20.《ネタバレ》 あまりにも愚かな若者たちと、あまりにも冷たすぎる都会の話。観賞後は気分が沈むこと間違いなし。 【eureka】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-23 13:29:42) |
19.亡き映画評論家の双葉十三郎さんは、映画に関する名言を数々残されましたが、この映画に関しては、確か一言で「ゴミ箱の中のロマンチシズム」って表現されていたんです。観た後で、ホントにうまい事言うなあ~、さすが映画評論のプロだな~って感心した記憶が。そうなんですよ、「一寸の虫にも五分の魂」があるんです!「三つ子の魂百までも」(←これはちょっと違うし)大都会東京に住み始め既に約20余年ですが、スッキリした華やかな大通りを大手を振って歩くより、敢えてゴミゴミした裏道徘徊を僕が好むのは、この映画を思春期の頃観た影響なのかもしれません。♪エブリバディトーキン~♪ 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-12-18 11:07:14) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 まず、タイトルから印象に残った。 冒頭のテキサスからニューヨークに旅立つ場面は、主人公ジョーの希望に満ちた感じがとても良かった。カーボーイ姿で家から町の大通りに出る、町並みが何故か印象に残った。 バスで隣の人に話しかけたり、ワクワクしてジッとしていられない気持ち、とても良くわかる。僕も旅立つ時はそういう気持ちになると思う。 その時の希望に満ちたジョーと、音楽の歌詞がとても合っている。 孤独のつきまとうジョーは、ラッツォと出会えてよかったね。 ラッツォの人柄が好き。でも彼はとても変な咳をしたり具合が悪そうで気がかりだった。 ラッツォの紹介したハゲのおっさん、目がイッちゃっていた。「さぁ祈ろう!」っておかしいでしょ! 夢や妄想の場面で、そのメチャクチャな映像が、意味が判らなくてとても面白かった。 ジョーの幼少時代に上半身が裸だったのが気になったのは、たぶん僕だけです。 でもあの同性愛者の青年ムカつくわね!「お金ない」ってどういう事よ! 人間として、そういうのはズルいと思うよホント! ラジオを売った場面でのジョーはとても淋しそうだった。 パーティーはとてもサイケデリックで混沌としていて、麻薬でブッ飛んでいる人たちの集まりで、あのアートな空間がヤバかった。 終盤のバスの中で「マイアミに着いたらネズ公なんて呼ぶなっよ、、、」みたいなことを話すリコがとても悲しかった。 とても面白い作品でした。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-30 22:45:30) |
17.未知だから、若いからできる事がある。大人から見れば、それは無謀なこと。悪いことは言わないからやめておけ。だが若者には夢がある。だから旅立つ。それがあまりにも甘く世間知らずな夢だったとしても。本作の主人公の夢は、ジゴロとして生活すること。田舎では無理でも都会ならそれが叶うと信じていた。しかし待っていた現実は…。あまりにも苦く、切ない若者の生き方を愛情にも似た「男の友情」と共に描きます。物語冒頭の未知な主人公の笑顔と、エンディングで人生の苦さ、又素晴らしさを知った主人公の表情の違いを見て欲しい、心に残る作品です。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-19 18:25:44) (良:1票) |
16.夢ばかり見続ける人間を批判しているようにも見えたし、夢を持つ人間を突き放す世界を批判しているようにも見えた。出てくる人物がみんな人間臭くて凄く惹かれた。 【デコバン】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-20 01:22:13) (良:1票) |
《改行表示》15.《ネタバレ》 ダスティン・ホフマンの名演数あれど この映画の街のクズの演技が自分では最高に好きです。 テレビで初めて見たときに小便漏らしながら死んでゆく彼が 子供心に深く印象に残っています。 指差して笑われても仕方のないような二人 それなのに何か共感してしまう。 それは自分がクズだからなのかもしれません。 【アホをどり】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-22 00:26:28) |
14.ドブネズミみたいに 美しくなりたい♪ていう歌があるけど、この映画のダステイン・ホフマン演じるラッツォ(通称:ドブネズミ)みたいには正直、なりたくないと思った。だって、あまりにも無残です。哀しすぎます。それはさておき、この作品、後に作られた「スケアクロウ」とどことなく似た雰囲気のロードムービーとして、個人的に好きな映画です。ダステイン・ホフマンとジョン・ヴォイトの2人の演技も素晴らしい!またバックに流れるニルソンの音楽も良い雰囲気をかもし出している。近頃のアメリカ映画には無い、観ることの出来ない味わい深い映画です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-29 18:49:51) |
《改行表示》13.序盤から流れるウィリー・ネルソンの軽快な音楽で始まり ジョン・ヴォイド演じる田舎もんの好青年のサクセスストーリーかと思いきや あれよあれよという間にその日暮らしのドン底生活を見せ付けられて 物凄いリアリティに溢れた作品だ。 ただそのリアリティがあまりにも悲惨で切なく 本当の貧乏とはこういうものなのかと妙に納得させられてしまう。 そしてこんな底辺で生きる若者達にも夢があり それを実現させようと足掻こうとするが 足掻けば足掻く程にドン底に突き進む。 現代社会に適応しようとして潔く諦めたジョーと その頚城から抜け切れなかったリコとの対照的な結末に 人の本当の生き方とは何か?辛く哀しい選択だ。 ・・・にしても、この頃のヴォイドはアンジェリーナ・ジョリーにそっくりだな。 流石、親娘の血は争えんといった感じだ。 |
12.《ネタバレ》 60年代のアメリカ社会風俗の中で、夢を持ち田舎から都会へやってきたが、それをどう実現すればいいか分からず、都会の孤独感に押し流される2人の若者を描いた本作。35年も前の映画なのにも関わらず、この映画から非常に強いメッセージを感じました。明るいカントリーミュージックに乗せて爽快にニューヨークへ向かうカウボーイ姿のジョン・ボイド。清々しすぎます。これまでカッコいい役が多かったダスティン・ホフマン。この映画での彼は今まで俺が見てきた彼とは全然違いました。そりゃカッコいい役でのホフマンも十分良いんですが、意外にもこういう役のほうがより彼の魅力を強く感じました。特にラスト20分での彼の演技は凄すぎです。これほど素晴らしい演技なのにオスカーを取れなかったのは非常に残念ですね。この映画のテーマは主役2人が出逢った事に大きな意味があると思います。もしこの2人が出逢ってなかったら、ジョーはラッツォと同じ運命を辿っていたかもしれないし、ラッツォもジョーが居なければ独り弱っていき、寒いニューヨークの廃れた家で孤独に死を迎えていたかもしれない。だからラッツォはジョーと出逢えて幸せだったと思う。固い絆で結ばれた友人と夢であったフロリダに行けて安らかに死を迎えることができたのだから。その他、良い点もたくさんあります。だけど、唯一悪かったのは随所で入る回想シーンや妄想シーン。あの映像は俺にとって生理的に合わなかったので減点対象になりました。 |
11.アメリカン・ニュー・シネマといっても撮ったのが異国人となると一味ちがいます。「ボニー&クライド」や「ブッチ&サンダンス」「イージー・ライダー」も確かに暗い作品ですが、彼らのあの生き様にあこがれる人も多い。しかも、エンタテインメントとしても十分楽しめる作品に仕上ている。ところがこの「ジョー&ラッツォ」には同情しても共感できない部分がありますね。前述した3作のような衝撃のラストシーンも無いしね。でも、だからこそ妙にリアリティを感じます。それにしてもアメリカン・ニュー・シネマの主人公達ってみんな純粋無垢で、そこが魅力的ですよね。 【nizam】さん 8点(2004-05-21 12:55:21) |
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10.明るい映画では無いのに、なぜか後味は良い。それは主人公たちが善人でも努力家でもないところだろうか。努力すれば報われる、幸せは自分でつかむなどという綺麗事は一切無い。努力しない人間にも夢を見る権利はあるのだ。そして友達が側にいてくれるということは本当にありがたいことだ。最後に、ジョーは本当に頭が悪いと思った。 【ラーション】さん 8点(2004-02-07 03:49:41) |
9.《ネタバレ》 田舎の青年が都会のNYで体を売る話。だけど上手くいかない。現実はきびしい。人も冷たい。主題歌が切なく響く。なんともいえない後味が残る。 【yukaori】さん 8点(2003-12-08 05:12:34) |
8.最初に見た当時は全体のトーンや雰囲気が暗すぎて嫌だったりしましたが、映画と反比例するかのような「うわさの男」の軽やかな明るさが耳に残ってしまい気がつくと好きになっていました。当時のNYのイメージがリアルに感じられて、まるでローラ・ニーロの曲でも流れてきそうな気がしました。NYとフロリダ、現実と夢、暗と明がきれいにコントラストされていて、その分切なかった。 【omut】さん 8点(2003-06-17 15:18:31) |
7.最近、この手の米映画ないですね。救われない”U.S.A”の面々、みなさんに知ってもらいたいです。 【chiyo】さん 8点(2003-04-29 18:03:48) |
6.西部劇かぁ~ と思って観たので、ストーリーの深さに思わず引き込まれました。とても良く出来た(ちょっと「おいおいありえないっしょ」というシーンがあるものの、それもこういうタイプの映画の良さ)展開と結末だとおもいます。ホフマン君の最後は、暗いけどあれが映画としてはベストな締。ボイトのその後を描かない所も、スマートで好き。それにしてもジョン・ボイトとアンジェリーナはそ~~~っくり! 口元が特に! DNAって不思議・・・ 【ともとも】さん 8点(2003-04-15 06:48:17) |
5.見た当時はダスティンには感動したけど、サイケデリックな映像とか暗い内容に今ひとつなじめなかった。しかし最近見たらとてもいいと思えてきた。人のいい田舎出のカーボーイとドブねずみと呼ばれる男の友情もの。(カーボーイが売春してお金を稼ぎ、病気のラッツオの面倒を見てやる)暖かいマイアミに行けばいいことがあると夢を語りながら、バスの中で病気で死んでしまうホフマンに泣ける。ボイドはデビューの頃だったか・・ダスティンはすごーく、ボイドも互角にうまいです。 【キリコ】さん 8点(2003-04-11 22:50:44) |
4.カウボーイをホモ呼ばわりするシーンは“もう西部劇を撮る時代ではないんだよ”という製作側のアピールなのかもしれない。 【眼力王】さん 8点(2003-01-20 00:42:55) |
3.自分達の生活が安定している現代人にとってみれば、「何かをする」ってことに一生を賭けていた若者もいたんだなあって・・・。ジョーが、打ちのめされて野良犬になってく姿が、哀れで、男の子って可愛い、と思える佳作です。 【あんこ】さん 8点(2003-01-09 11:03:35) |
2.最近、サッカーの中田の出ているCMに主題歌が流されていて、思い出しますね。切ないですね。ニューシネマの時代は、暗くて逃げ場のない青春物が多いけど、主演の二人の対照が面白かった。 【ジブラルタの星】さん 8点(2002-12-04 22:52:34) |
1.はっきり言って見ると辛くなる映画です。ダスティン・ホフマンにやられました、彼の役は悲しすぎるってば。確かに良い映画ですがひどく重たいストーリーです、それが一見して派手に見える大都会と対比してより孤独が浮き彫りに映し出されていました。特にダスティン・ホフマンのラストは涙なしでは見れません。 【かぶ】さん 8点(2002-01-15 09:44:23) |