《改行表示》25.本作は「キック・アス」で有名なマシュー・ヴォーンが監督のシリーズの前日譚です。XMENは主役であるはずのウルヴァリンがあまり目立たない、個性豊かなキャラが多彩な群像劇的な作品と思っていましたが、本作を見ると、プロフェッサーとマグニートの二人の物語なのかなという気がしないでもありません。前作ZEROはウルヴァリンが主役として大活躍でしたが、対照的に本作ではウルヴァリンは目立たないどころかカメオ出演のみで、しかも何の支障もなく今まででベストと言える仕上がりです。それはそれで切ないですが(笑) 敵役のケヴィン・ベーコンも良いですし、若きプロフェッサー役の人も良いです。個人的にはプロフェッサーがこめかみに指を当てる仕草がカッコイイと思ったので、一時期、僕の中でこの仕草が流行りました。もちろん、僕はテレパスではないですし、周りからはただの偏頭痛持ちの人と思われていたかと思うと少し恥ずかしいです(笑) 【映画の夢】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-07-11 20:36:27) |
《改行表示》24.創作上のヒーロー達が、実は近現代史の裏側で暗躍していたという着眼点はまんま『ウォッチメン』ですが、ひたすら暗くて説教臭かった『ウォッチメン』と比較すると、本作には適度な笑いとスリルがあり、クライマックスには大掛かりな見せ場もあって、娯楽作としては抜群のバランス感覚を保っています。。。 2006年の『ファイナル・デシジョン』にてシリーズは一旦終了したものの、2009年の『ウルヴァリン』が結構な興行成績を叩き出したことから、「やっぱりX-MENは儲かる」ということでのシリーズ再開。とはいえ、『ファイナル・デシジョン』があらゆる設定や物語を豪快にひっくり返したことから(私は好きですが)、単純な続編は不可能ということで、シリーズの仕切り直しとして製作されたのが本作でした。『バットマン・ビギンズ』や『アメイジング・スパイダーマン』等を見ればわかる通り、仕切り直しの作品は大抵がオリジナルシリーズとの差別化に精出し、あっと驚くような設定変更を仕込んでくるものなのですが、一方で本作は、旧シリーズとの連続性を意識し、それらを作品に取り込んでいこうとする姿勢が好印象でした。新シリーズの一作目であるが、旧シリーズの存在も無駄にはしていない。そうした器用な作りとしたことが、2014年の『フューチャー&パスト』にも繋がっていくわけです。。。 主要キャラクターの生い立ちや、世界情勢、ミュータントの生きづらさ等、多くの要素をぶち込みながらも、本作の流れは驚く程スムーズです。真面目一筋のブライアン・シンガーと、単純娯楽に徹するブレット・ラトナーの良い所を掛け合わせたかのようなマシュー・ヴォーンの柔軟な演出には感心しっぱなしでした。オタク臭いチマチマとした辻褄合わせをやりながらも、クライマックスでは延々30分に及ぶ大スペクタクルをしっかりと見せる。そして、ラストでは相思相愛ながらも袂を分けたプロフェッサーとマグニートーの濃厚な友情まで。娯楽作としては文句のつけようがありません。役者の選び方も見事なもので、変なヘルメットを被って偉そうなことを言わねばならないという悶絶級に難しい役柄には、ケビン・ベーコンとマイケル・ファスベンダーという演技力とカリスマ性を併せ持つ俳優を当ててくる辺りの手堅さを見せています。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-06-04 23:40:01) (良:2票) |
23.《ネタバレ》 時代背景とマッチした演出、美術、CGに息をつく暇も与えないストーリー、そして魅力的な悪役!新時代のCGアメコミ映画映画のバイブルですね。続編が楽しみです。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-14 15:59:18) |
《改行表示》22.シリーズ1に出ていたプロフェッサーとマグニートーの若い頃の話だけど、こちらのほうが面白い。 やっぱり老人がメインで活躍するより、若々しくて溌剌としているからか。 ミュータントと人類の争いというのはSFではよくあるテーマだが、ミュータント同士の対立が面白かった。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-01-08 00:36:41) (良:1票) |
21.ケビンベーコンが悪役をやるって90年代映画か! とウキウキしての観賞。内容は勧善懲悪に徹しきれない時勢をしっかりと反映したヒーローモノで、CGやキャラ付けも見事。ケビンさんも相変わらずでちゃんとウキウキできました。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-21 02:46:15) |
20.《ネタバレ》 いやー面白かったです。シーリズ物ってダメになっていく事が多いですが、このシリーズに関してはどんどん良くなってると思います、また最初から再鑑賞したくなりました。今後のスピンオフにも期待したい。エンジェル役のゾーイ・クラヴィッツってレニーの娘なのですね。 【ないとれいん】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-06-25 11:20:55) (良:1票) |
19.映画的にはシリーズ中で一番好きです。しまったなぁコレも映画館で観れば良かった。もちろんこっちから観てもシリーズは楽しめるかもですが、私としてはやはり公開順に観て頂きたい。その方が今作をもっと感情込めて観られる事間違いなし!これを観てまたシリーズを再度見返すとまた感想違いそうだな。近いうちに観ようっと。今度はマグニートに肩入れしそうな自分がいる。シリーズにいないミュータントもいますよね。その辺も探してみよう。今回の友情出演のウルヴァリンが若干老けててご愛嬌。でもやっぱかっこいい!! 【movie海馬】さん [地上波(吹替)] 8点(2012-06-02 03:31:07) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 レイブンは青肌の自分を受け入れてくれるエリックに一女性としてこれまでにない喜びを感じたはずで、そのエリックの考え方は後のミュータント至上主義に繋がるとはいえ、ありのままの自分を受け入れろという言葉には説得力がある。悲しい生い立ちゆえに人間を信用できず、一番憎んでいたセバスチャン・ショウにも共感してしまうエリックが切ない。そんな友を救おうとして、救えなかったチャールズの苦しみもよく分かるし…。これが新3部作の第1部ってことで、まだまだ二人の複雑な?物語が見られると思うとワクワクが止まらない。そうそう、ヒュー・ジャックマンのカメオ出演は嬉しいサービスだった。初期型セレブロ登場も何となく嬉しい。最後になるけど、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダーはパトリック・スチュワート、イアン・マッケランにあまり似てないな、と思っていたが、そういう事がどうでもよくなるほど、二人とも素晴らしい仕事をしたと思う。ハリウッドは俳優の層の厚さも半端じゃないな…。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-05-20 12:30:23) (良:2票) |
《改行表示》17.マグニートーとプロフェッサーXの生い立ちをメインに人種差別のテーマを絡め、抜群のテンポで展開していくアクションを見せるなど一級の娯楽作品だった。シリーズは一作目と二作目しか観ていないけど出色の出来。 敵の親玉であるショウの能力は反則的過ぎ! 【eureka】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-12-21 15:37:15) |
《改行表示》16.《ネタバレ》 映画館にて字幕鑑賞後、レンタルDVDにて吹き替え鑑賞。 ▼『ダークナイト』にせよ、『スタートレック(2009)』にせよ、『猿の惑星:創世記』にせよ、マジでこういう作品をつくってしまうアメリカの【本気】にはかなわないなあ。 ▼未来(結論)がわかってるストーリーなのに、途中に一切のダレがない。説得力のあるシナリオが素晴らしい。 ▼この作品、新三部作の第1部とのこと。第2部にも期待してます! 【伊達邦彦】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-12-02 05:05:57) (良:1票) |
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15.《ネタバレ》 シリーズ最高傑作の評判は伊達じゃない。荒唐無稽だったこれまでのシリーズから心機一転、ホロコーストやキューバ危機という歴史的事実を背景に、ミュータントたちの戦いをリアルに描いている。一見さんでも楽しめる作品だが、旧作を観ていれば、プロフェッサーXとマグニートーとの関係をより深く理解でき、感動が倍加するのは間違いない(プロフェッサーXのハゲネタがウケる)。かつては仲間であった彼らがどうして訣別することになったのか、二人の心理描写が繊細に描かれており、ただのアメコミ映画では終わらせない奥深さがある。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-10-08 00:37:38) |
14.マグニートの最後の決断を裏付けるような人間との不和をもう少し描いて欲しかったが間違いなくシリーズ最高傑作。単なるアメコミを超えたヒューマン映画。 【akila】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-09-05 00:54:10) |
【黒い四連星】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-07-10 01:35:11) |
《改行表示》12.このシリーズ中では最高作ではないだろうか? どんなドンパチよりも、心理模様を丹念に描くほうがはるかにサスペンスフルで見応えがあるものだな、と当たり前のようなことに気づかせてくれた。 【とと】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-07-04 21:01:17) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 観終わって、「観てよかった」と満足しました。登場人物の内面や葛藤、生い立ちなどを、シンプルながら要点を押さえて明快に知らせています。チャールズとエリックがウルヴァリンを訪ねた時、ウルヴァリンが「おととい来やがれ」と相手にしない場面は笑えます。また、エリックが放つコインでショウを殺すときの場面は、ショウが完全に止まっていません。プルプル・・・って。動いとるやないかーい!ってやつです。次のカットではちゃんと止まってますが、あれはもったいないですね。ただ、まだショウの意識が戦っているということを表現したかったんでしょうか?まぁそういうことで良いでしょう。チャールズが車椅子の上で、「僕も頭がツルツルになるんだろう」と言うのもサービスでしたね。しかしまぁケヴィン・ベーコンの圧倒的な存在感はたまりません。 もう少し生かしといてほしかったなぁ。 【白狼】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-07-01 21:50:07) |
10.《ネタバレ》 対立構造が発生する多重の因果を分かりやすく見せるシナリオが素晴らしい。プロフェッサーXとマグニートーの違いは人の本質に希望持っているか絶望しているか。その起源を幼少まで遡り、出会いから共闘、そして袂を分かつまでを納得できるストーリーにまとめている。やがて二派に分かれるミュータントたちが単純な「善悪」でないことも良く分る。チャールズとエリックが別れる運命にあることは知っていても、それが確執と云うより友情を残した決別だったことが物語を奥深くし、「X-MEN」三部作のレベルまで引き上げたように感じられた。VFXだけが目立つ映画はたくさんあるが、中味のあるストーリーと上手く噛み合えば面白い映画が出来上がる。本作はその見本です。「キック・アス」を観てからマシュー・ヴォーン監督への期待値は高かったのですが、非現実的な設定を上手くまとめて面白く見せる勘どころが抜群なんだと思う。後の時代へ繋がる設定や小ネタを埋めて行く器用さにも感心します。初期タイプのセレブロに頭髪不安を織り込んだ茶目っ気がナイスです。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-06-27 21:30:13) (良:2票) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 ナンバリングされてるX-MENは回を増すごとにただただ登場キャラが多くなるだけで、キャラ一人一人をまったく生かせてなかった気がします。ウルヴァリンもそうですが、今作もキャラの数がとてもバランスがいい。 特に、敵側のヘルファイヤークラブのバランスが個人的にたまらんかったです。 ストーリーのテンポもよく過去作に負けないスケールで、久々に映画館で眠くならなかった映画でした。キューバ危機をつなげるところなんかも面白い。 過去作に登場する大御所ミュータントの若かりし頃の意外な繋がりなど率直に面白いと感じました。 ケビン・ベーコンの存在感やばいっす。 余談ですが、アザゼルってジェイソン・フレミングだったんですね!結構好きな俳優なんですが気付かなかったです。やっぱマシュー・ボーンだから出演したのかな? マシュー・ボーンの今後が楽しみです。 【MEMENT1127】さん [試写会(字幕)] 8点(2011-06-21 01:48:53) (良:2票) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 漫画が原作の映画に莫大な資金を投じ、コアなファンだけでは無いその他大勢の観客にも水準以上の満足感を与える作品を世に送り出してしまうハリウッドという世界。その懐の深さには良い意味で只々呆れるばかりだ。 陳腐なイメージを与えない脚本、今更言うまでも無いVFXの水準の高さ、そしてそれらに負けない演技派の俳優陣 等々。 アメリカのエンターテイメントへの拘りは本当に凄い。 エリック役のマイケル・ファスペンダーが巨大なアンテナを動かすシーンでは不覚にもウルウルしてしまった。 過去の辛い思い出を受け入れ・乗り越え、それを新しい自分の力に変える それを親友がサポートする・・・ という一連の描写は、超能力云々では無くごく自然に感動出来るとても良いシーンだったと思う。 皆様も喰わず嫌いでは無く、ぜひ一度ご鑑賞の程。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-06-20 20:30:32) |
7.シリーズ物なので過去作を見ていないと辛い所もありますが、このシリーズのファンなら見せ場が多くて楽しい映画です。などと抜かす私は日曜洋画劇場を昨日見ただけだったりする。鉄を動かす人、車椅子の人、青い人さえわかってれば十分楽しめるかと。 【4吉】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-06-20 19:49:51) (笑:3票) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 おおっ、これは面白い。X-MEN最高傑作の名は伊達じゃない。 テンポも良いし、人間ドラマと超能力アクションがいいバランス。 オリジナルのX-MEN映画なんて、妙に説明的な物語で、有名なキャラクター使っているにもかかわらず、どうにも愛着持てなかったもん。 それに較べ、本作はそれぞれのキャラクターが超能力を見せる場が一定数設けられていて、性格付けもちゃんとされていたのは良かった。 世界観もシッカリしていて、突拍子がなさすぎる訳でもない。 コミックの世界を、可能な限りリアルな形で映像化できていると思う。 コミックっぽいバカバカしさも、仄かに匂うのも良い(物語はシリアスだけど)。 最終的に、憎み合っているわけでもない(むしろ愛し合っている)のに互いの理想のために別れるなんて、切ないロマンスよね。 グっときてしまったじゃないか! それなのにマグニーさん、お前はなぜ、その鉄仮面を塗りたくったのだ! お前のそのコダワリはなんなんだ!? と、色々心の中で突っ込みながら楽しめる、上質な娯楽作でした。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-06-19 14:53:07) (笑:1票) |