49.《ネタバレ》 “Casablanca”邦題まま。モロッコの大都市。当時はフランス領で、戦時中は仏が独に占領されたため、ヴィシー政権下。 学生時代、ハンフリー・ボガート(ボギー)って名前だけは結構知られていて、映画観たこともないのに、渋くてかっこいい男の代表みたい扱いだったわ。 名台詞『そんな昔のこと覚えていない』『そんな先のことは分からない』、そして『君の瞳に乾杯』は、40年以上経った日本の高校生でも知ってました。もちろん映画から直接でなく、バラエティ番組や漫画からとかだけど、それでも凄い浸透具合。 初見は割と最近。バーグマンとボガードではかなり年齢差を感じてしまったけど、ボギー当時まだ42歳か、あの渋さで私より年下か… さて劇中4回も出てくる『君の瞳に乾杯』(※私が観たDVDでは1回めは『謎の美女に乾杯だ』だった)。“Here's looking at you, kid.”は「君のような可愛い子を見つめることが出来ることに(乾杯!)」みたいなセリフですね。つまり『君に逢えた(これから先の)俺は、なんて幸せなんだろう』って意味だと思いました。1度めは出会った時。2度めはパリを旅立ち結婚しようとした時。ともに回想シーンです。 3度めは現代のカサブランカで、ラズロとの間で揺れ動くイルザに言うセリフ。自分のもとに戻ってきたイルザに言うので、復縁の意味にとれますが、リックの表情を観ていると、前2回のように笑顔はありません。自分が今後どうするべきか、頭では解っていたんだと思います。 そして4度め、別れのシーン。パリの思い出を胸に生きていく事を決めたリック。イルザの居ないカサブランカで、ずっと時が止まっていたリックが、いよいよ、この狂った世界で自分がするべき事の為に立ち上がります。 “As Time Goes By”『時が経っても』イルザに逢えた幸せは失われない。という考えに至ったんでしょうね。 プロパガンダ映画として、自分の国土を守るためとか、直接的な利益が手に入らないながら、ヨーロッパでの戦争に参加するアメリカの立場として、正義という名の美学のための参戦というのが、イングリッドの次回作『誰がために鐘は鳴る』と被る部分だわ。 ドイツ軍人の合唱「ラインの守り」を打ち消すフランス人たちの「ラ・マルセイエーズ」の大合唱。シンプルながら自国を思う気持ちを高揚させる。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-10-23 23:50:03) |
48.《ネタバレ》 有名な「カサブランカ」!やっと見ることができました!皆さん同様、まずリック(ハンフリー・ボガート)の渋さとイルザ(イングリッド・バーグマン)の超絶な可憐さに尽きます!! ラズロ(ポール・ヘンリード)もかなりカッコいいのですが、リックと比べてしまうとやはり霞みます。ストーリーもよく考えられていて、二転三転する流れもスマート。戦争を戦場ではない外野側から描いている点もよくて、戦争(という背景)によって引き裂かれた男女が結構美しく描かれています。イルザに関しては少々不貞があるもののギリセーフという形で描かれていますが、結婚していたことを隠してリックと付き合っている時点でアウトでしょう。でもイイんですよ綺麗な女はこういうものなのですよ。キリ 昨夜はどこへ? そんな昔のことは覚えていないな 今夜会える? そんな先のことは判らないよ 君の瞳に乾杯 ×4 古いが故ですがB&Wであるおかげで本当にクールすぎる映画に仕上がっています。ストーリーも役者も結末も全てにおいてほぼ文句なしでしょう。しかしながら2022年では既に古すぎてネタ映画と化していますので、現代的な視点で見ると個人的には5点程度。サム(ドリー・ウィルソン)の「As Time Goes By」のピアノ演奏と歌声に+2点献上といたしました。(皆さん「ラ・マルセイエーズ」のシーンが高評価ですが、私個人としては特に何とも思わない程度のシーンでした。。) 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-08 14:38:54) |
47.すっごくオサレな映画。見てるこっちが恥ずいよね。でも、イングリッド・バーグマンを目の前にしたら言っちゃうかも。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-31 01:33:52) |
46.ボギーが渋すぎる。かっこええなぁ。そしてイングリッド・バーグマンの美しさ!当時に観てたらきっともっと高い点つけてたなぁ。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-23 21:28:09) |
45.好きな人の前で命がけの見栄を張ってみたい。誰しも一度は考えることではないでしょうか。ハンフリー・ボガードが正にそれをやってくれました。かっこいい。ただし、他の方も書かれていますが、署長が最後に全部いいとこ取りしちゃった感があります(笑)。あと、「君の瞳に乾杯」ってキザの頂点みたいなセリフ、この映画が発祥なんでしょうか。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-10 22:06:53) |
【TAKI】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-18 04:50:48) |
43.男はダンディで女は美しく、愛し合う二人が社会情勢に翻弄されて・・、ってこれは主演二人がボガートとバーグマンだから見られるメロドラマ。100%ハードボイルドなボギーの渋いこと。正面切って吐かれたら赤面もののクサイ台詞もこの人が言うと言葉が宙に浮かずにすむ。これでもかと美貌を強調のバーグマンのアップの多いこと。つー、と頬を流れる一筋の涙、こらえきれずにふいっと後ろを振り返る演技。いやあクサいのなんの。しかし見入っちゃうんだな。ボギーの低い声に酔い、バーグマンキレイだあっと伝説級の美貌にくらくらするんだな。スターが手の届かないほんとのスターだった時代の、スターの資質を全て備えたおふたり、見事です。 【tottoko】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-05-23 14:14:04) |
42.《ネタバレ》 古い作品は基本的に苦手なんですが、この作品はいけました、ボガードさんかっこええ、イングリッド・バーグマンかわいい、セリフいかす。 【ないとれいん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-21 19:16:57) |
41.映画を普段観ない人でも、タイトルぐらいは知っている、 ハンフリー・ボガート主演の作品。第二次大戦中のモロッコを舞台に、 男女の愛の行方をドラマティックな展開で描いているのだが、 恋愛映画というよりも、主人公のカッコいいキャラを楽しむ作品という印象のほうが強い。 "皮肉屋で一見クール、でも情に厚い" 日本なら昔の任侠やくざのような人かな? 言い換えれば、ボガートの魅力のみで持っている映画だとも言える。 バーグマンも相変わらず美しくて、やっぱり存在感はあるんだけどね。 私の鑑賞したDVDは、気障なセリフに翻訳されていない字幕だった。そちらの方での鑑賞をお薦め。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-05 04:30:20) |
40.ロマンスとしてはあまり惹かれる話ではないのですが、リックの店での絡み合う登場人物の様々な思惑に、絡み合う様々な視線。その人間模様の見せ方が見事な作品だと思います。 また、作品に漲る反ナチスの感情は戦時中に作られた映画なので非常に力強いものがあります。リックの店でドイツ人が歌うのに対抗し”ラ・マルセイエーズ”を合唱するシーンには特にその力強さを感じました。その時代を生きた人達によってその時代に撮られた映画だからこその力強さを感じます。 本作のイングリッド・バーグマンの美しさは強烈に印象に残ります。彼女の撮り方にもその美しさをいかに際立たせるかという相当なこだわりも感じられるし、彼女のその美しさとともに映画史に残り語り継がれていく作品なんだなと思います。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-22 01:35:26) |
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39.切ないストーリーに逼迫した時代背景が感情を膨らませる。戦時中にまさに作られたその時代のことを映画にしているので、他に無い滲み出る雰囲気があるし、後世に残る名作であり続けるだろう。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-28 01:41:39) (良:1票) |
38.久しぶりの鑑賞で、昔と違う視点で見ることができますね。しゃれたせりふ回しや意訳など、そちらも楽しめました。ラストが粋でしたね。こちらでもハンフリー・ボガートは「アフリカの女王」につながる船長は結婚式が挙げられると言っていますね。同一人物と思えないくらいの演技、さすがです。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-11-27 21:34:58) |
37.バーグマンはさすがに美しく、ボギーはキザでかっこいいけど女々しいところも見せています。「名画」の名に恥じない出来ではあるけど、絶賛するほどでもないと思います。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-24 17:55:56) |
36.《ネタバレ》 イングリッド・バーグマンがもう、無茶苦茶素敵でした!2人の男を愛してしまうイルザには若干イラつきましたが、人間生きてるとそういう事もあるんでしょうね。途中眠くなってしまったけど、つまらないからじゃなくて、心地良かったから。深夜にボ~っと見て眠りにつくのも良さそうです。今後、また何度か見たくなりそうな予感を感じさせる映画でした。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-04 21:35:06) |
35.《ネタバレ》 ボギー演じるリックはキザキザで「くっさ~」だけどやっぱカッコいい。 イングリッド・バーグマンは美しいですがイルザのキャラが弱く、ヒロインというよりリックを引き立てる助演みたいな役。 クロード・レインズは飄々として「スミス都へ行く」とは違ったイメージ、悪徳議員よりチョイ悪な署長の方が本人楽しいかもね。 一夜のアバンチュールを邪魔されてもリックとの友情にヒビは入らず、最後はいいトコ見せてくれる。 リックの白いタキシードや夜霧の飛行場は「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」に影響を与えてそう。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-30 00:03:55) |
34.《ネタバレ》 久々に鑑賞してみて、あれ?こんな感じだったんだね、という印象。超ビッグスターの共演でのメロドラマ、独り歩きし過ぎたいくつかの名セリフのせいで、本質を見失いやすい種類の作品です。ラブストーリーというよりは当時のような世界情勢下に置かれた人々、とりわけ若者たちが、その逆境の中でたくましく生きている、生きていかざるを得ない、そんな状況なのにそこで交わされる会話はさり気なくクールでおしゃれ。そこにしびれるわけなのです。当時のカサブランカという微妙な場所で、昔別れた男女が再開してまた別れる。人がただ通り過ぎるだけの土地。実は極めて叙事的な作品なのかもしれない。イングリットバーグマンはとにかく美しく品があり、目がキラキラしていて、誰もがメロメロになるでしょう。余談ですが同じようなストーリーの「脱出」の方が、会話はウィットがきいて面白みがあります。そして何と言っても特異な魅力を放つローレンバコールの存在感が物凄いです。当時の女優って日本の同世代の女子の目にはどう映っていたんでしょう。日本でも戦後間も無く公開されたと思うのですが、そりゃアメリカ人の美しさとカッコ良さに度肝を抜かれた事でしょう。戦後復興の子供世代の私なぞは、ジュリーのあの歌が頭の中で流れます。ボギー、ボギー、あんたの時代は良かった。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 7点(2008-03-20 10:48:54) |
33.警察署長が最後にとる行動がイカしてた。 全編に漂う男女の関係についてだけでなく、男の繋がりをも 感じ取ることができた一瞬でした。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-07 01:06:18) |
32.名作といわれるものは、必ずしも、いままで、無数に流れている名場面集や、名セリフだけで 出来上がるもんではないんですねぇ。この作品実見するまでは、ひとりの男の悲劇だと認識していました。又、「君の瞳に乾杯」が名台詞ではなくて、名翻訳であることも、知りました。私の見たものでは「この瞬間を永遠に」って訳になってました。どちらもいいと思います。 【代書屋】さん [インターネット(字幕)] 7点(2007-06-17 00:58:28) |
31.この映画で一番感動的な部分は、めでたく友情成立ラストシーンでも、顔デカボギーのキザったらしい科白でも、バーグマンの憂いに満ちた画面からこぼれ落ちそうな大きな瞳でもない。「ラ・マルセイエーズ」のイントロが流れた瞬間、ドイツ将校にしなだれかかっていた自堕落フランス女や、豊満な流しのギター弾きの女性ほか、酒場にいた連中が誇らしげな表情で歌声を張り上げるシーンだと思います。甘っちょろいメロメロドラマには弱い自分ですが、この映画についてはまあ悪くはないけど、神格化されるほどの名作にはどうしても思えません。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(字幕)] 7点(2006-08-27 17:22:03) |
30.俺がシリアスに口にしてるのに、何故か100%の確率で大爆笑になる台詞の代表が「君の瞳に乾杯」です。ボギーと同じ意味の事言ってるのに、私の台詞だと口説きが完敗です。 |