凶悪のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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凶悪

[キョウアク]
2013年上映時間:128分
平均点:6.44 / 10(Review 73人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-09-21)
ドラマ法廷もの犯罪もの実話もの小説の映画化バイオレンス
新規登録(2013-09-27)【蛇蟇斎狐狸窟】さん
タイトル情報更新(2024-07-05)【イニシャルK】さん
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監督白石和彌
キャスト山田孝之(男優)藤井修一
ピエール瀧(男優)須藤純次
リリー・フランキー(男優)木村孝雄
池脇千鶴(女優)藤井洋子
白川和子(女優)牛場百合枝
吉村実子(女優)藤井和子
小林且弥(男優)五十嵐邦之
ジジ・ぶぅ(男優)牛場悟
外波山文明(男優)森田幸司
九十九一(男優)福森孝
廣末哲万(男優)牛場利明
斉藤悠(男優)日野佳政
松岡依都美(女優)遠野静江
村岡希美(女優)芝川理恵
原扶貴子(女優)牛場恵美子
米村亮太朗(男優)佐々木賢一
ウダタカキ(男優)池田太一
五頭岳夫(男優)島神剛志
脚本高橋泉
白石和彌
音楽安川午朗
製作日活
ハピネット・ピクチャーズ
配給日活
美術今村力
編集加藤ひとみ
録音柴崎憲治(音響効果)
あらすじ
ある日、スクープ雑誌「明潮24」に、東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤純次(ピエール瀧)から手紙が届く。記者の藤井修一(山田孝之)が面会に訪れ、須藤は自らの余罪を告白し、仲間内で「先生」と呼ばれる首謀者の男・木村孝雄(リリー・フランキー)を告発する。藤井は上司・芝川理恵(村岡希美)の忠告も無視して、取材に没頭していく。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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15.胸糞悪いんですよ本当に。やってることが極悪過ぎるから。 この作品の悪党は酒飲まして殺す、覚醒剤大量に打って殺して火を付ける、人を生き埋めにする等、金のためにやりたい放題です。そこいらのギャング映画より胸糞悪いんです。 でもこれらは本当にあった事件で、ちゃんと胸糞悪いということは、それだけリアルに事件を感じられているということだと思います。 これは人間の中に潜む残虐性を執拗に描いた傑作です。我々の生活しているこの世界にはこんな凶悪な人間がいること、そして、我々の中にも凶悪な人格が存在し、環境次第では誰でもそうなり得ることを認識させてくれます。とても怖い映画です。
Fukkyさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-05-06 12:59:21)(良:1票)
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14.《ネタバレ》 【悪いこと】をしている時のリリー・フランキーさんと、ピエール瀧さんの楽しそうな笑顔が怖すぎ(笑)でも、もしこれが地味な俳優さんたちによるリアルヘビーな映画だったとしたら…『闇金ウシジマくん』を一気に読んだ時のように俺はぐったりしていたかもなぁ。内容的にはかなり凄惨なハナシなのに、ギリで面白く見られるバランスがお見事でした。  凶悪コンビの【ぶっこみ】パートと並行して描かれる、違うベクトルで荒んだ記者の家庭の光景に背筋がひやりとしたのは、俺自身の世代的な不安感からか。認知症の母親をホームに入れるエピソードと、借金が膨れ上がり存在自体が負債となった父親を凶悪チームに引き渡すエピソードが俺の中では同じような語られ方をしているように感じたのは気のせいなのか…  面会室のガラスに映しだされる山田孝之の顔が、取材が進むにつれてどんどんと幽霊じみていく雰囲気もなかなか良かったです。  ちなみに…瀧さん演じる須藤のキャラクターが、俺の昔の職場の上司に凄く似ていて懐かしいやらヒヤヒヤするやら。陽気で仲間思い、ものすごく人情家で…でもキレると誰も止められないザ・狂犬!当時の俺って、あの舎弟クンみたいな感じだったのかなぁ(苦笑)。
幻覚@蛇プニョさん [インターネット(邦画)] 8点(2021-06-07 20:57:54)
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13.《ネタバレ》 噂に違わぬリリー・フランキーの演技に脱帽。 しかし殆ど地で演じてるような気がするのがちょっと怖い。。 ピエール瀧も悪くは無いが演技が昔気質のヤクザのイメージに引きずられているのか ちょっと人間味のようなものを見せてしまったのはマイナスだった。 もっと極悪人に徹した方が告白に凄みが出たのではないか。 取って付けた様な記者側の家庭内トラブルは不要だったと思う。
Robbieさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-03-25 16:02:43)
12.《ネタバレ》 あの「上申書殺人事件」を、原作ノン・フィクションがあるとはいえここまで真正面から映像化した努力には敬意を表したいところです。ちょっと不謹慎ですけど、映画化されていない興味深い事件が日本にはいっぱいあるんです。無難な題材や原作しかチョイスしない委員会方式の映画製作が幅を利かしている腐った日本映画界では無理もないですけど、そこはえげつないハリウッドを少しは見習ってほしいものです。もう団塊世代しか覚えていない連合赤軍事件なんかを映画化する前に、オウム真理教事件を映像化するべきじゃないでしょうか。 本作はと言うと、誰もが身震いする様な凶悪をエンタテイメントにまで高めた傑作だと思います。よく『冷たい熱帯魚』と比較されていますが、趣味の悪いデフォルメが無い分本作の方が優れてるんじゃないでしょうか。リリー・フランキーの不気味な演技には身震いさせられましたね。どの登場人物にも感情移入させない演出も秀逸です。でも主人公・山田孝之の家庭生活までストーリーに組み込んだのはちょっとどうかなと思います。母親の世話を妻に押し付ける彼の内面の闇としたいみたいですが、はっきり言ってせっかくの緊張感を削ぐだけだし、だいいちあんなことで悪人扱いされたらたまらんぞ、と感じる人が多いんでは。でもラストの面会シーンは真逆の演出ですけど『天国と地獄』のラストを彷彿させてくれました、これは監督のオマージュかもしれませんね。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-11-13 23:17:16)(良:2票)
11.<原作未読>実際に起きた凄惨な事件を基にしているので「面白い」と言ってしまうと語弊があるかもしれないが、非常に興味をひかれた。と、そこに藤井の奥さんの一言。やはりこれにはちょっとドキリとした。一方、先生の最後の言葉はあまりピンとこなかったのだが、とにかくこの映画はヤバすぎる二人が手を組んでることによる相乗効果で全く飽きさせない。俳優陣も若干名を除いて好演。特に先生(=リリー・フランキー)のキャスティングが絶妙だ。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-07-30 13:17:57)
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10.《ネタバレ》  見事な演出と編集で凡作にしてしまった作品。  題名も取り扱っている内容も悪くないし、演じている役者さんもとてもよいし、ノンフィクションの部分の正確さも良いのだが。ご丁寧にも「凶悪とは何か」というテーマのために、記者の山田君のご家庭の破たんまでいれてしまうと冷めてしまうというもの。記者は狂言回し的な存在に徹して、それでも記者を通じて「凶悪な人間」や「凶悪に関わるとダメになっていく人間」や「凶悪でひと山当ててやろう」なんて人間を描くことは可能だったはず。わかりやすく記者や記者の奥さんや記者のお母さん(認知症)なんかを入れちゃうからかえって全体のフィクション感やドラマ感が高まっちゃってよくない。どう考えてもノンフィクション感の方が大切だろうと。無理に主題とか入れるから物語になっちゃうんだなと。すると題名からしても善と悪という構図がどうしてもでてきて…みたいな。ギラギラとどこまでもノンフィクションを忠実に描いただけでも十分傑作になるんではないのかな?  よくできたNHKのドラマみたいに、オブラートに包まれたような凶悪になんの魅力があるのか。何もかもオール80点の映画。だから8点。  こういう映画は構造なんかで勝負しちゃダメだという見本。ところどころ30点でもいいが、どこかに120点を「ぶっこむ」映画じゃないと。
JFさん [DVD(邦画)] 8点(2015-05-29 11:20:22)(良:1票)
9.《ネタバレ》 ピエール瀧は元々が悪そうな顔しているので、こういうキャラもまぁはまり役という感じもするんだけど、リリー・フランキーは驚きましたね。そんでまた巧いんだこれが。人の苦痛や殺しといったものを純粋に楽しむおじさん。冷たい目つきが忘れられないなぁ。山田孝之の縁起も悪くないけど、少し抑えすぎかなと思うところもあり。池脇千鶴はさすがの演技でしたね。全体的に丁寧によく作られていて、やはりその殺しの数々、その惨さ凶悪さをエンターテイメントにして楽しめちゃうという、実に恐ろしい作品であります。主人公のおかれた境遇、家族の関係というものと、この事件とのシンクロによりストーリーの奥深さもまた増しております。最初に「これは実際に起きた事件をもとにしたフィクション」て出てきたけど、どこからどこまでが事実でどこからフィクションなんだろう。なんにせよ、こういう骨のあるジャーナリストはいつの時代にもいてほしいものです。
あろえりーなさん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-05-29 22:43:27)
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8.《ネタバレ》 おもしろーいって言っちゃあ不謹慎。 ただエグい事件モノとの認識の上で観て、キチンと期待に応えてくれました。 ピエールさん、リリーさんのコンビはなかなかお見事でした。 と、まぁ下世話なハナシをのぞき見したくなる観客にもキリリとくるラスト、良かったですね。 義理の母を殴る池脇さんの告白もお見事でした。 そう、この映画、誰得?なんです。 でもそんなんもアリかなぁ。 こんなに天気のいい日曜日に観て陰鬱な気分になりましたが、観てよかったと言える作品でした。
ろにまささん [DVD(邦画)] 8点(2014-05-18 16:21:44)
7.俳優が良かった。渋い感じ。
紫電さん [DVD(邦画)] 8点(2014-04-30 23:18:51)
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6.最初、山田孝之が死刑囚役だと思ってしまいました。それくらい、全体通してダークな雰囲気が漂っています。  でも、とにかく引き込まれました。リリーフランキーは怪演です。
Yuさん [DVD(邦画)] 8点(2014-04-14 19:09:29)
5.《ネタバレ》 この映画を観るにあたってどのような立ち位置で観るのが適当か。私は途中まで主人公のジャーナリストの立場で観ていた。ピエールやフランキーが繰り広げる凄惨極まりない暴力に怒りを覚え、なんとしても奴らに死を与えたい。それこそが正義であると感じていた。だが次第にこのジャーナリストは何故ここまで犯人に死刑を与えたいのか、そこまで執拗にこの事件を追うのは何故なのかと思っていた。ジャーナリストなら当然なのかもしれない。でも、そのせいで自分の家庭は崩壊し、最後にぽつんと取り残される彼を観たとき何とも言い難い空虚感に襲われた。
ヴレアさん [DVD(邦画)] 8点(2014-04-11 21:01:40)
4.時系列的に難しそうな話だが迷いなく観られ引き込まれた。普通なら不必要にも感じられる記者の家庭事情の描き方も過不足なく、動の犯罪に対して静の日常が感じられて良いバランスだったが、笑いながら老人を嬲り殺すシーンや主犯を死刑にできなかったり、ちょっと後味が悪いかも。
Q兵衛さん [映画館(邦画)] 8点(2014-01-30 11:02:47)
《改行表示》
3.恐ろしい映画だったと思う。  自分はこの映画に登場する“彼ら”ではなく、“彼ら”に関わった人間でもないという無意識の立ち位置による屈折した「愉悦」を知らぬ間に敷き詰め、この映画に「娯楽」を感じている自分の意識に気付いたとき、この映画の「凶悪」というタイトルの真意を垣間見た気がし、ゾッとした。  描かれる事件と犯罪が「真実」であることを念頭において観ているわけだから、映し出される凄惨な描写に対して「痛み」や「悲しみ」を感じなければならないという“建前”を意識しているにも関わらず、ピエール瀧(=須藤)の爆発的な残虐性に何故か高揚し、リリー・フランキー(=先生)のおぞましいまでの狂気に引き込まれてしまう。 実在の被害者に対して後ろめたい気持ちを多分に感じつつも、描きつけられる「凶悪」が次に何を見せるのか、どこか期待をしてしまい、その都度「不謹慎」という言葉をぬぐい去ることに苦労した。  「あなた こんな狂った事件追っかけて 楽しかったんでしょう?」  終盤、主人公の妻のこの台詞により自分の中で見え隠れしていた感情が突如丸裸にされる。 見て見ぬ振りをしていた自分自身の深層心理がふいに明るみに放り出されたような気がして、主人公と同様に「やめろ!」と叫びたくなった。  「映画」である以上、いくらノンフィクションが原作だとはいえ、脚色されている部分は大いにあるだろう。 ピエール瀧が度々発する「ぶっこんじゃお」というあまりに印象的な台詞や、リリー・フランキーの脱帽するしかない「怪演」など、映画的な面白さが加味されている要素は多く、それはまさにこの作品が映画として優れている点でもあると思う。 俳優たちの表現はことごとく素晴らしい。一つ一つのシーンも綿密な計算と明確な意思をもって構築されており、見事だったと思う。  ただ敢えて苦言を呈するならば、もう少し「編集」の巧さがあれば、同様の深いテーマを孕んだまま、もっと“面白い”映画に仕上がっていたようにも思う。 もし同じ題材で、というかこの監督と俳優が撮った同じ映像素材を、世界的な映画巧者が編集したならば、例えばアカデミー賞をも席巻するような名実ともに質の高い映画になりそうな気さえする。  ま、そんなのは一映画ファンの身勝手な妄想であり、実際どうでもいいことだ。 こういう本当の意味で骨太な映画が、もっと沢山国内で製作されることを願いたい。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-26 17:12:34)
2.純粋なる悪。台詞ひとつひとつに感情というものが存在しない凄み。いやー久しぶりにインパクトある映画が見れた。女の人には勧めませんけど。
とまさん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-20 18:58:37)
1.《ネタバレ》 「あなたこの事件を追いかけてるあいだ楽しかったんでしょ?私も楽しかったよ」という池脇千鶴のセリフが印象的でした。「はい!ボクも楽しかったです!リリー・フランキーとピエール瀧の悪役っぷりマジさいこーッス!」などと不謹慎なことを思ってしまいました。映画自体は面白いんだけど、実際に起きた殺人事件を面白いと思ってしまう、人が死ぬことを知らず知らずのうちに望んでしまう、複雑な映画です。当然、リリー・フランキーがラストで指差さす相手は自分なわけですね。登場人物の顔を真正面から捉えた映像も印象的でした。まだ観たことはありませんが、アメリカ映画「カポーティ」と似てるのかもしれません。あれも、実際の殺人事件の犯人を取材してゆく作家のお話です。今度観てみようと思います。
ゆうろうさん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-07 01:21:23)
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【点数情報】

Review人数 73人
平均点数 6.44点
011.37%
100.00%
211.37%
311.37%
456.85%
5810.96%
61824.66%
72027.40%
81520.55%
934.11%
1011.37%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review3人
2 ストーリー評価 7.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.80点 Review5人
4 音楽評価 5.50点 Review2人
5 感泣評価 5.00点 Review2人
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