《改行表示》23.《ネタバレ》 舞台は福岡 テンポよくストーリーが進むので良し。脚本は伊藤さんっぽさを感じる。 ギャオスは人間を捕食するので、描写がちょっとグロいのが苦手だが・・ ガメラの造形はちょっとかわいい感じでイイネ。 特撮は申し分無し。最近のCGのみの映像より、古くからの特撮ファンとしてはミニチュアワークが好き。 樋口は特撮だけやっていれば良い。 エンドロールの爆風スランプも、映画に合っている。 【ahiru3】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-03-06 20:09:06) |
22.《ネタバレ》 正直言って公開当時はまさかガメラがリメイクされるとは想像すらしていませんでした、それも日本怪獣映画の新境地を開くようなアプローチで製作されるとはね。 いきなり東宝のマークが映り続いて懐かしの大映のマークが出てきて、時代の移り変わりをひしひしと感じさせてくれたオープニングです。冒頭のシークエンスでは巡視艇のじまの船長に本郷功次郎、海竜丸の船長には久保明とオールドファンには感涙もののキャスティングです。そもそもガメラは日本怪獣映画史上もっとも理屈に合わない生物で昭和のシリーズではそこには全く拘りがなかったのに、超古代文明が遺伝子操作で作成した人工生物という斬新かつ妙に納得がゆく設定です。対するギャオスも超古代文明がガメラに先駆けて開発した生命体で、進化を経ないで誕生した完璧な遺伝子を持つ雌雄同体の化け物という痺れるプロフィール。オリジナル通り人間食なんですがギャオスのデザインがオリジナルより生々しくて、そのお食事作法は東宝特撮のガイラを彷彿させます。そういえばギャオスが中央線の快速電車をかっぱらって中の乗客を食べるシーンは、『サンダ対ガイラ』の羽田空港での食人シーンとカット割りが同じでしたね。 「神は細部に宿る」と言われますが、この映画の怪獣が出現することによっておこる社会的混乱を織り込んだストーリーテリングはそれまでの特撮映画になかった画期的な脚本で、この視点こそが『シン・ゴジラ』で昇華したと言えるでしょう。株式市場や為替相場が怪獣のために暴落するなんて描写は、それまでいろいろ怪獣映画を観てきたけど初めての遭遇した気がします。ガメラとギャオスが暴れるシーンでは徹底的にローアングルに拘り、それまでの怪獣映画で使われていたいわゆる“神の視点”のカメラアングルは基本的には排除されています。画造りにも拘っていて、ギャオスが崩壊した東京タワーに沈む夕陽をバックに巣作りをしているところは、まるで実写のようで怪獣映画史に残る名カットじゃないでしょうか。都市破壊シーンも精巧なミニチュアを作成して着ぐるみが破壊するというCG登場以前のテクニックの集大成が披露されていますが、公開されたのが阪神淡路大震災の直後でリアルな都市破壊を散々TVで見せられた後だけに、自分には観ていてなんか辛いものがありました。とくにガメラが東京に出現するシークエンスでは、なぜかガメラが東京まで地下を掘り進んで来て、地上はまるで地震の様に揺れるところがますます大震災が思い出されてゾッとさせられました。 ガメラにつきまとっていた「子供の味方」という臭いイメージを払拭させる意図もあってのリアル指向だったかもしれませんけど、尺も程よい長さになって見応えがある一編だったと思います。でもやはり文句が言いたいのはあのセガールの娘の大根演技だけはねぇ…彼女は最近日本じゃ見かけませんが、いまどうしてるのかな。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-07-18 22:17:56) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 95年というとCG技術が徐々に進化を遂げ、それに伴い特撮技術の軽視(衰退ではない)が進んだ時期だと何となく想像できます。そんな中で作られた平成ガメラ三部作のその一作目。まあ兎に角素晴らしい出来の映画だと思います。巨大な生物ガメラとギャオスが街の其処に居るという実在感、ハードな都市破壊描写、政府と鳥類学者との舌戦、等々明らかに「大人の鑑賞に耐え得る重厚な特撮映画」を目指しているのだなと思い、その志には心底感心しました。 とりわけ、終盤の化学工場の上で繰り広げられるガメラとギャオスの最終決戦は素晴らしく、主人公たちと一緒にガメラの戦いをまさに対岸から観ていると錯覚する程の実在感ある名場面でした。 【民朗】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-08-19 19:48:19) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 この映画の優れた点は、巨大生物が現れた際の、日本の社会や防衛関係者などの、リアリティある描写にあると、多くの人が言う。私もそう思う。しかし、実はそれよりももっと、私が評価している、嬉しく思っているところがある。ガメラの性格である。いや、人格的な意味でなく。 ガメラは、子供の味方だった。ただし、旧作を見返してみると、そんなに説得力のある理由は無かった。いきなり「子供の味方」と言い出したのを、我々は喜んで観ていたわけだ。それを、子供→人類と置き換え、それにSF的設定を与えただけのことで、その性格をそのまま、上手く引き継いだこの平成版ガメラは、戦う不自然さを根本的に解消できた。 なによりこの設定で、ラストシーンの「来るよ、ガメラはきっと来るよ」という、実に晴ればれとしたセリフに帰結するさまが見事。 久しぶりに通しで見ると、色々と原作(『大怪獣空中戦』)の要素を、新解釈で描いていたりして、楽しい。ガキが勝手に名付けていた、名称についてのやりとりとか、「こんな生物はいない」というセリフとか、完全無欠な生物でもやはり夜行性なのかとか、足を切断するのはギャオスの宿命なのかとか。そういえば、ラストのシーン、急速に炎が収束するシーンで、ガメラの、炎好きで火を吸入する習性を思い出した。そういう事だったのか? 【Tolbie】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2012-10-13 01:01:31) (良:2票) |
《改行表示》19.いやぁ、これは面白い!怪獣映画にリアリティを追求するとこうも面白くなるとは! 夕日を背にしたギャオスなんて鳥肌モンですよ! 地元が舞台だったのもあって高得点つけちゃいます。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-11-04 00:06:59) |
《改行表示》18.ハリウッドの映画関係者に平成ガメラの感想を求めたところ… 「とても完成度の高いシナリオで、映画としてのパッケージングも問題ない。ただ、ひとつ問題があるのが惜しい。 それはモンスターが亀であることだ。 亀のモンスターという時点で、アメリカではコメディになってしまう」 ちっ! これだからアメ公はよー… 【伊達邦彦】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-01-10 18:34:33) |
17.《ネタバレ》 公開当時、夏休みの為に親子連れで満員の劇場で鑑賞。まず、両怪獣の存在理由を環境問題に絡めた設定に感心。このまま環境破壊が進むと本当にギャオスが出現しそうだ。子供向けとは言えない描写が有るのも逆に製作陣の本気度を知る事が出来て悪い印象は受けなかった。 特に、逃げ惑う人々が電車の下敷きになるシーン、人々が電車ごと持ち去られてギャオスに公園の中で食べられるシーンは、私が子供なら間違いなくトラウマになって居ただろう。(実際、このシーンで満員の映画館の雰囲気が一気に変わったのを体感。貴重な経験が出来た)折れた東京タワーの上で羽を休めるギャオスの描写には不謹慎ながら感動を覚えてしまったのも事実。本作は子供向け映画の皮を被った大人向けの映画だと思う。 演技は下手だが好みのタイプでもある中山忍が主演している事も有り、8点献上。 【たくわん】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-04-20 19:17:14) |
《改行表示》16.「ガメラぁーガメラぁー、強いぞガメラ、強いぞガメラ、強いぞガ・メ・ラぁー」 思い出したくもないのに覚えているこの歌。 強くねーんだよ!ただつまんねーんだよ! たぶんガメラ映画を全部見ているが、今作より前の作品は、全部こうツッコんでいた。 父親にせがんで映画館に連れてってもらった帰り道は、こう言われたことがある。 「お前、こんなのが面白いのか?」 この時だけは、本当に父親に悪いことをした、と物凄く後悔した。 そんなわけで、この映画が公開されたと聞いてもただ不愉快なだけだった。 しかし、いくつかの映画評で激賞されているのを知り、ビデオで見てみることに。 まさか、映画館で見なかったことを後悔するとは思わなかった。 特に、東京タワーと怪獣があんなに美しく見えるなんて。 怪獣映画と聞いてワクワクしたことがある人なら、ぜひ見てほしい一作です。 【まかだ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-05 00:41:01) (良:1票) |
《改行表示》15.子供の頃ゴジラで育った世代です。当時はガメラもみましたが、子供の味方という設定が 子供でありながら、ばかばかしくてガメラはあんまり好きではなかったです。久しぶりに 見てゴジラよりストーリーがしっかりしているし、特撮もよかったなー 【pokobun】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-07-09 22:47:18) |
14.私みたいなオッサンでも「ガメラ頑張れー!!!負けるなーガメラ!!!」と思いっきり感情移入して手に汗握って観られる、非常に稀な特撮映画だと思います。2はさらに面白いです。 あと藤谷文子の素人くさい演技がアレですが、東京タワー近くにガメラが出てくる直前の「きたっ」だけはゾクッとします。 【ぷらむ少佐】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-30 02:16:51) |
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13.「 いにしえの 人が残せし 守り神 災い醒めて 共に還らん 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
12.平成、ガメラシリーズの記念すべき第1作は、予想以上に良かったです。観るまではどうせ子供だましの作品だと思ってたけど、この映画、そんなことは全然ない出来栄えです。娯楽映画としても十分楽しめる上に深いテーマが散りばめられていて、色々と考えさせられます。そういう意味でもこの映画は高く評価したいと思います。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-14 22:13:45) |
11.後半、ガメラとギャオスが延々戦うところは中だるみしたものの、全体として非常に高いクオリティで、とても満足です。単なるファンタジーで終わらせなくて、なんとなく納得できるようないろんな理由があるところがいいですね。例えば、自衛隊の武器使用の制限とか、怪獣が攻めてきた時の非難の様子だとか、細かいところにリアルなんだかリアルじゃないんだかわからないけど、だけど凝ったリアリティが微妙に好きです。仲間内で見てもとても盛り上がれる映画だと思います。 【こじ老】さん 8点(2005-03-23 01:29:02) |
10.《ネタバレ》 もし怪獣が現れたらどうなるか、っつー事を丁寧にシミュレートした良作です。最初からガメラを正義の味方とは信じない、ギャオスはまずは研究対象、「こっちにも来たらおもれーのになー」なんて云ってるうちに電車ごと喰われちゃう哀れなにーちゃん、勝手には動けない自衛隊…ただ不満が有るとすれば、ガメラの犠牲者もしっかり描いて欲しかったスね。 【神父】さん 8点(2004-08-22 17:37:17) |
9.小学生の頃、私の一番の特撮ヒーローといえば「大魔神」でした。その影響で東宝、松竹、日活とは別格で大映「ガメラ」は好きでした。それから30年経ち映画館に向かう心は少年に戻っていました。このリメイク版を観た感想は「ありがとう」の一言に尽きます。ストーリーや俳優さんの演技はそれほど記憶に残っていませんが(すみません)、高速回転飛行するシーンや爆発を思わせる火炎放射のシーンには胸が熱くなってしまいました。リアルというよりも、おそらく昔スクリーンの中に入って想像をふくらませた記憶を裏切らなかったということでしょう。怪獣を仰ぎ見るようなこだわりこそが子供心にあったイメージそのものでした。街並みの風景を遠望したとき当時の怪獣たちをそこにおいて「実際に出現したら・・・」と空想していた子供時代のあの気持ちが映画で再現されていたように思います。ガメラもギャオスも「生物」の呼吸が感じられました。緑色の血に「滅びていなかった」感動を覚えました。 【天地 司】さん 8点(2003-07-15 15:59:27) (良:1票) |
8.確かにヒロイン(?)はひどい。最後の火炎噴射も到底納得できない。が、タイトルにある空中決戦はよいのでは‥。最近の邦画特撮ではかなりの力作と思う。 |
7.ストーリーも設定も不自然さが少なくて大変良いと思います。私にとっては感動的でした。ガメラが自衛隊とギャオスに攻撃される場面では、思わず藤谷文子と一緒に「逃げて!」と念を送ってしまいました。前半部分でガメラがビルなどを壊し過ぎるのが少し気になりました。 【クロ】さん 8点(2003-04-26 15:56:39) |
6.昔見たガメラと違う方向で面白かった。やっぱ自衛隊が中心にいるからいいのかな?「ティラノサウルスだったら捕獲をするべきだ。」とか言うセリフに妙に納得。電車内にいたヴェルディのサポーターの姿に時代を感じてしまった。(笑) 【あずーり】さん 8点(2003-01-18 22:38:52) |
【ようすけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2002-09-21 18:57:32) |
4.ゴジラみたいなリメークになるんじゃないかと心配してましたが、面白い!ギャオスが群れをなして人を襲うのがデビルマン的。空中戦も良かったし、何より、自衛隊の通常兵器が結構通用するのがいい。(ゴジラと違って)3作中、一番まとまっていた。次回作に期待。 【Cookie】さん 8点(2002-03-21 17:01:48) |