黒い画集 あるサラリーマンの証言のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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黒い画集 あるサラリーマンの証言

[クロイガシュウアルサラリーマンノショウゲン]
1960年上映時間:95分
平均点:7.00 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開開始日(1960-03-13)
ドラマサスペンスシリーズものモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2009-01-05)【なんのかんの】さん
タイトル情報更新(2018-11-13)【イニシャルK】さん
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監督堀川弘通
助監督恩地日出夫
キャスト小林桂樹(男優)石野貞一郎
原知佐子(女優)梅谷千恵子
中北千枝子(女優)石野邦子
織田政雄(男優)杉山孝三
菅井きん(女優)杉山ミサエ
平田昭彦(男優)岸本
佐田豊(男優)古川
西村晃(男優)奥平
児玉清(男優)森下
三津田健(男優)岡崎
江原達怡(男優)松崎
中丸忠雄(男優)戸山正太郎
小池朝雄(男優)早川
西條康彦(男優)果物屋店員
中村伸郎(男優)竹田
小栗一也(男優)田辺
一の宮あつ子(女優)食料品店のおかみ
原作松本清張「証言」
脚本橋本忍
音楽池野成
撮影中井朝一
斎藤孝雄(撮影助手)
配給東宝
特撮東宝技術部(特殊技術)
美術村木忍
編集黒岩義民
録音藤好昌生
下永尚(整音)
照明森弘充
その他キヌタ・ラボラトリー(現像)
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4.《ネタバレ》 小林桂樹さんの死というニュースを聞いて、どうしてもこれだけは外せない。見逃せない。以前、CSで放送したのを録画しそこねていたけど、親戚が録画してあると聞いて早速借りてきて観ることに!松本清張の原作、シナリオは日本が誇る最高の脚本家、橋本忍である。もう既にこの時点でどう考えても駄作なはずない。絶対に面白いその予感通り面白かった。一般庶民の見方、どこにでもいるサラリーマンが似合う俳優小林桂樹が深刻な顔をしながら人間の恐ろしさ、自らの嘘による証言によって身を滅ぼすその姿を徹底して見せ付けられることになり、人間の弱さを思い知らされた気がして、とにかく恐い。平凡な生活こそが人間の生きがいとすれば、ここでの主人公の姿はその反対を行っている。家庭があるのに別の女、愛人という存在の恐さに気付いた時には既に手遅れであるということをこの映画を見て感じると共にそれはサラリーマンであれ、そうでなくても同じ過ちを起こしてはならない。人は皆、何かしら過ちを犯す者であるとばかりに原作者の松本清張という人は例えば「砂の器」の犯人も同じであったようにここでもそう述べている。色んな意味で考えさせられる映画でもある。
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2010-09-21 22:26:59)(良:2票)
3.《ネタバレ》 松本清張の「黒い画集」シリーズの一篇「証言」を「七人の侍」、「生きる」などで黒澤明監督の助監督を務めた堀川弘通監督が映画化したサスペンス。見ているとだいたい想像がつくようなストーリーなのに橋本忍の脚本が実に巧みで最後まで飽きさせず、かなり面白かった。小林桂樹演じる主人公とその愛人が、もし本当の事を言った場合、自分たちがどうなるかを想像するシーンはリアリティーがあり、もし自分がこの主人公と同じ立場ならどうするだろうと考えてしまった。小林桂樹は成瀬巳喜男監督の「女の中にいる他人」でも同じようなサラリーマンを演じていたが、今回も好演で、こういうウジウジしたサラリーマンを演じさせると本当にうまく、ひょっとしたら「社長シリーズ」の秘書役よりもこっちのほうがはまってるんじゃないと思うほど。(役柄に共感は出来ないが。)アリバイ作りのためにキネ旬を買ってきて映画の内容を頭に叩き込んでおいて法廷で証言するシーン(本当にそんなんでアリバイ成立出来るのかと映画雑誌を読んだことのあまりない自分は少し疑問に思ってしまうが。)の主人公の淡々とした表情とラストで逮捕された主人公がアリバイを証明するために見ていた映画の内容を証言するシーンの必死な表情の対比がものすごく印象的。「黒い画集」シリーズはこのほかにも東宝で2本映画化されてるみたいなので、機会があれば見てみたいなあ。ところで、学生役で児玉清が出てるんだけど、先日見た「太平洋奇跡の作戦 キスカ」同様に誰かに言われなければ分からないほど若い。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-03-18 18:58:25)(良:2票)
2.小林桂樹は裸の大将のイメージが強かったので、もてる中年には見えないのですが、好演でした。松本清張の計算されたストーリーがなんとも巧妙で、残酷でもあります。また、当時の東京界隈も垣間見ることができ、冒頭で出てきた渋谷の町並みは平成生まれの自分にとってはなかなか衝撃でした。今はないプラネタリウムの存在もそのシーンで確認できます。とはいえ風景以外の部分では変わらない、というかさらに都市化している今では、いくらでもありそうな小市民の悲劇なのです。しょうもないとも言えてしまうのですが・・・。
kagrikさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-04-29 19:47:22)
1.《ネタバレ》 児玉清が学生役、当時は小玉と表記していたのか。日本映画がお得意とした小市民ものの陰画のような作品で、小市民がそのささやかな地位を保身するためには、他者に対して最も残酷になれる、ってな話だ。あの男は真犯人が見つかれば助かるけど、こちらは浮気がバレれば破滅だ、と主人公小林桂樹が破滅の場面を妄想していくあたりの心理は、だれでもぐっとリアリティを持って迫ってくるのではないか。小市民映画は、そうそう、と自分たちの暮らしを微笑ましく振り返るものが多かったが、これは、あるある、とぞっとしながら振り返る小市民映画。小林がアリバイづくりのために映画を見たことにする訓練、インディアンが駅馬車を狙っておりました、と内容を頭に叩き込んでおくと、客の入りを訊かれてドキッとさせられたりする。そうまでしても、けっきょく彼はささやかな一家団欒の多摩動物園へは行けないのであった。東宝の名脇役、織田政雄が、その“影の薄い実直さ”を充分に発揮した代表作でもある。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2009-01-06 12:23:14)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
516.67%
6213.33%
7853.33%
8426.67%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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