15.アフリカを舞台にしたこの種の映画としては、 ことさら白人がアフリカに乗り込んで植民地化し・・・。 といった批判的な視点は前面には押し出さず、 メリル演じるデンマーク人女性と、彼女の傍にいた男たちと、 先祖代々この地で暮らしてきたアフリカに生きる民たちとのドラマ。 ほとんどすべての時間、メリルが出ずっぱりの作品ですが、 故郷から遠く離れたアフリカの地で農場を切り盛りし、力強く生きていくデンマーク人女性と、 この頃のメリルが醸し出す繊細さと強さを併せ持った存在感が見事に相まって 本当に長いんですが、見応えのある作品となっています。 雄大なアフリカの大自然を映し出す際に、 これも欠かせない作品のピースとして存在感を出すジョン・バリーの音楽もまた素晴らしい作品です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-09-04 15:37:11) |
14.広大なアフリカの大地と流れるモーツァルトの音楽、それももちろんすばらしいが、もっとすばらしいのはジョン・バリーの音楽だろう。デニスとカレンのふたりがアフリカの草原上を飛ぶシーンは、とても印象的であり、映画館の大画面でしか味合うことができないほどの大迫力だ。映画は160分を越える長編だが、詩的絵巻物といった感があり、壮大のひとことに尽きる。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-12-29 22:50:11) |
13.《ネタバレ》 メリル・ストリープ主演ってことで、見る前から彼女のドヤ顔がチラついたけど…案の定さすがの演技力ね。 彼女の迫真の演技のせいで、カレンがデニスに不満をぶつけたときなんて、アタシも思いっきり感情移入しちゃったわよ。 孤独を愛するって言えば聞こえはいいけど、結局のところデニスは責任を負いたくないだけでしょ。 普段は一人の時間を楽しんで、気が向いた時だけ女の元に通って…いいわよねー、男はそんな自分勝手なマネができて。 ひたすら待つしかない女の身になって考えたことあんの!?ってなもんで。 結局デニスは独り身の自由を犠牲にする決心はつかなかった…それがカレンにとっては「お前にはそれほどの価値はない」って言われてるようで辛かったんだと思うわ。 そもそも酸いも甘いも噛み分けたカレンは、本気で結婚という形にこだわってたわけじゃないのよ。 本当に愛されてるっていう実感がほしかっただけで…。 ただ!コーヒー農園が火事になったって聞きつけてやってきたデニスは、それこそカレンと離れたくないがためにもう一息でプロポーズしそうな勢いだったのよね…。 「行かないでくれ。結婚しよう!」みたいな。 それなのに突然死んじゃうから、残されたカレンもひたすら呆然とするしかないっていうか…。 こういう悲しさって長引くのよね…。 カレンが早くデニスの死から立ち直ってくれることを祈るわ。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-10 21:14:08) |
12.《ネタバレ》 公開時に劇場で観ましたが、当時は盛り上がりに欠ける大河ドラマって印象でした。先日久しぶりに観て評価が上がった。自分の歳が多少は人生を俯瞰できるようになったからだと思う。まず、主人公はアフリカの大地だと思いました。原住民、疫病、植生、野生動物、などなど。常にアフリカを意識させられ、最後は愛しい場所に思えてしまう。薄味のストーリーが、舞台のおかげで化学変化を起こしたような印象でした。そこで気丈に生きた女性の半生よりも、私はデニス(レッドフォード)に興味が行った。自由でいたい、と云うより孤独を愛していると言った方が適切。だけど、好きになった女性の側にも居たいという相克。ひとりで悩んでいるうちはまだ良いんだけど女性から責められると、俺は束縛しないんだからそっちも束縛するな、と言ってしまう。理屈は分かるけど、自分勝手ですな。彼は無理に家庭に納まるとすぐに噴火&崩壊するタイプなので、出張が多い仕事(笑)だったのが幸いしたと思います。いや、私は彼の生き方に共感してるのですが…。一人の女性以外には、何にも縛られずに生きていた。とてもアフリカの広さが似合うキャラクターで、その生き方に単純に憧れてしまう。彼の墓の周りにライオンが集まって来るというエピソードは、孤高の魂が魅かれ合っているように思えて感慨深かった。マサイ族は未来のことが考えられない、と言ってました。彼もたぶん同類でしょう。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-27 00:58:30) (良:2票) |
11.《ネタバレ》 実は私は邦題が「愛と~」とつく映画にアレルギーがあって、70~80年代に撮られたこれらの作品をリアルタイムで観たことがありませんでした。この映画も今回初めて観ましたが、さすがシドニー・ポラック監督らしく王道中の王道を行くロマンスで、想像していたよりはるかに楽しめました。自分の琴線に響いたのはブロア男爵役のクラウス・マリア・ブランダウアーの演技で、ロバート・レッドフォードの死をメリル・ストリープに告げに来るシーンに、怠け者で遊び人なのに彼が不思議とすごく男らしく感じてちょっとホロりとさせられました。ジョン・バリーの音楽がまた美しくてこの作品の印象を良くしています。あの素晴らしいアフリカの空撮は、やはり劇場のスクリーンで観ないといけませんね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-15 21:12:19) |
10.見終った時、この「愛のなんたらかんたら」が気に入らなくて何かもっといい邦題ねえかなって色々と考えたんですよ当時。そんで思いついたのが「アウト・オブ・アフリカ~遥かなる旅路~」ってタイトル。映画自体は大作を見たなって満腹感はありましたね。ジョン・バリーの音楽も名曲だと思います。ラスト、ライオン達がデニス(レッドフォード)の墓に集まってきて・・・っていうストリープのモノローグも印象的。これは絶対大画面で見るべき映画です。 |
9.映画公開当時アフリカに凄く憧れていたので美しい映像に魅了されました。「バベットの晩餐会」も映画化されたアイザック.ディネーセンが原作で、読んだけど忘れてしまいました。映画と随分違うんでしたけ?あと彼女がアフリカに住んでいたって事で勝手に自伝だと思っていたけど違うみたいですね。劇中メリル・ストリープの髪をレッドフォードが洗うシーンがあるけど、これってベッドに朝食作って持ってきてもらうのと同じくらい憧れるなぁ。 【黒猫クロマティ】さん 7点(2003-12-02 15:01:46) |
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8.重量感ずっしりのド級のメロドラマ。作品のほとんどは、主人公二人+道化的邪魔者の夫の3人がああだこうだとやりとりしているだけです。これで中途半端な内容だったら目も当てられないのですが、それをアフリカの大自然を徹底的に押し出してもっともらしく仰々しく創り上げてしまったのが凄い。一つの究極の作品でしょう。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2003-10-30 03:17:11) |
7.音楽も素晴らしいし、とにかく映像がきれい。あとはレッドフォード。素敵。シャンプーされたい。一緒にセスナに乗りたい。一緒にライオン狩りしたい。大晦日にキスしたい。そしてテントで。・・・結婚したい!っていう気持ちわかる。他のシーンはちょっと退屈だよね。 【JEWEL】さん 7点(2003-08-30 20:12:39) |
6.何人も書いておられますが、確かに映像と音楽はすばらしい。アフリカの自然や、そこにもともと暮らす人の何気ない瞬間が捕らえられていて。特に飛行機のシーンでは息をのむほどだった。最初から愛情を求めなかった結婚が、破綻してしまったのはある意味必然かと思う。この映画では、むしろ離婚した後のカレンが、プロポーズを請うところに愛というものの本質が突きつけられているように思った。 【あでりー】さん 7点(2003-05-30 23:50:57) |
5.特に”あの”湖のあとのわずかなラブシーン、脱がずともメリルはいつもドキドキさせてくれる、演技+お相手 も超一流ってことですよね。映像と音楽ってほんと評点あげちゃうなあ。 いかにもこの時代の男らしい?旦那さんの演技にもググっときちゃいました。 【かーすけ】さん 7点(2003-05-17 10:33:54) |
4.中学生のときに母親と映画館で観ました。とにかく綺麗な映像でしたね~。そういえば、将来アフリカに行きたいなんて思ったなあwwロバート・レッドフォードのカッコ良さにやられた覚えがあります。外国人の俳優さんではじめて名前を覚えた人かもw 【へっぽこ】さん 7点(2003-05-08 17:40:33) |
3.当時(高校生の頃)大好きだったR.レッドフォード様目当てで観た思い出の作品。映像が美しく、VIDEOではもったいなかった。 【qoo】さん 7点(2003-01-13 20:10:04) |
2.アフリカの大自然がとても雄大ではじめて行きたいと思いました。けっこう良かったとおもいます。最近の映画に比べりゃ上出来では。 【ビビンバ】さん 7点(2002-07-27 23:05:07) |
1.この作品、同じアフリカを舞台にしている分けでもないんだろうけど、「野生のエルザ」の旋律に近い、スケール感をともなったリリカルなJ・バリーのスコアに、随分恩恵を蒙っているように思えます。 【ドラえもん】さん 7点(2000-10-12 00:20:45) |