《改行表示》49.《ネタバレ》 味わい深いなぁ・・ ずっと昔に一度観たけど、その頃出てきてたスパイクリーなどの黒人の映画の 一つくらいの感想しかなかったけど、年齢重ねて、再鑑賞。 ため息が出た。 もうカイテルのラストの体験談で、今までの黒人青年の話が ぶっ飛んじゃうんだよね(笑) 人生とは、と丁寧に描いて、極めつけのオジサンの思い出話。 実はこっちの方が、本作の原作。 スモークというより、アルコールでもいいよ。 でも女性があまり出てこないから、やはりスモークなんだろうなぁ・・ 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2022-08-21 22:45:27) |
48.昔恵比寿で見たのを思い出しました。いい作品です! 【HRM36】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-11-05 15:54:54) |
47.《ネタバレ》 生きるということはタフなこと。若い頃は無茶もするし、心に傷を負い、大切なものを失うこともある。片目や片腕は人生で喪失したものの象徴だ。四千枚もの街角の定点写真は時間の象徴であり、あっという間に過ぎていったと感じられるものだが、じっくりと見返せば見えてくるものがある。人生をそんなに急がないで、時には煙草一服くゆらしながら、休憩してゆきなさい、という趣旨の映画。◆完璧な人生など無い。作家は最愛の妻を失っているし、黒人少年には両親がいないし、煙草屋は恋人と別れた心の傷を持つ。正直だけで生きられたら良いが、実際の人生はそうはいかず、時には嘘をついて相手を煙に巻くことも必要だ。嘘にも種類がある。自分の利益のために相手を騙す嘘、世間を乗り切るための処世術としての嘘、相手を思いやっての優しい嘘。害にもなれば薬にもなる。煙草も似たようなものだろうか。◆作家は生きる気力を失くしていたが、少年との関わり合いで世間との関わりを持つようになり、煙草屋の体験談を元に、作家として復帰する。少年は嘘の名人だったが、作家と出会い、作家に父のような感情を持ち、まじめに働くようになり、遂には実父との再会を果たす。煙草屋は、元恋人と再会し、実の?娘と会い、過去のわだかまりを捨てて、お金を渡す。が、小説のようにうまく収まったわけではない。作家の妻の喪失感は消えることは無いだろうし、少年と実父との関係もぎくしゃくしたままで、煙草屋の娘は悲惨な運命が待っていることが予想される。それでも一歩一歩、毎日を刻んでゆかなければならない。お互いに心を開けば、街角の交差点にように人生が交差し、物語が生まれる。素晴らしいことだ。◆最後のモノクロ場面は、作家の書いたクリスマス・ストーリーの映像化であり、回顧場面では無い。作家は煙草屋の語りがあまりに出来過ぎていたので、嘘と断じたようだが、真相は不明だ。煙草屋の「秘密を分かち合えないで友達とは言えない」の科白から推せば、真実と思われるが、何が真実かは重要では無い。真実と嘘の間には少しの違いしか無い。人生は重いが、同時に煙草の煙のように軽い。長く生きているとそういうことも分ってくる。そういうことをしみじみと感じさせてくれる大人の映画である。◆全員が煙草を吸うのは演出過多。自動車工が高価な葉巻を吸うだろうか?17歳に煙草を吸わせるのも疑問。娘に救いが無さすぎる。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-10 18:45:13) |
46.ものすごく味のある映画。なんてことはないのですが素敵です。 【カルーア】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-06 17:42:45) |
45.どのエピソードにも決着はついていなくて、断片を切り取ってきたという見せ方だったのだが、こういう映画も結構好きだ。余韻を持たせたエンディングで見終わったあといろいろしみじみと考えてしまう。 【HK】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-03 00:23:24) |
44.《ネタバレ》 地味な映画なのだが、随所に鏤められた話がいい。煙の重さを量る話、鉤の付いた義手をつけられた男の話、氷漬けの自分よりも若い父親の話、そしてラスト。とても温かい気持ちになれる作品。クリスマスに大事な人へプレゼントするのにいいかも。 【カタログ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-09-01 00:09:39) |
43.こういう映画って受け入れられない人にはトコトンわかってもらえませんが、私みたいなこういうテンポが好みの人間にとってはドツボにはまる作品なんですよね。見せ方がうまいって言うか、何も盛り上がるところがないのに決して退屈しない、そして誰でも共感できることが物語の所々に散りばめられてて。レンタルで見ましたが、まさに“買い”の一本です。 【黒めがね】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-19 22:20:31) |
42.1日平均5~6本のペースで喫煙している愛煙家です。その視点から見るとこの映画、タバコに火を付けるタイミングが実に絶妙。気まずい空気になった時、話しだすきっかけを作りたい時、考える時間が欲しい時、あの「ガサガサ(煙草取り出す音)→シュポッ→フーッ」っていう一連の動作が実にいい「間」を作っているのがよく分かります。この映画の面白さはこの「間」にあると言っても過言ではない。イイ映画です。ちなみに僕もラストのアレは不要派。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-29 18:28:08) |
41.特に話しが盛り上がるでもなく、またちゃんと話しにオチがついているわけでもないのだが、心に残る作品。素直に良かった。 【miso】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-16 23:34:27) |
40.いろんな小話があっておもしろかった。毎日同じ場所を写真に撮るって、ちょっとまねしてみたくなりますね。ハーヴェイ・カイテル好きになりました。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-05-05 20:57:21) |
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39.《ネタバレ》 血が流れず銃撃戦もない、穏やかで静かなパルプフィクション・ハートウォーミングストーリー(時間軸は動かしてません)。最後はいらない、に一票。今思ったけど、スモーク=それぞれのいろんな人生、という等式が成り立つのではないか。魂の重さは量れるわけだ。登山家はなだれに遭った父に再会し、少年は蒸発していた父に再会した。たんたんと流れているけれど深い。こういう映画もある。山場という山場はないけれど、何度か見たくなる、味わいのある作品。 |
38.この映画、『大脱走』の壁キャッチボールと良く似てる。タバコを吸ってることに変わりはないんだけど、ケムリを吸うタイミング、吐くタイミング、灰皿にトントンと灰を落とすタイミング、タバコのシーンが全部ちがって見える。唸らされたのは、5000ドルの損害をラシードに問い詰めるときのオーギーの吸い方。気まずいよー(焦)。(さて、このバカをどうしたもんか)というオーギーの口からどんな言葉が出るのかドキドキしてしまう。一方、小説家がラシードに楽しそうに話すときの吸い方は、広がるケムリのように話を膨らませる効果がある(ように見える)。数々のエピソードは、けっこう、ずーんと重い話ばっかりなんだけど、役者の表情だけでも演じることは不可能ではないはず。さらにトドメの一撃で、タバコをスパスパ(`Д´)y─┛~~ 、またはフゥー…(´ー`)y─┛~~ てな感じで吸ってる。タバコって、不安になったり、ストレスを感じた時に吸うと落ち着くんですよね。このシーンは不安なのか、昔を懐古しているのか、後悔の念で一杯なのか、登場人物たち(オーギーの娘?とか)の表情だけでは計り知れない部分を、”しぐさ”で思いのたけを演出する意図があるな、という印象を持ちました。実は僕自身はタバコを吸いません。以上の解釈で間違ってたら、すいません。いや、今のすいませんは吸いませんではありません。すいません。 |
《改行表示》37.《ネタバレ》 そう、写真はゆっくり見た方がいい。 個人的には、最後の「再現フィルム」は、無い方が良かった。 【tj】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-01 09:25:05) |
《改行表示》36.こんな名作があったとは。未チェックでした。 とってもいい話しで大好きですが、何人かおっしゃってる方いるように、わざわざ映像として見せなくてもいいと思うシーンが何回かあり、それが余計でした。 【february8】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-07-31 09:34:16) |
35.さすが上手い(^^)。ただ、最後は余計派! やってもいいけど、全部そのまま絵にしちゃうのはペケだべ。ちょっとはずすとか、部分を見せるとか・・・見る側に余地を残さないのは過剰な親切だと思う~。 【ジマイマ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-27 21:38:12) |
34.タイトル通りタバコが似合う映画。ヘビースモ-カーの俺は良くわかる。 【ゆきむら】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-24 15:54:36) |
33.地味な作品ですが、いい雰囲気の映画です。H・カイテル、W・ハートの演技が渋いです。最後のH・カイテルの語るクリスマスの話のシーンが一番好きです。 【ジム】さん 8点(2005-03-29 19:40:36) |
32.良いなぁ。変な気負いも無く、それでいて退屈ではなく、終わった後心地よい映画です。『東京物語』の現代NY版ってとこか。←ちょっと違う? 【さら】さん 8点(2005-03-17 14:36:51) |
31.終始、穏やかな雰囲気がとても心地好く、人と人の繋がりが涙が出るくらい優しくて温もりがあった。観賞後は、思わずため息が零れてしまうほど優しさが切ない映画でした。 【ボビー】さん 8点(2005-03-08 11:23:50) |
《改行表示》30.《ネタバレ》 じんわり。やんわり。そんな言葉が似合う映画だったと思います。主要キャラクターを各エピソードに分けて、誰をメインで見れば良いか、ちゃんと教えてくれている。ハーヴェイ・カイテルとそのチャプター分けが『レザボア~』を連想させたけど、全然違う。友を思う古びれたタバコ屋のオヤジっぷりが見事でした。アシュレイ・ジャッドも若かった。 ラストのおばあちゃんのシーンは要らなかったという人もいますが、ぼくは逆。おばあちゃんがオージーを抱きしめて、オージーが話す。その時一瞬、おばあちゃんはハッとした顔をしています。これは飽くまでぼくの推論だけど、おばあちゃんはすぐに別人だとわかったんじゃないでしょうか?にも関わらずオージーは一所懸命楽しいパーティをしてくれた。そのオージーの気持ちが、おばあちゃんは一番嬉しかった気がする。人生最後の素敵なクリスマス・パーティを過ごせたんだと思う。 ぼく個人としては・・・禁煙しようとしてる今、この映画でみんな実に美味そうにタバコをふかしてる。それでぼくもついついつられて吸ってしまった。 |