マンチェスター・バイ・ザ・シーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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マンチェスター・バイ・ザ・シー

[マンチェスターバイザシー]
Manchester by the Sea
2016年上映時間:137分
平均点:7.26 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-05-13)
ドラマファミリー
新規登録(2017-02-27)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2021-10-01)【イニシャルK】さん
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監督ケネス・ロナーガン
キャストケイシー・アフレック(男優)リー・チャンドラー
ミシェル・ウィリアムズ(女優)ランディ
カイル・チャンドラー(男優)ジョー・チャンドラー
ルーカス・ヘッジズ(男優)パトリック
カーラ・ヘイワード(女優)シルヴィー
テイト・ドノヴァン(男優)ホッケーのコーチ
スティーヴン・ヘンダーソン(男優)エメリー
ヘザー・バーンズ(女優)ジル
マシュー・ブロデリック(男優)ジェフリー
高橋広樹(日本語吹き替え版)
園崎未恵(日本語吹き替え版)
内田直哉(日本語吹き替え版)
河西健吾(日本語吹き替え版)
日野由利加(日本語吹き替え版)
村治学(日本語吹き替え版)
脚本ケネス・ロナーガン
音楽レスリー・バーバー
製作マット・デイモン
クリス・ムーア〔製作〕
アマゾン・スタジオ
製作総指揮ジョン・クラシンスキー
配給ビターズ・エンド
パルコ
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9.《ネタバレ》 人生に起きた悲劇とその中をやっと息をするように生きる男。C・アフレックのごつい風貌と裏腹の繊細な表情は痛々しく、話も重いけれどきっちりラストまで見せ切る作品でした。 なにしろリーに起きた事はかなりつらい。自らの過失で我が子三人を失い離婚に至り、その後数年のうちに実兄が余命を宣告され実父は逝き、一緒に支えてくれるべき兄嫁は出奔である。彼にかける言葉が見つからないよ。リーも同情を拒絶してますね。彼が特に激しく拒否反応を示すのがテンプレ的なお悔やみの言葉。冒頭から兄の臨終に立ち会った医者に四文字ワードをぶつけてしまうほど、リーは傷ついている。生半可な他者の介入を寄せ付けない彼が、しかし事故以前は180度違って人好きのする陽気な奴だったという事実がつらい。 もう一人のキー・パーソンはリーの甥。十代ならではの若い精神性で父親の死も強く乗り越えられそうに見えるけれど、本当のところはやはり支えが必要なわけで、だったらこの二人が支えあう状況が望ましいと観てる側は思うのですが。しかしそうは展開させなかった脚本は現実的でした。 だってねえ、リーにとってこの街に住むのは無理だもの。元妻にまでばったり会ってしまうのだもの。涙ながらに「あなたを許す」と他の男の赤ん坊を抱いた彼女に言われたところで、リーにとって何の救済になろう。リーを許せないのは彼自身なのだから。それに、あの台詞は彼女、自分の心が楽になるように口をついて出たように感じた。 きっと、もっと時間がかかるのだ。リーも甥も平穏を取り戻すのには。その時が来たら、サバイバルに成功した彼らにまた会いたい。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-02-27 00:28:16)(良:2票)
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8.《ネタバレ》 ロケーションが最高でした。 なんの相談もなく弟リーを息子パトリックの後見人に指名したジョーは、リーがパトリックの面倒をみることでリーの人生が変わることに期待したのかもしれない、しかしリーは乗り越えられない。 鍋を火にかけたまま眠ってしまう、酒場で殴り掛かる。ここまできてそうくるんだと。静かな映画なのに厳しいんです。 パトリックが母親に会いに行くシーンも、その婚約者からのメールも厳しいんです。 ボートを処分しなくてもいいようにする、ボストンにパトリックがいつでも来られるように予備の部屋を用意する、 現状のリーにはこれが精いっぱいなんです。 でも、どうしようもない喪失感を抱えたリーとパトリックの距離感がいい。  リーとパトリックは女にはモテるんです、そのエピソードのいろいろが暗くなりがちで起伏のない本作の中でユーモアになっていてひと息つけるようになってます。エンドクレジットの街の風景は絶品です。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-03-22 20:03:05)
7.《ネタバレ》 とにかくセリフの使い方や"間"が絶妙で、観ている途中から、ああこれは良質な映画に出会ったなぁって思いました。ストーリー自体は決して明るい映画ではないですが、リーとパトリックのやり取りなどを見ていると、パトリックが幼少の頃から築いてきた関係性の深さが分かります。リーの静かな性格に対して女性たちの感情的な性格(感情を抑えられない性格)の対比が男目線としては妙にしっくり来てしまいました。終わり方はハッピーエンドではなくむしろ悲しい終わり方のように感じますが、なぜか悲しいだけの物語に見えないところが不思議でした。
珈琲時間さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-09-15 10:28:50)
6.《ネタバレ》 過去に起きた悲しい出来事から誰に対しても心を閉ざしてしまった孤独な男。そして、病気で父を失ってしまったショックから鬱屈した毎日を送る青年。さまざまな巡り合わせにより、静かな港町マンチェスターでともに過ごすことになったそんな二人の葛藤と悲しみの日々を淡々と綴ったヒューマン・ドラマ。物凄く淡々としていますが、非常に見応えのある質の高い良品でした。幾つものアカデミー賞ノミネートも納得の出来です。特に主演男優賞を受賞したケイシー・アフレックの抑えた演技にはとても惹き込まれました。彼が後半、別れた奥さんから伝えられる言葉には涙が止まりません。〝哀しみは人生の親戚〟。そんな何処かの老作家の言葉を思い起こさせる、悲哀に満ちた人間ドラマの秀作。ぜひ多くの方に観てもらいたいですね。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2018-07-22 23:30:43)
5.アカデミー脚本賞作品、いや~ なかなかシリアスな作品でした..途中で、主人公の理解できない言動の理由が明らかに..重い、とても重い、十字架を背負った彼の心中は、到底計り知ることはできない..自分が同じ立場だったら..と考えるだけで、なんとも言えないやるせない気持ちに..良作です..ドラマ好きの方、オススメ!
コナンが一番さん [DVD(字幕)] 8点(2018-02-22 00:54:36)
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4.《ネタバレ》  映画が始まった時点で主人公は既に終わってるんですよね。もうロクでもない状態でしかなくて。この映画が描くのは、主人公が何故終わってしまったのか、であって、これは救済の物語でも再生の物語でもありません。   短い映像とバラバラな時間軸がモザイク状に散りばめてあって、徐々に主人公の世界が明確になってゆく、そのドラマは辛く、切なく、そして、でも、決して彼が癒されたり救済されたりが許されたりする訳でもない事もまたハッキリとしてゆきます。失われた者に対するその責任はあまりに重く、生易しい赦しなど存在しようがないのですから。  彼は兄の遺志によって甥との関係を通して人間性を取り戻しそうにも見えますし、元妻の言葉によって救済されたようにも見えます。ですが映画の最後に至っても結局は映画の冒頭と同じように酒場で他人に殴りかかるような生き方しかできない、彼がもう終わっている事がハッキリしただけのこと。何処にも彼の居場所なんて、ありはしません。彼の辛い思い出の地であるマンチェスターは、そしてその地の人は、その気候と同様に彼に冷たい存在でしかありません。   エンドロールの美しい風景の、だけど主人公を拒む限りない淋しさが染みる映画でした。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2017-06-27 19:55:15)
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3.アカデミー賞脚本賞受賞しただけあり、たしかな構成と語り口で無駄がなく最後まで引き込まれた。 主人公の男が色々と闇を抱えているんだけど、次第に明らかになる過去と、現在の人々との関りを通じて揺れ動いて行く様を丁寧に描き出しており、不器用ではあるけどその生き方は素晴らしいもので感動的だった。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 8点(2017-06-25 21:07:00)
2.《ネタバレ》 ○無理なものは無理。リーの「I can't beat it」が物語る。リーもランディもパトリックもお互いにできる限りのことは頑張ってきたし、歩み寄ってきた。○登場人物同士の距離感の描写が見事だった。ラストの釣りのシーンも、ランディとの突然の再会のシーンも、パトリックが母親とその旦那と会うシーンも。○一方で音楽は微妙だった。
TOSHIさん [映画館(字幕)] 8点(2017-06-04 12:36:47)
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1.《ネタバレ》 アメリカの小さな港町マンチェスターの冬の景色がとても美しい。  映画の後半、ミッシェル・ウィリアムズの「あなたを恨んでいない」の一言にはグッときて号泣してしまった。
爆裂ダンゴ虫さん [映画館(字幕)] 8点(2017-05-29 23:29:39)
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 7.26点
000.00%
100.00%
200.00%
325.88%
400.00%
500.00%
638.82%
71544.12%
8926.47%
9411.76%
1012.94%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.75点 Review4人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 7.50点 Review2人
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【アカデミー賞 情報】

2016年 89回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ケイシー・アフレック受賞 
助演男優賞ルーカス・ヘッジズ候補(ノミネート) 
助演女優賞ミシェル・ウィリアムズ候補(ノミネート) 
監督賞ケネス・ロナーガン候補(ノミネート) 
脚本賞ケネス・ロナーガン受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2016年 74回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ケイシー・アフレック受賞 
助演女優賞ミシェル・ウィリアムズ候補(ノミネート) 
監督賞ケネス・ロナーガン候補(ノミネート) 
脚本賞ケネス・ロナーガン候補(ノミネート) 

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