4.これはなかなか皮肉な内容ですね。まず豪華なキャストについて、キャサリン・ゼタ=ジョーンズは高飛車な意地悪アホ女がぴったりですね。ジョン・キューザックも女に振り回され、キレるとバカをやるちょっと危ないダメ男がハマる。これって昔から彼の持ち味なのね。スタンリー・トゥッチのキレ具合もいいし、ビリー・クリスタルの開き直った宣伝マン、クリストファー・ウォーケンのマッドサイエンティストみたいな監督(この監督も誰かがモデルになってるの?そうであってほしい)可笑しくって楽しい。でもキキがなんでジュリア・ロバーツなんだ?ここはもっと地味顔な女優にしてほしい。キャサリンよりも派手顔大味なジュリアはどうなんでしょう。オープニングの劇中劇のワザとらしい恋愛ものが出てきたときには小躍りしました。意地悪な内幕ものは好きです。全体的にはちょっと散漫な気もしたけど、最後までひっぱったあの新作映画、これが出た時、不満は吹っ飛びました。「ブレア・ビッチ・プロジェクト」いいわねえ。
意地悪く考えると、これはジュリアを念頭に脚本が書かれたのかもしれないわね。しかしジュリアは グウェンではなくキキを選んでしまった。でもこの選択こそ、America's Sweetheartsジュリア・ロバーツなのだろう。