1.《ネタバレ》 長いけれど、見ごたえがありました。問題は、鑑真がそれほどまでして日本に渡ろうとする理由がよくわからないことですが……。それほど当時の日本は、仏教国として遅れていたということなのでしょう。留学僧それぞれのドラマが描かれていたのはよかったです。中では業行の末路はインパクトが強かった。あれはやはり、海南島の寺に教典を納めたのに、それを憤ったことへの仏罰ということになるんでしょうね。鑑真役の田村高廣が、常に冷静にして高潔な高僧を演じて、はまり役でした。成功のキャスティングです。ロマンスをほのかに味付けしたのも好感が持てます。