10.《ネタバレ》 1962年の映画。まだアポロ11号も月に行ってはいない。だから野暮なツッコミはナシなのです。特撮場面が現代のCGによるそれよりもリアルさでは比較にならないのも当たり前。だけどミニチュアによるシーンには芸術的にすら思える美しさがありました。演出と演技もそのオーバーアクトさがビンテージ感すら感じて、個人的には味わい深かったです。でも政治家とマスコミの描写に時代差を全然感じなかったのは…それが普遍的なものだからなのか、それとも進歩していないからなのか…。 あと、俺が「アッ!」と思ったのは宇宙から地球を見る視点での【光る南極】の場面と、南極上空を戦闘機(ジェットビートル)が飛ぶシーンで背景に立ち並ぶピンク色の光の筋。ものすごい【エヴァ感】を感じてちょっと興奮しました(笑)。それと土星の輪がゴラスに吸い込まれていく場面はSFゴコロを刺激されて良かったです。 予備知識が無くて逆に良かったのが、後半で唐突に表れる巨大生物マグマのシーン。結構ビックリしました(笑)。取ってつけたような怪獣登場はオトナの事情だったのでしょうねぇ。そして人類の生き残りのために容赦なくブチ殺される…合掌。 しかし…地球にこの技術があったのならば、『ウルトラセブン』で地球に衝突しそうだったペガッサシティも生き残れたのに…と思うのでありました。 【幻覚@蛇プニョ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-04-14 01:58:17) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 巷では珍作扱いされて愛されてる映画ですね。 すごくいいところもあるんですよ。 地球を動かすって言うアイディア、地上パートの特撮(宇宙は今見ると厳しい)。 一番いいと思ったのがゴラスは避けられてもどうしても津波は避けられなく、被害をゼロにするのではなく最小限にするっていう展開。 池辺良が最善を尽くしてる感が良く出てた。 宇宙飛行士の記憶喪失とか個人的なエピソードはいらなかったなぁ。 そんなドラマチックなわけでもないのでグダグダ感をかもし出してしまった。 まぁあのトドほどではないですけど。 ラストの妙な前向き加減は現代を生きる我々も見習わなくては。 【CBパークビュー】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-10-20 09:17:53) |
8.《ネタバレ》 これも昔テレビで見て以来。覚えていたのは「南極に基地を作って地球を動かす」ということと、怪獣マグマが出てくることくらい。改めて見たら、かなりまじめに作ってあります。地球を動かすのに660億メガトン必要だという計算は、正確なのだそうな。それを基に大法螺をでっち上げるのは愉快です。この映画はそうした地に足のついたところがあるのがいい。最初の隼号の犠牲もありそうですし、そのあとの予算をめぐってのやりとりなど、全然SFではありませんが、「現実らしさ」にひと役買っています。それに乗じて(?)細かい部分がけっこういい加減だったりするのには、笑ってしまいますが。人間ドラマが足りないと感じたのか記憶喪失が扱われていますが、全体から浮いた感じがします。水野久美の彼氏も誰だかよくわからないし。もしかしたらマグマ登場のためカットされた部分があって、そこでなにがしかのドラマが展開していたのかもしれませんが、そこまではわかりません。なんにせよ、もう少し時間があれば補足できたと思いますが、当時は二本立て興行が基本でしたから、限界だったのでしょう。こういうところでは常識を越えられなかったか。 クライマックスには東京が大津波に襲われるのですが、3.11以降にこれを見ると、いずれこんなことが現実に起こるかもしれないと不安になります。しかし危機が去ったあとは、みんな拍子抜けするほど気楽で、街の再建に意欲を燃やしています。現在の日本にもこうした意気があればいいと思いますが。そういう点では、現在こそ見る価値があるかもしれません。ただ、本作の基本は「科学の力で自然災害を回避する(人間の知恵と科学の勝利)」ということですから、それを考えると複雑ですが……。ちなみにゴラスは彗星でも隕石でもなく、黒色矮星というものだそうです。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-10-14 21:26:25) |
7.《ネタバレ》 なるほど!謎の隕石がやってくる。地球が危ない。ようし、そうなる前に地球の方から逃げれば良いのさみたいな発想は果たして本当にそれで良いのか?とさえ感じてしまうけど、それを良い具合に生かした作品としてなかなか面白く見られる。まるで任侠ものでも見ているかのようなキャストにちょっと戸惑いを感じさせるものの、話のテンポも良くて楽しむことが出来る。ところで計算機って表示される数が決まっているということをこの映画の中でも教えてくれている。そのシーンを見て、もしも、宝くじで一等当った場合、一日一万円ずつ使ったとしてとこんなせこい計算をしたくなる私に比べたらこの映画はかなりスケールが大きい。内容だけでなく、役者の顔ぶれのスケールの大きさも今の日本映画ではとても太刀打ちできないほどのものを感じる。所々で突っ込み入れたくなるほどちょっと矛盾した感じもなくもないが、それでも下手なハリウッド大作よりはずっと面白い。限りなく8点に近い7点ということで最後にもう少しだけ言わせて貰うと、やはりどの俳優、特に男優陣の顔ぶれの豪華さは凄い。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-10 15:46:03) |
6.《ネタバレ》 でっかい星が衝突しそうだから、地球の軌道変えようぜっていう逆転の無邪気な発想。 ミニチュア等の視覚効果は抜群で、今日本でリメイクしても絶対これよりショボイものしかできないだろう。脚本のヘッポコっぷりや、無駄に出てくる謎の怪獣やら、内容がどうしょうもないトコロも憎めない。90 分ないし。 しかし、現代邦画は、めっきりいい感じのSFをとらなくなってしまったなー。ちょっと前に日本沈没リメイクしてたけど、そういうんじゃなくてさ。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-15 23:48:58) |
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5.ケチをつけたくない程の真面目な作りと、職人魂を見せてもらった。 【オニール大佐】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-10-20 19:48:38) |
4.《ネタバレ》 皆様に可成り不評を買っている(終盤になって何の前フリも無く唐突に出現する)あの怪獣は果たして”アザラシ”なのでありましょうか??コレは飽くまで私見ですが、ひょっとしてアレは”セイウチ”なのではありますまいか。よく見ると何やら立派な牙が二本生えているような気がするのは私だけでしょうか。今後の検証が待たれるトコロです。 【へちょちょ】さん 7点(2004-10-08 20:15:07) (笑:1票) |
3.「地球最後の日」より、巨大彗星などが地球に激突するというSF映画は今までに何作かあります。この映画の良いところは、安易に核の威力で恒星そのものを爆破しようというのではなく、地球そのものを移動して激突を避けるというところです。これはムチャというより逆転の発想と受け取りたい。しかも米ソの緊張が高まる時代背景の中、国連を通じ世界がその持てる科学力を結集し、人類の危機を回避するという斬新かつ希望に満ちたテーマ性。このように強く訴えるものがあるならば、時代を感じさせなくはない演出も特撮もおおめに見てしまいます。しかし残念なのは、突如現われ基地を破壊する怪獣マグマの登場シーン。これはイタダケナイ(-2)。怪獣ブームということもあり、きっと会社のトップから出せの命令が下ったのでしょう。円谷英二氏にしてみれば心底悔しかったに違いなく、大人向けSF映画の名作となりえただけに残念な作品です。 【光りやまねこ】さん 7点(2004-06-17 11:10:03) (良:2票) |
2.コレが7点で、私が考証無茶苦茶だと思っている「ザ・コア」が3点なのは、やっぱり時代。もしこの21世紀にハリウッドがリメイクしても、評論家からも観客からもブーイングだろう。そういう意味では私も「現代(韓国の財閥ではない、念のため)」という怪物に食われてしまった訳だけど、つくづくあの頃はイマジネーションが自由な時代だったんやねえ・・・ 今のパニック映画を笑い飛ばすようなあの有名なアイディアはさることながら、それが中学生のたわ言を科学者が大マジになってやってしまったものだからとんでもない。でもそれこそが面白かった、古きよき時代に思いを馳せて。宇宙飛行士訓練生たちがいきなり大空で歌いだしたり、意味もなく楽しいシーンも多いしね(笑) ただしアザラシ怪獣はいなくてもいいよね。 |
1.子供の頃に何度かテレビで観ました。発想がすごくてね、感心ししました。細部は忘れたなぁ 【nizam】さん 7点(2003-12-20 13:06:14) |