6.《ネタバレ》 前作の「その男、凶暴につき」よりコミカルな要素が強い。
そもそもオープニングが草野球だし、非常に日常的なシーンから
ガダルカナルタカが昔の仲間のヤクザにぼこぼこにされて、沖縄のシーンに移る。
ここでタケシが出てくるがやはりタケシの存在感は大きい。
急にいつもの北野映画のテンションになる。
ただしコミカルなシーンが多い割には、見た後の後味は北野作品の
中でも一番悪い。
結局タケシは簡単に殺されるし、ヤクザに復讐しようと燃えていたタカも
どこに行ったのか分からない。結局何も解決せず、見る側に
すっきりした気持ちよさを与えてくれない。
最後、死んだはずの柳ユーレイがトイレから出てくるが、
夢落ちの映画なんでしょうか?私には分かりません。
北野映画の要素(暴力、死、SEX)はいつも通り詰まってますが、
見終わった後のやりきれなさだけが重く残りました。