8.《ネタバレ》 一度ハマったら抜け出せない、そんな中毒性のある映画。
大手映画会社のオファーで脚本を書くことになった作家のバートン・フィンク。
普段は労働階級の『普通の人々』を描いているバートンだが、今回はとにかく書けない。
『ブラッド・シンプル』から10年も経たずして世界的に評価されたコーエン兄弟・・・彼らもいろんな著名映画人からアプローチを受けたのだろうけど、創作に苦しんでいたのだろうか。
二人が抱いていた苦悩がバートン・フィンクに投影されているようだった。
バートンは自分を崇高な存在だと思っているようで、彼のいう『普通の人々』も含めて周りの人間を見下してる気がするけど、これもコーエン兄弟が自分たちがそうなってしまっていると感じていたのだろうか。
観ていていろいろなことを想像させてくれる映画。
チャーリーを演じるジョン・グッドマンが強烈。
彼は一体誰なんだろうか。もう一度観ないとなー。