《改行表示》8.《ネタバレ》 嫁姑の確執は世界共通、であろうか。 なんだかハリウッド版小津映画の雰囲気。 母親と叔母の二人が、ひとしきり息子は結婚すると豹変するという話をした後で、キッチンに入ってきたマーティが家を売るとか小さなアパートに引っ越そうと話し出すのには笑った笑った。 封切られた当時も、映画館が笑いで包まれたんだろうなあと、そんな想像もついしてしまう。 母親も友人も、モテないマーティがどこかへ行ってしまう寂しさから、訳もなくクララを嫌悪する所も上手い演出。 かかってこない電話を待って、テレビを観ながら涙を流すクララが不憫で、我に帰ったマーティがクララに電話するシーンで終わるのが少し残念。 その後が観たかったんだけどなあ。 しかし、あっという間の90分。 |
7.《ネタバレ》 古い映画ですが、「青春映画」って感じで良かったです。展開が結構速い感じで、あっという間に観終わったという印象でしたが、それだけ集中して観ていたということだと思います。それだけ観入ってしまいます。主人公と自分がかぶるところも多く、共感する部分も多かったです。ただ会ったその夜にキスをせまるのは急ぎすぎだろ、と突っ込みを入れたくなりましたが、主人公の人柄の良さからまあいいかという感じになってしまいました。登場人物のそれぞれの立場が変わっていくごとに考え方・態度が急変するところがリアルで、人事ではないなあと自分と照らし合わせている自分がいました。最後が電話を掛けるシーンでエンドというのも良かったと思います。また、2人のデートのシーンが特に良かったです。まるで自分がその場にいるくらい雰囲気がひしひしと伝わってきました。この映画おすすめです。携帯電話の電源を切って、たまには昔の雰囲気を味わいましょう的な感じです。 【金田一耕助】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-12-09 14:32:41) (良:1票) |
6.嫁と姑、親離れ子離れなどの家庭問題はいずこも同じ、これをリアルでコンパクトにまとめた脚本は誰が見てもわかりやすく素晴らしい。女性に縁のなかったマーティがクララという女性に巡り会えて本当に良かった。最終バスで彼女を送り自分はタクシーで帰る、その晴れ晴れしい気持ちがよくわかる。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-05-01 07:45:22) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 いやー、婚期逃して親や世間にやいやい言われるとか嫁姑同居問題だとかって古今東西を問わず普遍的にネタにされるのね。50年以上前の作品なのに、むしろの遅咲き婚活流行りの現代のアラサー・アラフォー恋愛事情においてタイムリーと言える内容かも。元祖モテない系のマーティが棚ぼた初デートで思わずがっつき過ぎて引かれるくだりは、妙にリアルで苦笑。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-09-24 00:52:41) |
4.《ネタバレ》 これはよかった。誠実な男女の出会いを描く一方、子供の結婚によって孤独となる親の問題を扱っていて、現代でも十分通用するところがあります。晩婚化が進んでいるのでなおさら。普通のカップルが登場するだけなのに、これほど魅力的な物語が展開するとは、まさにマジック。アーネスト・ボーグナインといえば、こわもてのおじさんというイメージがありますが、まったくちがった役で意外性があり、しかもぴったりはまっています。適度にユーモアもあって楽しめます。知名度は低いと思いますが、隠れた秀作ですね。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-21 19:53:46) |
3.《ネタバレ》 主役2人は派手な美男美女ではなく、ストーリーにもやまやひねりがない映画なのだが、見てよかったと素直に思えた。2人の会話も映画の中で見るとつまらないものだったが、妙にリアリティがある。親や友人の意見に流されそうになりながら自分の意志を通した最後はあっけない気もしたが、なかなかよかった。あの時代のイタリア系アメリカ人は結婚した後も親と暮らすことを期待されているとは知らなかった。 【HK】さん 8点(2004-08-18 11:37:51) |
2.ベッツイー・ブレアの醸し出す雰囲気に、まずは感銘を受けました。素朴さと実直さが滲み出て、つつましくて謙虚だけれども下卑た感じはなく、立ち居振る舞いの一つひとつにほんわかとした温かさを感じさせて。本作にはうってつけの、この上ないハマリ役といえるでしょう。今の日本でもそうですけど、こういうカスミソウのような女性が世間には埋もれているんですよね。「え? なんで貴方のような人が?」と不思議になるような人が。そういう女性を埋もれさせてしまうという体たらくは…これは男の側の問題ですな…。閑話休題。ボーグナインも、これまた適役。真面目でまめなムードを巧みに感じさせます。「肉屋でイタリア系」というのも、絶妙な設定。本人の意思ではどうにもならない不遇感を問わず語りに示します。「オスカー4部門」という肩書きで、観る前に肩肘張って構えてしまう人が多いとすれば、この修飾は、むしろ本作にとっては不幸でしょうね…。 |
1.嫁姑問題は洋の内外を問わず、似たようなもんでござるなぁ。問題山積みだろうが、四の五の考えてばかりじゃ何にも変わんないよっつうことを感じ入った次第でございます。動きゃ何とかなるかもね。不器用万歳! 【モートルの玉】さん 8点(2003-08-12 17:55:04) |