《改行表示》21.《ネタバレ》 信仰心に目覚めたという背景は有るとしても、あれだけの苦労と努力をして周回軌道に乗ったのだから、 作品の中で一言でも構わないので計画が成功した喜びを爆発させる場面を観たかった。 エンドロールで主人公が帰還後に笑っているかの様な挿絵を見ることは出来るが、どうにも物足りない。 満点で無いのはそれが理由。 アンタバライ!! 【たくわん】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-07-05 13:34:34) |
20.《ネタバレ》 庵野監督に興味をもって、この作品を20年ぶりに観ました。最後の主人公のいる宇宙空間の寂しさと、都会の夜の街で宗教活動をする女性の(男から見て)寂しい存在にみえる様がリンクして、寂しい感性をつきつめるとここまで鋭敏になるのかと驚嘆しました。坂本龍一の音楽がまたこの尖った寂しい感性に見事に重なります。会話の中身が軽いのかなと思って観てましたが、それは違ってました。少なくともラストの祈りは鋭敏な感性が感じさせたことなのでしょう、観ている姿勢を正した程でした。もうこの時点の日本のアニメでも間違いなく、今の海外のCGよりもはるかにイメージが豊潤だと思いました。映画のクライマックスで、窓際の主人公たちのように「船乗りは船と運命を共にするそうだ」と言う軍人の言葉のカッコよさにこだわらないで、日本のアニメが健康なイメージを豊潤にすれば、とっても素敵だなぁ、と僕は思うんです。これが僕の祈りでもあります。本当に都会で作品に身を削るアニメーターに敬意を表します。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2012-11-26 02:59:00) |
19.25年も前にこのレベルのアニメーションを作るというのがどれだけ大変だったことだろうか。CGが発達した現在のアニメーションと比較しても遜色ないどころか、そこらの作品をもいまだに凌駕した出来といえる。さすがのちに一世を風靡するガイナックスのメンバーが、やりたいことをすべて詰め込んだ作品だ。経験の少なさが逆に壁を作らず、やりたいことにとことん拘る作風を生み出したのだろう。この映像作品はもはや永久保存版だ!…しかし、ストーリー展開、脚本などはまだ発展途上な甘さが残る。好み45/50、演出11/15、脚本9/15、演技8/10、技術10/10、合計83/100→8/10点 |
《改行表示》18.《ネタバレ》 良いことなのか、それとも悪いことなのか、とても真面目な作品で、ストーリーが坂本龍一のBGMと共に仮想世界で繰り広げられるのは、アニメ大国日本の真骨頂を感じさせる。大袈裟な描写や笑わせようという場面はあまり無く、日常的で素朴な部分が多いが、あまり出過ぎないキャラ達がいい味を出している。ストイックに異次元の世界が表現されているのは風の谷のナウシカやAKIRAの雰囲気に似ている気がするが、より現実路線。メインの宇宙計画はNASAの協力もあってか、プロセスを情熱的で大事に再現していて、社会との折り合いの中での計画の立場や主人公の心情を自然な流れで読み取れる。ヒロインとのふれ合いによる、原点回帰への感情と現実を生きる事の間に生まれる葛藤、戦争、金、そして人類が宇宙に辿り着いた事実の意味、そこから始まる未来。確かに歴史を勉強しても, 何も変わらず繰り返す争いに終止符は打てないのかも知れない。ラストに流れる回想録のようなシーンではアーティスト魂。現実に似た、全ての文化をミックスしたような世界感にも大和魂を感じます。この壮大なテーマは森本レオの聞き取りづらささえ気にさせなかった。純粋に将来息子にも、この伝統を伝えていきたいです。 【warrabit】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-12-18 02:23:48) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 冒頭のお墓の形から始まって、衣服、建物、機械、風習の全てまで全くの異世界を生み出した真面目さ、拘りが好きだし、評価すべきだと思う。(同じような全く異世界という設定で、中近東風の街でベリーダンスなんてのが大作としてまかり通ってしまうのが邦画の現状だからこそなおさら。あえて作品名はいわないけれど) ひとつひとつのガジェットの面白さに、全く目が離せなかった。 ただ、これは人を選ぶ映画。「この計画を中止すれば、3万人の人に暖かい部屋を与えることができる(かなり不正確スマソ)」という問いかけに真正面から答えられてないという点で、受け付けない人には、絶対無理だろな。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-05-20 17:23:02) |
《改行表示》16.《ネタバレ》 子供(当時、小学4年生)の頃、CMを見て、とても見に行きたかった映画でした。 初めてCMを見た時は、リイクニがオネアミスの運命を背負ってるすごい力を持った少女で敵と戦う冒険もの・・・みたいに思っていました。何せ、CMのナレーションが『愛と祈りを武器に聖少女リイクニは今、旅立つ』でしたから。で、結局、劇場では見られず、しかも公開から数年経ってからビデオで見ました。想像していた内容とは違って、要約するとロケット飛ばして宇宙へ行こう、というだけのものでしたが、とても印象に残りました。 内容は先述した通り、大筋は「ロケットで宇宙へ行こう」という至極単純なものです。 でも、そこに至るまでの経緯(主人公シロツグとヒロインのリイクニの何だか互いの傷をなめ合うような、一種の倦怠感すら漂わせる描写とか、日に日に立場が大きくなっていくシロツグの自身に対する戸惑いとか、暗殺者に狙われて、仕方ない事とはいえ、その相手の命を奪ってしまったシロツグの『ここまでしなくてはいけないのか?』『自分はそんなに大した人間なのか?』という内面の葛藤・・・etc)がとても良く描けていたと思います。音楽も非常に作品世界に合っていたと思います。(特にオープニングの曲。ただしイメージソングは例外。作詞者は映画の内容を知らずに作ったのか?とツッコミたくなるほど、歌詞と作品の乖離があります)。 個人的には10点つけてもいい位、好きな作品ですが、ただどうしても見る人を選ぶ作品だと思います。特にシロツグのやや厭世的で無気力な性格(それは彼自身の人生の挫折から来るものではあるのですが)と、リイクニが時折見せる一定の宗教を信仰し、それを自分の心のバックボーンとするが故の社会的な無知、自分と同じ宗教を信仰していない者に対する無意識の傲慢さが受け入れられないと、序盤で『面白くない』と投げてしまう人が多いのでは、と思ったので、2点差し引いてこの点数です。 【ダイス】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-11-25 14:10:42) (良:2票) |
《改行表示》15.『いい事なのか・・・悪い事なのか・・良く分らない。 が、圧倒的多数の人間がそうであるように 俺もまた・・自分の生まれた国に育った。 そしてこれは自分でも信じられない程に幸運な事なのだが、 ごく普通の中流家庭に生まれつく事ができた。 だから貴族の不幸も貧乏人の苦労も知らない。 別に知りたいとも思わない。 子供の頃は水軍のパイロットになりたかった。 ジェットに乗るには水軍に入るしかないからだ。 速く・・高く・・空を飛ぶ事は何よりも素晴らしく思えた。 だが学校を卒業する2ヶ月前・・・そんな者にはなれないって事を 成績表が教えてくれた。だから・・・宇宙軍に入ったんだ・・・。』 時と場所は違えどまさに私の人生の軌跡です。 |
14.メインスタッフの年齢を知るとこりゃすごいと感心してしまう、ある意味「市民ケーン」のような映画。でも、結構地味。派手なアクションなんかを期待してると肩透かしを食らうでしょう。私としてはストーリーも結構好きだし、キャラクターの味付けもうまいと思う。こういう映画も広く知られてほしいという希望も込めてチョット甘くこのくらいの点で。 【goose】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-17 00:01:36) |
13.《ネタバレ》 何者かになりたい若者たちが走り出したときやはり止まることは出来ないし、それがいつの間にか一歩止まろうとする者も物語が許してくれない。きっかけは小さな動機(女にもてたい)なんやな。でもそれがチームの良さ。それを大上段に構えることなく、淡々と描写していったことを評価したい。皆何もすることが無いから、宇宙軍に入ったんじゃなくて、何かしたいから入ったんだろうな。 最後にあの後ろプロペラの戦闘機がジェットを落とすシーン。あのレシプロ機は日本海軍の震電ですよね。震電に1点 【きつま】さん 8点(2004-09-08 00:39:11) |
12.何がどう良いのか、自分でも分からんが、とにかく良い。プロジェクトXの「H2ロケット打上の巻」みたいな話やなーと思いつつも,森本レオのモサモサした口調に引っ張られるままに一気に最後まで観てしまった。打上の直前,ようやく主人公が吠える場面と宇宙から語りかける口調が印象的だったが,前半の人工衛星についての凄く分かりやすい説明も秀逸。森本レオ節とでもいうのかね。あれ、いいね。ジブリ作品に比べて絵が垢抜けてないのも、好印象だった。 【山岳蘭人】さん 8点(2004-08-17 18:39:07) |
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11.良く出来た作品ではあるが、まあ、森本レオの語りがすべて。そこが好きか、嫌いかの問題。好きなら、感動できる。 【もとや】さん 8点(2004-03-09 16:55:11) |
10.結構評価割れてますね。僕は80年代の若者の空気をよく表した、いい作品だと思いますよ。世界のどーしよーもない状況(戦争とか貧困とか)に対してどーしよーもなく無気力になっている主人公はいわゆる「シラケ世代」を体現しているように思えるし、そんな彼が一人の少女との出会いによってやる気を出しちゃうところは安易といえば安易だけど、人間って案外そんなもんでしょ?って思うし。徹底的に作りこまれた「もうひとつの地球」の文化もよかったです。しかしこの作品は好きなんだけど、同じガイナックスが作った「トップをねらえ!」はマニア臭プンプンで、ちとついていけません。 【ぐるぐる】さん 8点(2003-11-14 19:30:17) |
9.「ロケットを打ち上げる」。凄いのは、このテーマを、日本で、アニメで、映画で作った事。徹底的に創り込まれた世界観にファンタジーでありながら「リアル」を感じる。登場人物の人間味を上手くドラマに生かしてる為、主人公が宇宙に行ってからのセリフに重みを感じる。宗教性は強いものの、人間の「強さ」と「弱さ」を感じさせる脚本は、素晴しい!!。 【sirou92】さん 8点(2003-07-24 14:38:26) |
8.中1ぐらいの時に観たのですが県立地球防衛軍の続編だと思ってみて内容難しくてショックだったことを覚えています。当時ではわからなかったのですが、最近ビデオ借りてみたら良かったです。 【福助】さん 8点(2003-07-09 00:02:44) |
7.ストーリー展開がやや遅いような気もしたけど、ロケットがあがった瞬間にそんなものはすっ飛びました。坂本龍一さんの音楽もよし、絵のクオリティーも当時としては非常に良いと思います。それにしても音楽がイイ! 【ポー】さん 8点(2003-03-28 20:46:50) |
6.隠れた名作かと。良い世界観を出している作品です。最近日本映画のリメイク流行りなので是非アニメからこの作品をハリウッド実写で大物俳優使ってリメイクしてもらいたい作品です。 |
5.美しくていい感じにできてたと思います。かっこいいです。スケールもすごいしね。ちょっと地味っぽいのが難だけどおもしろかったです。あのかたくな感じのヒロインがよかったです。 【バカ王子】さん 8点(2002-11-22 23:13:17) |
4.アニメ映画ではNo.1の作品。ただ、出てきた時代が早すぎた。もう一度、映画館のスクリーンで観てみたい。 【万年青】さん [映画館(邦画)] 8点(2002-08-17 22:16:16) |
3.私は高校の時に観に行けました。今にして思うと、当時のアニメは色々な意味において過渡期になっていたので、映画の質、内容の割には話題性が乏しかった様に思います。そういう私もこの映画を観に行った動機が、坂本龍一氏の音楽が当時から大ファンで、それがなければ100%観に行ってなかったでしょう。そういう意味では、一般の人にとってはなんだか、縁の遠いアニメ映画くらいにしか思ってなかった。それが興行の不振であったんじゃないかと思います。作品は当時としては、画期的に絵がきれいで、内容もわりかし凝ってて面白いと思います。あの世界観は個人的にはかなり好きです。目当ての坂本龍一氏の音楽は最高でした! 【はむじん】さん 8点(2002-07-25 03:31:53) |
2.公開当時に見たきりだったので、もう一回みてみました。当時は知らなかったのですがガイナックスの作品なんですね。面白かったですよ。映像も綺麗だったし、世界観も好きです。 【ありん】さん 8点(2002-03-25 12:42:15) |