《改行表示》26.《ネタバレ》 辞書編纂という題材もさることながら、笑いあり涙ありで普通に楽しめた。 「右」と「恋文」だね。 【すたーちゃいるど】さん [地上波(邦画)] 8点(2019-02-10 15:05:14) |
25.主人公のマジメ君がホント自分の意見が出て来ない、もどかしい人なのだが、適任な辞書創りの主任となり成長していく。言葉が詰まって変な間が多いのが、またもどかしいのだが、それも慣れてくると人間味があって良い。面白かった。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-01-10 16:13:03) |
《改行表示》24.《ネタバレ》 まず、「辞書編纂」をテーマにした作品というだけで興味をそそられました。 そして、その地味ながらも崇高ささえ感じる辞書編纂の作業、そして言葉というものの奥の深さを感じました。 もちろん、映画としても良くできていて、辞書完成までの長い時間の移り変わりを流行やファッション等でうまく表現していたり、辞書だけでなく主人公の成長もはさみ込みながらのストーリー展開といった工夫も効いていました。 【TM】さん [地上波(邦画)] 8点(2015-11-26 00:48:28) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 文字の大海原に飲み込まれるとかなんとか 文系らしさ全開の美意識には辟易するのではと思っておりましたが なぜかしっくりと腑に落ちた作品。 主人公をサラリーマンとして捉えるとこの映画のメッセージには気づけません。 人生の仕事とは金を稼ぐにあらず、 金を稼ぐのは生きるための手段であって目的ではない。 人を喜ばせたり、手助けしたり、育てたり 誰かの為に何かをなす事が仕事であって、 金銭はそれを継続するための手段です。 会社を経営するものにはこうした姿勢とスタンスも必要ではないかと感じました。 【病気の犬】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-10-24 17:31:24) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 惜しい。石井ちゃん惜しいですよ エンディングにクリスタルキングの楽曲を持ってこれるほどの強心臓とセンスを持っていたなら確実に9点投じていたんですがね 大渡海の成功願ってゆえの 大都会だとか。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-05-08 21:27:43) |
21.《ネタバレ》 原作は未読です。松田龍平さんの演技が作りすぎ、といった意見もあるが、私は彼が役者として新境地に挑戦したとしてここは好意的に受け取りたい。95年頃と言えば、パソコンが飛躍的に普及する直前の時代。まだ多くの人が辞書を手に取って言葉を探したあの時代です。今となっては、言葉を検索するならパソコンの方が圧倒的に早くて便利なのだが、辞書には確かに存在した手作りの温かみはそこには一つも感じられません。利便性を最優先して何から何まで機械化、自動化も結構ですが、手作業で辞書を作るような、それこそ大海原に舟を編むような気の遠くなる作業に誠心誠意励む、こういった日本人が誇れる文化を後世に残していくことも大切なことではないか、と思います。今回、"大渡海"作成に携わった人たちを見ているうちに、なぜだか自分が日本人であることが心から嬉しくなりました。鑑賞後に、本棚にある辞書を改めて手に取ってみました。ずしり、と重たい。一冊の辞書が完成に至るまでの時間や労力を知った今では、それが歴史の重みのようにも感じられてひときわ感慨深いものがありました。 【タケノコ】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-05-24 19:45:40) (良:5票) |
《改行表示》20.登場人物がそれぞれに魅力的でとても良かったです。 辞書編集という地味な作業を描いた作品ですけど、内に秘めた静かな情熱のようなものが感じられて感動的でした。 1つの辞書が完成するまでに途方もなく長い時間が掛かるということがよく伝わってきて、久し振りに辞書を持ち出して引いてみたくなりました。 最近はネットでなんでも調べられるようになって便利になったけど、ずっしりと重みの感じられる分厚い辞書でわからない言葉の意味を調べるというのは、言葉の海に航海に出る冒険物語のようでワクワクしますね。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 8点(2014-05-07 15:45:48) |
19.《ネタバレ》 真面目でトンチンカンなヤツといえば、現実ではともかく物語世界ではかなり勝率の高いキャラクターだと思います。数々のほほえましい失敗をやらかしつつも、必ず最後にはうまくいくタイプ。三浦しをんの原作においても、そのフォーマットが活かされていたし、もっとコメディ色も強かったと思います。しかし、松田龍平の(石井監督の)馬締はそうではなかった。オダギリジョーや宮崎あおいの光を浴びて月のように光る馬締。ごく当たり前に真面目な馬締。抑えた演出。そこが妙に気持ちのいい映画です。加藤剛、ベストキャスト。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-05-04 23:09:24) |
18.この映画は、スタッフみんなが大渡海のようにコツコツとまじめに作ってきた、そんな印象を受けました。地味な話だけど芯がしっかりしているし、変に笑いや一般ウケに走らないところが高いセンスを感じました。日本も、こういう仕事がきちんと評価される社会になってほしいですね。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-04-26 22:58:41) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 <原作未読>これが辞書作りか…。いくら商売でやってるとはいえ地道な作業を十数年、場合によっては二十年以上続けていく必要がある。しかも、新しい言葉が生まれては短いスパンで消えていく現代において『大渡海』のような野心的な辞書の編纂は気の遠くなるような挑戦。もはや伊能忠敬級ではないかと…。自分は仮に主人公と同じだけの知識を持っていたとしても、こういった仕事には関わらないだろう。気が狂ってしまう。加えて割に合わないと思うのはこれだけ苦労して辞書を作り上げたところで大金が手に入るわけでも、世間から称えられるわけでもないこと。だからこそ彼らに光を当てた本作は面白さ云々を超越した価値がある。…と言うとまるでつまらなかったかのようだが、そうではない。「マジメって、面白い」が上手く表しているが、ちゃんと面白い映画でもあり、最終チェックが終わったときの喜び・感動なんかは見た目こそ地味だけど、ハリウッド映画でよく見かけるNASA職員たちの派手な「YEAHHHHHHHHH!」にも全然負けてない訳ですよ。世の中にはもっと賞賛されて然るべき人たちがいることを教えられた映画。辞書は大切に使わなきゃな。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-04-25 18:09:54) |
|
16.《ネタバレ》 タイトルから想像すると小難しい映画かと思ったら、きわめて直球のわかりやす映画だった 前半、宮崎あおいが出て来るまでにかなり間があって、それはそれで主人公の人生の最良の転換点が描かれていて結構面白かった 宮崎あおいと会って結婚するまでも笑えるシーンが多くて楽しい 出会いの場面などあまりにもベタで気恥ずかしいと思ったが、この映画なら許せる範囲だ ラブレターを渡すシーンも結構あっさりで「渡すんかい!」とか、告白するシーンも「ああ、言っちゃったよ」とかいちいち画面に突っ込んだ(笑) しかしそれ以降、宮崎あおいの存在が印象不鮮明で居ても居なくてもいい感じに思えた ヒロインの表情もさえなくて、むしろマジメ(主人公)との結婚生活に問題が有る様な演出にも思えたのは私だけだろうか 辞書の編纂に恐ろしいほどの時間が掛かって、出来上がるまでにも様々な問題や監修の先生の死などのドラマもあって、むしろ静かだがスポコン物の様な展開だ 数々の問題を乗り越えながらも新しい仲間が増えたり、何十年も一つの仕事に関われるなんて羨ましい職場だ 地味で以外に長かったけど良い映画に出会えたと思った 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-04-23 10:44:27) |
《改行表示》15.《ネタバレ》 原作未読。 尺の都合もあるのか、話の展開に省略の跡が感じられる場面が数箇所ありました。ただ、不明瞭または不自然というほどではなく、むしろ事情や心情を想像して楽しめました。 当初、純文学的な作風になるのかな?と思いきや、うっすらコメディタッチで、 しかしながら、過剰に笑わせに来ないところが見事なバランス感覚だと思いました。 キャストが粒ぞろいということもあり、彼らの演技に対しては特に文句なしです。 演出も良いのでしょう。というか、泣けるシーンの演技演出が…自分の過去の体験を想起させるようで度々ボロボロっと来ました。 「言葉」が1つのアイテムになっているので、日常で気にかけなかった語義や、言葉遣いが見れて聞けて、飽きることがありませんでした。 唯一否定的に見たのは、ああいう状況になった場合の、過酷な労働を美化してる? マネジメントとして、プロジェクトリーダーとしてどうなんだ、というところでしたが、 出版社はそういうものなのでしょうね。 でも正直もう一度見たい作品です。 【よこやまゆうき】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-04-22 00:46:18) |
《改行表示》14.《ネタバレ》 辞書作りの裏側にへぇってなり、ほのぼのとした人間関係に癒される。そんな映画。 オダジョーがいい味出してて盛り上げてる。 【ドンマイ】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-04-16 02:18:13) |
《改行表示》13.《ネタバレ》 タイトルの「ふね」は「船」ではなく正しく「舟」だ。軽くてもろく、孤独な舟で言葉の海を渡るのだから、本来なら「舟で編む」が正しいのでは?と思うところだが、「に」を「を」にするだけで、単なる説明ではなく詩的な深みが出るのだから、言葉というものはつくづく油断がならないと思う。馬締君や西岡君の成長ぶりを見ていると、辞書とともに編集者たちも年月とともに練られている。だから、辞書作りの現場や空気感、人間関係、作業の成果などひっくるめて、「舟を」になるのかなと思う。ただ、時の流れを表すのに、キャラたちの髪型だけでは辛い。もっと明確に、10数年たったという背景映像が欲しかった。 それと、バーガーショップでのシーンではたと気がついた(このシーン、かなり好き)。ラーメンや税金、スーパーなど1つのテーマをとことん追究して面白い作品を撮った伊丹監督なら、「辞書の男」とでも名づけたんじゃないかと。彼の作品だったら、煙草の煙が充満した編集室になり、かぐやさんはくわえ煙草のミニスカートで登場したかも。伊丹バージョンの「舟を編む」 できることなら見てみたかった。この映画は個人的にはすごく好きだが、ユーモアが中途半端だった。原作は笑いどころがいっぱいあるのに、それだけが残念。 【tony】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-02-13 13:55:13) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 辞書作りの映画なんて地味で退屈に違いない。 なんて、観る前は思っていたが、地味ではあるものの決して退屈な作品ではなかった。 龍平演じる馬締(マジメ)君と、オダジョー演ずる西岡くんのコンビが微笑ましい。 人々の愛嬌に加え、1シーン1シーンが丁寧に編み込まれているようで、見入ってしまう。 導入部分は、知的好奇心が刺激され、言葉の海を航海する なんて、ロマンがあるなーなんて思った。 スピード感が重視される現代で、10年以上もかけて、ひとつのプロジェクトを遂行する経験なんて、なかなかできないよな…。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-02-05 00:13:45) |
11.《ネタバレ》 すんなり観れる良い映画でした。最後の10分位(発表会以降)から急に失速するのが残念。 【紫電】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-01-30 21:44:18) |
10.《ネタバレ》 日本語の拠り所となる辞書を作り上げる15年の歳月。辞書が完成する過程と編集部の面々が過ごした日々が折り目正しく綴られている所に好感が持てました。一人毛色の違う西岡は物語に奥行きを与えたキャラクターで、広告部へと異動する際の「広告部でも大渡海の力になる」という力強い言葉に、組織人としてのあるべき姿を見せつけられました。題名から時代劇だと思っていたのですが嬉しい見込み違いでした。 |
9.《ネタバレ》 とても地道に一冊の辞書を作り上げる生真面目な担当者の皆さんの映画らしく、とても丁寧に作られていたと思います。そもそも、辞書作りをする人を描く映画というものが初めてなんじゃないかな。その知られざる世界は実に興味深く、しっかりと堪能出来ました。一冊作るのに15年かかるという気の遠くなるような大変さもさることながら、街中で知らない言葉に出会ったら紙にメモしていく「用例採集」という作業、あんなの辞書作る人以外ではまずやらないだろうな、というそのお仕事がとても面白い。そんで、登場人物。言葉が大好きなまじめ君は口べたで喋るのが苦手。そんなまじめ君とは正反対キャラの西岡さんとの掛け合いが見ていて本当に楽しい。というか、役者さんが全員素晴らしい演技してましたね。これはそれぞれの役者さんの力量も勿論なんですが、その役者さんに合った配役の見事さもあるのかな、という気がします。勿論、演出も巧いんでしょうけど。それから下宿の中の様子を、とっても味わい深く撮影されてましたね~。ああいう雰囲気のある建物ってやっぱりいいですね。ストーリーは、一冊の辞書を作り上げる、ということだけなんですが、その過程で新しい出会いと別れ、成長というものがあるわけですね。辞書作りも、話の進み口調も、なんだか「コツコツ」という感じで、そのコツコツ感がとても心地よい作品なんです。あ、音楽も良かったです。日本映画の良さみたいなものが凄くよく出てる傑作です。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-31 00:31:24) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 本屋大賞の作品は、原作は良い物が多いが、映画になるとちょっととというものがあったが、これは、良い脚本、キャスティングで良い映画になっている。馬締という青年は、あまりにも生真面目で、話しが苦手だが、度をこしたような粘り強さ、そうかなと思っていたらアスペルガー症候群として書かれているということで納得、そういう彼は気の遠くなる作業を綿密にやることが天職だったんですね、辞書づくりのこの過酷さ、頭が下がります。その彼を取り巻く、辞書編纂室、下宿のみんなの彼を受け入れ、変人であるが仲間として取り巻いている、おそらく正反対で社交的なオダギリジョーまで、出来すぎかもしれませんが、いい話に仕上がっています。 【min】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-11-14 22:10:52) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 最寄りの映画館での上映が今週で終了するとのことで、駆け込みで観てきました。とても丁寧に作られた映画でした。恋、笑い、真剣、別れ、団結。15年間の辞書づくりを通して綴られています。辞書作りの流れ(用例採集、見出し語選定、語釈、校正、印刷)の様子がよくわかりました。用例採集が面白い。今でも編集者さんは、いつも用例採集カードを持ち歩いているんでしょうね。最近は携帯・スマホに入力でしょうか? 絵も綺麗です。役者さんの表情、下宿から街並みまで非常にレトロです。ディジタルではなく、フィルムで撮影されていたことが判明。こだわっています。 それから、パンフレットですが、何と、縦書きです! 辞書に使われている紙が使われていたり、出演1分程度のちょい役の人やポスターモデルの人まで出演者紹介(写真、オリジナル語釈付きで!)されています。しかも、台本付き。全128ページです。こちらも真面目に作られています。台本を読み返してみると、微妙に変更が加えられた箇所が解って面白いです。割烹梅の実での西岡の台詞が違ったり、香具矢から告白の返事をもらった後の馬締のリアクションなど。。とても楽しめました。 最後に、主題歌が無かったことがちょっと残念。個人的には、熊木杏里さんあたりに歌って欲しかった。しかし、そう思い巡らせられることも、この映画の後味を良くしてくれているのかも知れません。 【ursla】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-06-03 05:07:00) |