8.《ネタバレ》 まず、オープニングミュージックが信じられないくらいにダサい。言葉悪く言ってしまえば、タル過ぎて(歯が浮くような)。もしやこれはテレビドラマ並のものなのか、もしくはそれ以下なのかと一瞬不安がよぎり鑑賞ヤメようかなとさえ思えましたがそこは我慢。
しかし、我慢してよかった。その後は実に興味をそそる重厚さで松本サリン事件のその後の内情ドラマを見せてくれました。題材が地下鉄サリン事件ではなく、こちらをフォーカスされていた事の意味はでかい。そして何より、この“報道ミス事件”、“人権破壊事件”、“冤罪事件”が、エンターテイメントの業界内において、その記録がフィルム映画として後世に残ってゆくという事の意味はでかい。そしてそれを高校生を使い、一般目線で分かりやすくこちら側に伝えてくれた事の意味はでかいと思います。
そして終盤、過剰な演出されることなく、静かにサリンが放出されるシーンが怖い。えずい。
これを時系列に沿って最初に見せるわけでなく、後に持ってきたところに僅かながらもただの記録映画ではなく一応のエンターテイメント性を保った映画であることを感じさせてくれた気分になれました。
だが、ラストシーンにはまたもやオープニング時同様にダサいミュージックの使用。この音楽萎える。センス悪いよ。いいですか スタッフの方聞いてますか これは視聴者からの貴重な意見だよ!