3.《ネタバレ》 前作に続いて際どい下ネタと爆笑シーンの連続で、お下品な英語のジョークを知っていて、かつ許容できる人にとっては大満足できる作品です。本作の主役はベン・スティーラーではなく、ほとんどデ・ニーロになっています。前作は、花婿と義父であるベン・スティーラーとデニーロの間に横たわる途方もない距離の隔たりがギャクのネタになっていました、本作はデニーロ夫妻と完全な対を成すホフマン夫妻との家同士の違いが、爆笑の源泉になっています。超コンサバで親バカのデニーロの常軌を逸した行動に目が奪われがちですが、対照的にリベラルなホフマン一家でも、子供への愛情表現は自己満足の変形であるという点では全く同じであり、繰り出されるギャグは全て親バカネタです。この軸がかっちりと押さえられているがゆえに、下品ではあるものの本質を突いたギャクに不快感を覚えず安心して爆笑できる作品だと思います。でもやはり、かなりお下品には違いありません。