《改行表示》15.《ネタバレ》 面白かった。 全体的にコメディ調で、シリアスをほとんど感じないので、 気楽に観られる。 最初に、誘拐犯が誘拐対象を「おばあちゃん」と呼んだ時点で、 もう映画の方向性が分かった。 結末を見た後だと、誘拐犯はおばあちゃんとしては「渡りに船」だったということか。 自分の行く末を考える中で、いろいろ思いを巡らしていたのだろうが、 咄嗟にこんな巧妙な計画を思いつくのはすごい。 年の功ですかね。 緒形拳扮する刑事だけが、最後の最後に真実にたどり着いた(?)のも、良かった。 「犯罪もの」でこれほどまでにスッキリとした結末も なかなかない。 【2年で12キロ】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-08-08 11:33:53) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 これ原作読んだときは、頭の中では浪花千栄子が演じてしまっていて、それがピタリだったものでもう彼女以外考えられなくなっていた。原作者も彼女をイメージして書いたんだろうと勝手に確信したぐらい。原作が発表された時点でもう故人だったんだけど、あの人で見たかったなあ、とは切実に思った。これは喜八監督の腕よりも原作に負った映画。でも天本英世や中谷一郎もちゃんと出てます。テレビ中継の部分が一番今(1991年当時)を感じた。このころから一番臨場感を得られるのはブラウン管を通してになったんだな。誘拐するまではもっとあっさりしてていいだろう。車の中で刀自が次々と犯行の不備を指摘していくあたりからが本題。仲間の一人が素顔で村娘とあってしまうあたりのとぼけたおかしさ。でテレビ中継か。刀自が具体的な数字を挙げて演説するシーン。セリフ覚えるの大変でしたろう。あの映画作った時点での生存俳優となると北林谷栄以外考えられなかったな。本作のいいのは、嫌な奴が出てこないところ。家族たちも俗っぽくなりそうなとこで抑えられている。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-02-07 09:34:15) |
13.原作の天藤真は、もっと名の知られても良い天才ミステリー作家であり、この大誘拐なんか傑作の一つに思う。それの映画化だったんだが、正直期待していなかった。なぜなら、ミステリーの原作付き邦画のほとんどが原作を冒涜してるかのように、面白くなくなっているからである。ところが、この作品はできるだけ原作を壊さないように旨く作られている、食わず嫌いでなかなか観なかったのが残念なぐらいだ。岡本喜八監督ということで、初期の高評価されている鬼才の感はないが、70年以降にしてやっと何かを生み出せた感の映画ではないか。岡本監督にしか撮れない映画ではないが、岡本監督だから撮れた映画化もしれない。 【min】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-12-28 20:01:15) (良:1票) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 決して演技が上手いとは言えない3人のグダグダなやりとり(慣れればホンワカ→今風に言えば、ホッコリ?)の序盤を乗りきり、誘拐が決行されてからは釘付けになりました。 兎に角、刀自演じる北林谷栄が素晴らしい。 まさに理想的な日本のお婆ちゃん像って感じの役を魅力的に演じている。 誘拐してきた3人の青年を逆に手玉に取る姿は、合気道の達人・塩田剛三氏の『合気道で一番強い技は、自分を殺しにきた相手と友達になることだよ』の名言の如くでした。 他、緒形拳さんや樹木希林さん等脇を固める俳優陣も素晴らしいので、余計に3人組との差が出てしまったのは否めないが面白かったです。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-07-02 14:30:08) |
11.刀自の魅力で持っているといってもいい誘拐コメディー。身代金の額を童子から聞いて態度が一変するところが特に好き。(追記)1991年、平成時代の作品なんですね~。めちゃくちゃ昭和的な雰囲気なんですが。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-05-27 22:07:11) (良:1票) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 クライム・ムービーというよりは大人のためのメルヘン映画と言った方がしっくりとくる作品でしたね。とにかく、緒形拳でさえも食ってしまう北林谷栄の圧倒的な存在感・演技力が素晴らしいです。誘拐というピンチの状況に陥ってもそれを逆手に取ってしまうしたたかさ、頭の回転の良さは見習いたいものですね(おまけに子供たちを奪った国家権力に対しても一撃食らわしたわけですし・・・)。 ストーリーの面白さと岡本喜八作品特有のテンポの良さも上手く絡み合っていてとても楽しい映画でした。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-05-09 10:09:51) |
9.天藤真の原作も大傑作でしたが、映画も負けず劣らず。 【K】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-30 17:53:12) |
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8.《ネタバレ》 まず脚本が素晴らしいです。“絶対悪”の誘拐事件をこんなにも清々しく調理し、エンターテイメントに仕上げるとは驚きです。事件に振り回された警察関係者や心労をかけた家族はお気の毒ですが、基本的に誰も傷ついてもいないのが楽しめる所以でしょう。当たり前の事ですが、意外とこのへんの処理が適当なコメディが多いもの。素晴らしいです。欲を言えばラスト。刀自と緒方拳が事件を語る場面では、最後までシラを切り通して欲しかったと思います。それが対戦した相手に対する礼儀かと。なお当然ながら、北林谷栄の貫禄の演技無くして本作は成立しませんでした。あの器の大きさ。童子が全てを委ねてしまうのも納得でした。そしてなんとチャーミングなことでしょう。希木麒麟の存在感も見逃せません。2大女優に感服いたしました。風間トオルのうそ臭い関西弁は本来マイナスポイントですが、刀自の魅力を際立たせる効果を上げているのでまあいいのかなあ。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-09 20:32:07) |
7.なんと言っても北林谷栄に素晴しさに尽きる。風間西川のあまりにもお粗末な演技を補ってあまりある。ストーリートリックにはツコッミどころ満載だけどこの際いい。龍神村のお山の美しさ。このロケーションも選んだセンスもいい。龍神村心に刻まれている。一度行ってみたい場所のひとつになったくらい。北林のキャラにはこちらまで引き込まれそうなそして受け入れてくれそうなやさしさにあふれている。ラストの北林緒方の対話以降のくだりはお気に入り。演出音楽はかなり古臭さを感じるけど、心があったかくなるかなり好きな映画の部類に入ります。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-29 18:29:31) |
《改行表示》6.前半の犯人3人のグダグダっぷりがあまりに酷いので観るのをやめようかと思ったが、おばあちゃんが誘拐される辺りからようやく面白くなった。ああ、これはおばあちゃんと井狩警部の頭脳戦なんだなと。細かいことはよく分からないが、ミステリーとして単純に面白かった。 それにしてもせっかくの大団円のあとの、ラストに流れるエンディングテーマのトホホぶりはなんだ。誰だ。サイコヒステリックスって。 【カタログ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-09-09 23:29:41) |
5.《ネタバレ》 犯人3人組の演技はもうちょっとでしたが、話は面白かったです!!北林谷栄演じるお婆さんののきっぷの良さと脇を固める緒方拳・樹木希林のテンポの良さが話をグッと盛り上げていたと思います。 【うさぎ大福】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-04-22 21:51:32) |
4.《ネタバレ》 映画を見た後、原作を買いましたが、やっぱりストーリーがしっかりしていて面白い。おばあちゃんの安全をテレビ中継する場面や身代金の受け渡しの時のドキドキが最高です。 【ぷりとさね】さん 8点(2003-12-11 22:00:35) |
3.すべては北林谷栄のためにある映画です。おばあちゃん最高! 【オオカミ】さん 8点(2003-11-21 20:32:47) |
2.昔はテレビで放映されるたびに見ていたような気がする。テンポも良くて痛快な作品だった。 【ディーゼル】さん 8点(2003-11-17 15:46:49) |
1.お社・・・それにしても間抜けな犯人達で(^^; 【だだくま】さん 8点(2003-10-22 14:15:39) |