52.《ネタバレ》 6人の科学者チームのシュールな佇まいや、かなり適当なタイムマシーンの描写など、テリーギリアムらしさを残しつつ、一見分かりにくい小ネタのように散りばめられたピースが、しっかり伏線として回収される。緻密な脚本に、意味不明なギリアムらしさをぶつければ、化学反応でこんなにまで素晴らしい作品になるのか。で最終的にウイルスはどうなったのだろうか、空港で銃撃戦を目撃した記憶力の高いジェームズコール少年はその後どんな罪を犯して囚人となったのか、彼は永遠にタイムループを繰り返す運命にあるのだろうか、考えれば考えるほど結末は無限に存在する。これやっぱり抜け出せない系のやつです。そしてブラピの演技、凄い。こんなに上手かったんだ。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-10-23 12:02:29) (良:1票) |
51.《ネタバレ》 未来から来たわりには、状況をそのまま話してしまっては受け入れる側としては基地外としか解釈できないであろうことに無防備すぎるし、何よりも乱暴で粗雑なのが嫌だなんて思いながらジェームズをみてました。しかし、次第に自分の現在がわからなくなっていく流れを見て、なるほどこれがやりたかったかと、合点がいきました。▪️ラストについては諸説あるようですが、ワタシは人類の99%が死亡は避けられなかったという解釈に一票入れたいです。空港でサンプルのふた開けてますよね。また、起こったことは変えられないという無情さがカッコいいとも思うので。▪️面白かった。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 8点(2024-10-14 19:49:07) |
《改行表示》50.《ネタバレ》 -Twelve Monkeys- ・・・と言う名の過激な自然保護団体。 テリー・ギリアム作品のなかでは珍しく、エンターテインメントとして、かなりスッキリしていると思う。未来の世界とタイムスリップを扱っているので、最初観ていて??って思うような部分も、後々きちんと事情が解る創りで、私はこの監督ではこの作品が一番好きかもしれない。 ブラッド・ピット演じるジェフリーの狂人演技、ハイテンションのヤバいヤツ感が抜群に素晴らしく、また人を引き付ける魅力も感じさせる。 そして主人公のジェームズ。主人公としてマトモなハズの彼だけど、キャサリン視点で観るとマトモとは思えず、怖くて仕方ない。妄想に思える人類滅亡のシナリオが、オオカミ少年の顛末や(出来すぎ感があるけど)第一次大戦の写真で、キャサリンが信じるまでを、一歩一歩踏みしめるように追っていけるシナリオが見事。 キャサリンが未来を信じた所に、未来を妄想と思い込んだジェームズをぶつけるのも面白い。あの不気味なテープから正気を取り戻し、テンポ良く結末に向かっていく流れも秀逸。 12モンキーズの起こした事件の清々しさ。・・・そりゃ危険なのもウロウロするわけだから、手放しじゃ喜べないんだけど、今までのドロドロしたダークな雰囲気を吹き飛ばす爽快さを感じた。 ここまで観ると、結末は悲しいものになることも想像できるけど、タイム・パラドックスを信じるなら、あの場に居たジェームズ少年には、空気の美味い明るい未来が待っている。と思えるかな。 サッチモの“この素晴らしき世界”がとても印象深く耳に残る。観終わって『良い映画観たな』って思える作品。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 8点(2022-07-06 20:41:49) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 昔観てるんだけど、新型コロナのせいでこの映画を思い出し、見直した。全然覚えてないおかげで、ある意味新鮮に楽しめた。むしろ、軽く心を掴まれた。 テリーギリアムの映画は癖が強く難解なイメージあるけど、今作は比較的丁寧に進んでいく。ジグソーパズルを始めるように手がかりをドサーっとばら撒き、序盤はなかなかピースが繋がらないけど終盤はカチカチとハマっていくのが心地よい。 ブラピの演技がヤバイ。たぶん彼はsane(正常)であって、insaneを芝居してるだろう。 この存在がゲイリーオールドマンの刑事っぽいのと、ラストのあともう少しで明るい未来!てところで挫かれるあたりは、『レオン』ぽかった。摩天楼を舞うフラミンゴの群れが泣けた。 けれども今冷静になると、気付くこともある。たぶんあのタイムマシンを濫用すれば、同一の時代、場所に、あちこちの未来からかき集めた屈強なブルースウィルスを結集できる。それをもっと切羽詰まってない時代に放り込めば平穏に解決できそう。 |
48.《ネタバレ》 久々に再度観ました。やっぱり面白いです。ただ、ブラッドピット親分の「12モンキーズ」の目的が動物園の動物を解放することが目的であれば、それが映画のタイトルとなってしまうのはちょっと肩透かし的な感じがしました。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-08-07 08:22:40) |
《改行表示》47.《ネタバレ》 ガッツリどっぷりテリーギリアムでした。 絵割や、厭らしい嫌味も含め モンティパイソン好きな個人としては10点なのだけども、 誰にでもお勧めできる映画ではなしw 実際、勧めた友人からはトホホな感想だったのも事実ですw 【こっちゃん】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-03-23 21:40:51) |
46.《ネタバレ》 これぞSFって感じがいい。タイムマシンの精度の低さでは笑わせてくれるが話はしっかりとしていて観ているこっちもどう転んでいくのかまったくわからない。夢のシーンが最後につながったときには「なるほどね~」と思わず感心してしまった。それにブラピのぶっ飛びかたも半端ない。大した活躍はないが科学者たちのキャラも濃い。 【ぷるとっぷ】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-06-13 00:07:52) |
45.《ネタバレ》 初見時、ラストで回想シーンに収れんしていくのが切なかったですが、ツボでした。今回、20年以上たって再見しましたが、やはり良かったです。悪夢のように素晴らしい映画。 【えぴおう】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-10-07 09:03:58) |
44.《ネタバレ》 ギリアムが雇われ監督でも良い仕事をする(ひょっとすると雇われ監督の方が思い入れが入りすぎずに良い仕事をする?)と思われた作品ですね。全体的に羽目を外しすぎる事がなく出来が良いです。おそらくギリアムの作品では人を選ばずにお勧めできる唯一のと言ってもいいくらいの作品。音楽の選曲もビジュアルも素晴らしい。傑作と言っても良いくらいの作品です。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-04-24 23:54:47) |
43.《ネタバレ》 自分が騙される感覚が大好きな映画です。フラッシュバックのように何回も繰り返される空港のシーンがそもそも幻想的ですばらしいのですが、途中でこいつかーーーって思ってたら最後の最後に、そうだったのかーーー!!(騙されすぎ?)って勝手に盛り上がってしまいました。で、あのラスト、願わくば未来が幸せになりますように。役で言うと、ブラピはおいといて、ブルース・ウィリスはいつもどおり弱くて暑苦しいキャラ、まあいいでしょう。精神科医役のマデリーン・ストーが最初はウザい女だったのに、どんどんいい女になっていって、ラストで少年を見つめるシーンの目の優しさ、激しくきゅんと惚れちゃいました。 【ゆうちゃん】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-11 17:09:23) |
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42.ギリアムファンですが、これを観て初めてブラッド・ピットって演技上手いんだなって感じた。ラストで唸れる、そんな映画。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-06-24 18:22:58) |
《改行表示》41.開始5分で、この映画の世界観に引き込まれました。 これから何が始まるんだろうという期待感は稀に見るものだと思う。 ブレランやガタカが好きな人は見たほうがいいと思う。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-05 19:52:32) |
40.《ネタバレ》 音楽も良く本当に面白かった。結局危機を救う事はできなかったかもしれないが、中途半端になるくらいならあのEDがベストだと思いました。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-14 15:02:25) |
《改行表示》39.未来世紀ブラジルは駄目だったけど、この作品はストーリーがよく出来ていて、理解しやすかったので、素直に楽しめた。音楽がまたいい。 【eureka】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2008-03-27 12:56:44) |
38.《ネタバレ》 ギリアム作品の魅力は、「独特のアナログ感覚溢れるダークな世界観」にあると考えます。未来や空想世界を描く作品で、その本領を発揮します。服装や小物といったアイテム、アクの強いキャラクター、影のあるストーリー。何処をとっても「ギリアム」印。本作は、『未来世紀ブラジル』と並ぶ監督の代表作の一本だと思います。プロットはタイムスリップものの王道。しかし肝心のタイムスリップの方法やルールは完全無視。観客に説明しようという意識が微塵もありません。でもこれが素晴らしいのです。タイムスリップの説明は、観客を納得させるために必要なもの。無くても観客が納得するならそれでいいのです。その割り切りと自信はお見事です。本作で貫かれている前提は、“過去は変えられない”ということ。倫理的に“変えてはいけない”ではなく、当然の如く“変えられるはずがない”という立ち位置です。これが大好きです。一見後ろ向きに見えます。でも本当は真逆です。過去は変えられないけど、未来なら変えられる。やり直しが効かないからこそ、今を大切にしようということだから。最後の刹那まで、必死に運命に抗い続ける主人公。もちろん結末は変わりません。でも無駄とは思いません。主人公にとっての“今”は、まさにこの時、この時代。仮に結末が分かっていても、諦められるはずがありません。それは、死という結末が必ず待っている生き物全てに共通する事だと思うのです。足掻くこと自体に意味があります。表面的にはバッドエンド。後味は悪いです。でも人生とはそんなもの。それでいいんです。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-08 18:41:31) |
《改行表示》37.最初から余談ですが、この映画は私が小学生だったころ親戚のおばちゃんに連れていかれ、初めて映画館に行って観た作品なのです。なのでそれほど最高傑作な映画ではないのですが、この映画から自分の映画好きが始まったんだな、と思うと1点献上したくなるんです。 内容はというと、完成度の高いストーリーや古畑任三郎みたいな音楽、キャスト、そして22世紀の未来世界のデザインなど、文句のつけどころはあまりないのですが、いかんせんややこしい。長いとは感じなかったものの、途中疲れてしまった感はあります。しかしこの作品を見て、ギリアムの作品をもっと見たくなったってことは言えます。7点+1点で。 【黒めがね】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-22 18:55:29) |
36.《ネタバレ》 未来の記憶と記録から、過去の真実を確認し、人類滅亡の危機を救わんとする、ギリアム監督作品ならではの雰囲気を備えた映画でした。この頃のマデリーン・ストーが大好きで、彼女見たさに映画館に行きました。映画にもワクワクさせられて、とても得をした気分でした。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-20 19:02:41) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 ずっと前に一度見たけど、「地味な作品」とか思ってその後失念。 今回見直して見たら、なかなかよくできた映画であった。 この作品の核は、私にとってはなんといってもブルース・ウィリス。 ガタイがよくて不器用な男のピュアな感じ、彼はこの分野では傑出した俳優さんと思う。(その意味では「ジャッカル」の役に無理があるのはあたりまえか) 「ストーリー・オブ・ラブ」でも思ったけどこの「ガタイがよくて不器用でピュア」、天然じゃなくてこれを表現するのはさぞ難しかろう。(「ストーリー・オブ・ラブ」はこのブルースの良さを描ききっている。「俺は子供じゃないぞ!」と叫ぶときのアホでピュアな感じといったら) その難しさはウド鈴木などのバレバレ感を見ると明らかである。 「ちょっと知能が足りない」と「知能は人並みだがピュアで口下手」の境界線はぎりぎりのところにあるが、この作品ではその際どいところをよく表現したと思う。 マデリーン・ストウについては個人的には不満だ。この作品の彼女を見ていても、「知的で、適度な年齢で、整った美人」という以外の意味が見出せないじゃないか。それじゃあ、役どころそのまんまでしかない。しかも知的なはずなのにプロ意識に欠けている。ラスト近くで急速にジェイムスに心を寄せて、ラブラブになるのが不自然だ。まあ脚本に問題があるかもしれないが、「役割(精神科医)」をすっとびこして「個人(一人の女)」へ移行するまでがかなり無理がある。1917年の写真に信じられないものを発見しようが、まだその時点では彼女は十分に精神科医。精神科医(しかも女性として苦労のうえつかんだ地位のはず)としての自分のキャリアをかなぐり捨てるプロセスに、観客を説得するものが足りない。→製作者の女性に対する観察眼、認識が甘い。 ところで、2035年、レイリー博士(Railyは「ライリー」じゃないと思う。「レイリー」もしくは「レアリー」のほうが近い)は70歳くらいになっているでしょうか。果たして彼女は生き延びて地下で暮らしていたのでしょうか?生きていたなら、ジェイムスを探したのではないでしょうか?そこのところが気になります。(やっぱりウィルスで死んだのかな) 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-17 12:02:20) (良:1票) |
34.面白かった。よく出来たストーリーだったと思います。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-26 22:48:05) |
33.この映画のマデリーン・ストゥがスキなので+1 ラストはびっくり 【ニコレット】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-08 18:37:48) |