1.《ネタバレ》 あまり評判はよろしくないようですが、これもまた楽しめました。ここしばらく少なかった照子の出番が増えていて、澄子より照子派の私としては嬉しい限り(笑)。江口もただ出ているだけでなく、若大将に恋のアドバイスをして存在感を出しています。青大将もあいかわらず大活躍。損な役回りが多いのですが、本作ではスミちゃんを襲ったりしないし、若大将からは「親友」と呼ばれるし、最後の試合では澄子や照子から声援を送られたりと、いいところもあったりします。
本作でスミちゃんのライバルとなる美芳は、結局婚約者がいたというオチ。しかし、それで若大将に気があるように振る舞うのはどんなもんでしょうねー。あと、サッカーというのはボールの扱いだけで巧拙が出てしまうので、カメラアングルなどでごまかしていますが、隠しきれないところがあって残念。最後のゴールも、なにがどうなったのかよくわからずあ然としてしまいました。
岩内監督は、『エレキ』よりもよかったのではないでしょうか。二度目に「旅人よ」を歌う場面はセットの書き割りですが、この時の若大将の心理をうまく表しているようで、印象的でした。全般的に、このシリーズらしくサービス精神にあふれていたと思います。