、誘拐犯一味の非道さよりゲティ氏のケチさ、強欲さが目立ってまして、最終的に身代金を値切るとか、税金対策して範囲を超える金額については息子に貸し付けるとか。これが事実なんですよね、すごいわ。

中だるみも少々ありでマーク・ウォールバーグの交渉人も地元警察もそれほど有能にも感じなかったですが「耳」からが速かったですね。誰がと言われたらチンクアンタの存在とキャラが際立ってたと思います。おいしい役どころかな?
シーンごとの映像の違いも的確でさすがリドリー・スコット、アーティストっぷりは健在です。
できれば特殊メイクで演じたケヴィン・スペイシーのほうも観てみたいです、上手いに決まってるし。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-04 17:39:29)
9.《ネタバレ》 クリストファープラマーとロマンデュリスに華があり、ウォールバーグはミスキャストな感じだった。ミッシェルウィリアムズは知的で賢明な母親役がすごくうまくて、ファッションもスタイルもとてもすてきだった。ケビンスペイシーのセクハラ問題で撮り直しとなったいわくつきの作品だけど、わたしはプラマーでないスペイシーのジャンポールゲティが想像できないくらいだった。それくらいクリストファープラマーにはさすがと思わされた。しかしお金持ちの人の思考回路は全然理解できませんね。孫が誘拐されているのに身代金は支払いは拒否、そのくせ高価な美術品は買いあさる。だんだんと周囲の人が離れていくというのもよくわかるし、その後のゲティの一家のことをみても莫大な財産は人を幸せにするとは限らないんだなぁと、なんだか凡庸な感想をいだいてしまいました。
はちかつぎひめさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-02 10:56:52)(良:2票)
8.《ネタバレ》 観終わってから知ったのですが、ジャン・ポール・ゲティ役はもともとケヴィン・スペイシーが演じてたそうですね。
だけど降板となり、急遽クリストファー・プラマーが代役で演じたそうな。
これは「怪我の功名」ですね。ケヴィン・スペイシーだと若くてこの貫禄は出ないと思う。
実際はどうか知らないけど、この役はやっぱりある程度のジイ様の方が合っていると思います。
ただ終盤の暗黒面化していく描き方はちょっと安着すぎるかなと感じました。
脚本はすごく良く出来てる。話の組み立て方が上手いと思いました。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-11-17 19:37:42)
7.《ネタバレ》 序盤は良かったが中弛みで緊張感を欠いてしまったのが残念。お気に入りのM・ウィリアムスは終始良かった。それにしても、あの歳で何故にそこまで金に固執するのか? その気持ちは貧乏人には理解できないものなのか? ある種の病気なのではないかと思う。
kaaazさん [インターネット(字幕)] 7点(2018-11-10 00:08:44)
6.《ネタバレ》 ある日、石油王にして世界一の大富豪の孫が誘拐される。身代金を求める電話がかかってくるものの、金にとんでもない執着を見せるその大富豪はなんと支払いを拒否。命に代えてでも息子を取り戻したい孫の母親で富豪の義理の娘は様々な方策を巡らせるのだが、解決の糸口すら見いだせないままどんどんと追い詰められていく……というお話。御大リドリー・スコットが実話を基にして描いた、なかなか濃厚な人間ドラマでした。いやー、世の中金が全て、お金のない人間は何をやってもうまくいかないという内容でしたね、これ。巨匠の映像美と重厚なストーリーテリングはもはや匠の技。最後まで見応え充分でした。特に、恐ろしいくらい金に執着する守銭奴大富豪を演じたクリストファー・プラマーの憎たらしさは素晴らしかったです。いくら世界一のお金持ちでもこんな人の身内には死んでもなりたくない(笑)。若干ストーリー展開に「?」な部分があるものの、なかなか面白かった。7点!
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2018-10-21 23:31:27)
5.《ネタバレ》 世界一の大金持ちなのに孫の身代金を出し惜しむ老人の話が、実話に基づいているというのはびっくりだ。税金の控除の範囲で身代金を払うというのも、まるで創作のようだがWikiによるとそこも本当らしい。
前に、子供の身代金を犯人逮捕の賞金にした男の映画があったが、案外この事件がヒントになったのかも知れぬなどと思った。
で、孫は大事と言いながら、身代金を出し惜しみ、最後に側近たちに見限られて死んでいくこの老人、相当興味深いのだが、物語はそれよりもお金のない母親と間抜けな元CIAの男の、被害者合追跡劇(と言っても大したことはしない)のほうが中心で、ちょっとイライラする。
最後の追っかけっこを省略して、金持ち老人の崩壊する様を詳細に見たかった。
Tolbieさん [DVD(字幕)] 7点(2018-10-04 18:56:43)
4.人間の嫌な部分を、バナナの皮をゆっくりむいていくように、じわりじわりと見せつけられるようで、目を背けたいのに、目を逸らすことができない、そんな物語です。こういう映画は、好みがピタリと合う人にとっては、身震いするほどたまらない映画となるんじゃないでしょうか。クリストファー・プラマーは役を演じているだけなのに、プラマー自身を嫌いになりそうです。
shoukanさん [映画館(字幕)] 7点(2018-06-15 22:47:37)
3.「地獄の沙汰も金次第」ではないけれど、ビジネスの成功は勿論、慈善事業も、教育も、犯罪も、人の生死すら、「金」でどうにかなるという現実、むしろ「金」が無ければ何も行動を起こすことすらできないという現実を、終始一貫突きつけてくる。
まさに「この世界は金がすべて」という身も蓋もない現実を、ファーストシーンからラストカットまで言い切っている。

登場人物たちが揃いも揃って「金」という概念に支配され、右往左往する様は「皮肉」に満ちており、深刻な事態を描いているにも関わらず、時には失笑すら禁じ得ない。
しかし、その観客の失笑すらも、この映画世界の内外に存在する怪物のような“二人の老人”による「支配」の範疇なのではなかろうかと思える。
即ち、リドリー・スコット監督による豪胆かつ繊細な映画作りと、緊急登板したクリストファー・プラマーのリアルで精力的な役作りの賜物だと思う。

スキャンダルによりケヴィン・スペイシーが撮影完了後に降板するという非常事態をはじめ、その後のギャラの男女格差問題に至るまで、不幸にも色々とゴタついた撮影現場の苦労は伝わってくる。
正直言って、この映画が本来到達すべき「完成度」に至っていないことは垣間見える。だがしかし、その諸々のトラブルやそれに伴う社会的な“視線”すらも、作品の“味わい”として加味し、驚くべき短期間で纏め上げてみせたリドリー・スコットには感服せざるを得ない。

また、「やっぱりケヴィン・スペイシーで観てみたかった……」という、映画ファンとしての正直な思いも否定はできないけれど、あまりにも豪華すぎる“代役”となったクリストファー・プラマーの強欲かつ哀愁漂う「糞爺」ぶりは脱帽だった。

一見、キャラクターの焦点がぼやけているようにも見えるし、ストーリーテリングはちぐはぐに見える。実際、上手く纏まり切っていない映画なのかもしれない。
ただ、だからこそ、この欲と不条理に塗れた現実世界に蔓延する「皮肉」を、巧みに表現し得たとも思える。

良い意味でも、悪い意味でも、「生々しい」この映画の雰囲気をクリエイトしたのが、御年80歳の超大巨匠であることに、またしても舌を巻く。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 7点(2018-06-07 23:48:53)
2.《ネタバレ》 2018.05/26 映画館鑑賞。良く言えば前半は丁寧に、後半はスピーディに。創業者のケチさ加減は半端でない。流石リドリー80歳も健在、15,6本は観てるネ。イースト・ウッド同様まだまだ創って欲しいね!! ゴシップの話題が沸騰したらしく急遽、ケビン・コスナーからクリストファー・プラマーへ変更取り直しとその後のウォールバーグ問題。結構影響を感じる。
ご自由さんさん [映画館(字幕)] 7点(2018-05-28 22:34:08)
1.《ネタバレ》 あの彫像が安価なレプリカだったというエピソードは実話なのか気になります。ゲティの鑑定眼はその程度のものだったのか、価値があると信じて与えたのかどうか……。ローマ帝国に憧れ偉大な皇帝になりたがっていたけれど家族はバラバラ。誰も信用できず絵画の幼子に話しかける孤独な守銭奴。大きすぎる資本に支配された哀れな老人ですね。
誘拐犯の一味チンクアンタが最後どうなったのかも気がかりです。無事だといいんだけど。
kiryuさん [映画館(字幕)] 7点(2018-05-28 00:02:05)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 22人
平均点数 6.86点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
414.55%
514.55%
6313.64%
71254.55%
8522.73%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

2017年 90回
助演男優賞クリストファー・プラマー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2017年 75回
主演女優賞(ドラマ部門)ミシェル・ウィリアムズ候補(ノミネート) 
助演男優賞クリストファー・プラマー候補(ノミネート) 
監督賞リドリー・スコット候補(ノミネート) 

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