2.《ネタバレ》 老人たちは「若さ」や「不老不死」を手に入れるけれど、だからといって幸せになったわけではない。若さを手に入れられなかった人からの嫉妬を受け、永遠に生きるために友や家族と別れなければならないのだから。ロン・ハワードだからはっきりとは言わないのかも知れないが、この映画にはアメリカで当時流行っていたであろう「健康ブーム」とか「皺取り整形」みたいな、「老いる」ことがまるで罪悪であるかのような風潮への彼なりの批判もかなり含まれていると思う。「老い」という重いテーマを取り上げながらも、映画自体は重くならずにどこかほんわりしたところがある。そこもいい。