3.《ネタバレ》 パニック映画かと思っていました。
いや、もちろんパニック映画ではあるのです。ただそのパニックが、あくまで登場人物の人間性を引き出す媒体にとどまっている気がします。
確かに、人の本質は平常時より非常時のほうがはっきり出るものかもしれません。
「お前はまだ子供だ。それに比べこちらは海千山千だ。」
と言っていたマニー。これは平常時。まだまだ余裕たっぷり。
「戻ってくるな!中に入れるな!」どかっ!ばきっ!
これは非常時。あらあら。
「あんたは俺たちのヒーローだったのに。」
マニーの人間としての底を見てしまった落胆からくる一言。
これはきついですね。見抜かれちゃいましたね。
あこがれていた人物が実は自分とさほど変わらないと気づいてしまった瞬間。
そして、気づかれてしまった瞬間・・・。
こーゆー心の機微がドラマチックに見える映画、好きなんですよねー。
パニック映画としても、ドラマとしても、見応えのある映画でした。
終わり方も、衝突するところを見せられるよりかは好きな終わり方でした。
こーゆー映画で余韻を残すって、斬新です。