ブラックホーク・ダウンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ブラックホーク・ダウン

[ブラックホークダウン]
Black Hawk Down
2001年上映時間:145分
平均点:6.65 / 10(Review 405人) (点数分布表示)
公開開始日(2002-03-30)
アクションドラマ戦争もの実話もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-07-04)【イニシャルK】さん
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監督リドリー・スコット
助監督アレクサンダー・ウィット(第二班監督)
テリー・ニーダム
キャストジョシュ・ハートネット(男優)レンジャー第4チョーク班長マット・エヴァーズマン二等軍曹
ユアン・マクレガー(男優)ジョン・グライムズ特技下士官
ジェイソン・アイザックス(男優)レンジャー地上部隊指揮官マイク・スティール大尉
トム・サイズモア(男優)車輌部隊指揮官ダニー・マクナイト中佐
ウィリアム・フィクトナー(男優)デルタフォースの古参兵ジェフ・サンダーソン一等軍曹
エリック・バナ(男優)デルタフォースの古参兵"フート"一等軍曹
サム・シェパード(男優)作戦の指揮官ウィリアム・F・ガリソン少将
ユエン・ブレムナー(男優)ショーン・ネルソン特技下士官
ロン・エルダード(男優)スーパー64パイロット、マイク・デュラント准尉
ヒュー・ダンシー(男優)カート・シュミッド衛生兵
トーマス・グイリー(男優)エド・ユーレク二等軍曹
ブライアン・ヴァン・ホルト(男優)ジェフ・ストルッカー二等軍曹
ニコライ・コスター=ワルドウ(男優)デルタフォースの狙撃兵ゲイリー・ゴードン曹長
オーランド・ブルーム(男優)レンジャー トッド・ブラックバーン上等兵
タイ・バーレル(男優)救難員ティモシー・A・ウィルキンソン
ブレンダン・セクストン三世(男優)コワレウスキー
ジェリコ・イヴァネク(男優)ゲイリー・ハレル中佐
ジョニー・ストロング(男優)デルタフォースの狙撃兵ランディ・シュガート一等軍曹
キム・コーツ(男優)デルタフォースのティム”グリズ”マーティン一等曹長
ヨアン・グリフィズ(男優)ジョン・ビールズ中尉
グレン・モーシャワー(男優)トム・マシューズ中佐
ジェレミー・ピヴェン(男優)スーパー61パイロット、クリフ"エルヴィス"ウォルコット准尉
トム・ハーディ〔男優〕(男優)ランス・トゥオンブリー特技下士官
マシュー・マースデン(男優)サイズモア
ジョージ・ハリス〔男優・1949年生〕(男優)オスマン・アット
コーリイ・ジョンソン(男優)医者(ノンクレジット)
森川智之ジョン(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ東京】)
岩崎ひろしダニー(日本語吹き替え版【ソフト】)
山野井仁ノーム(日本語吹き替え版【ソフト】)
青山穣ショーン・ネルソン特技下士官(日本語吹き替え版【ソフト】)
牛山茂ジェフ(日本語吹き替え版【ソフト】)
有本欽隆ウィリアム(日本語吹き替え版【ソフト】)
木村雅史(日本語吹き替え版【ソフト】)
飯島肇(日本語吹き替え版【ソフト】)
辻親八(日本語吹き替え版【ソフト】)
乃村健次(日本語吹き替え版【ソフト】)
杉本ゆう(日本語吹き替え版【ソフト】)
廣田行生(日本語吹き替え版【ソフト】)
平田広明マット(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
立木文彦ダニー(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
山路和弘ノーム(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
大塚芳忠ジェフ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
津嘉山正種ウィリアム(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
菅生隆之マイク(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
平川大輔トッド(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
成田剣(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
坪井智浩ランス・トゥオンブリー特技下士官(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
原作マーク・ボウデン『ブラックホーク・ダウン アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録』
脚本スティーヴン・ザイリアン
音楽ハンス・ジマー
リサ・ジェラード(音楽部門担当エグゼクティブ)(ノンクレジット)
主題歌リサ・ジェラード"Gortoz A Ran - J'Attends"
挿入曲ジミ・ヘンドリックス"Voodoo Child (Slight Return)"
撮影スラヴォミール・イジャック
アレクサンダー・ウィット(第二班撮影監督)
製作ジェリー・ブラッカイマー
リドリー・スコット
テリー・ニーダム(製作補)
製作総指揮サイモン・ウエスト
ブランコ・ラスティグ
マイク・ステンソン
チャド・オマン
配給東宝東和
特殊メイククリフ・ウォーレス(補綴ワークショップ・スーパーバイザー)
アラン・ヘッジコック(特殊メイクアップ・エフェクツ・アーティスト)(ノンクレジット)
美術アーサー・マックス(プロダクション・デザイン)
キース・ペイン(美術監督)
衣装サミー・シェルドン
編集ピエトロ・スカリア
録音マイケル・ミンクラー
字幕翻訳松浦美奈
その他ブランコ・ラスティグ(プロダクション・マネージャー)
あらすじ
1993年、アメリカは民族紛争の続くソマリアに派兵した。クリントン政権は10月3日、和平に反対するアイディード将軍の副官2名を捕らえるため、特殊部隊を首都モガディシュへ強襲させる。当初、作戦は1時間足らずで終了するはずだったが、開始直後に民兵の攻撃により、2機の「ブラックホーク」が撃墜されてしまう。敵地の中心へ仲間の救出に向かうレンジャー部隊は、泥沼の市街戦に突入する。
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84.《ネタバレ》 いったい誰のための戦争なのか、ということが、歴史の認識としても、自分自身の心情としても、理解が難しい映画。 リアリズムを追い求める映像は、150分という時間を全く感じさせない緊迫感が終始持続する。 アメリカが他国へ行って戦う理由を、戦場の兵士たちも問い続けているんじゃないかな。 「仲間のために戦うんだ」 ラストのセリフで、アメリカの強さの一端を見た気がした。 今更ながら、リドリーの手腕に脱帽。
roadster316さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-11-13 21:58:41)
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83.《ネタバレ》  実話をもとにしているだけに、ドキュメンタリーのように事実だけが淡々と映し出されていきます。  ですが退屈とは無縁の内容ですね。  ソマリアのアイディード将軍の側近?の身柄を拘束するだけの強襲作戦。速やかに30分程度で終わるはずだった作戦は、泥沼の市街戦へと突入。陸上部隊も、輸送トラックの部隊も、予想を超える攻撃に次々と死者を出します。  そして撃ち落とされるブラックホーク。救援に向かうブラックホークまで撃ち落とされ、被害は拡大の一途をたどります。  1名、2名を救うため、更なる死傷者を出していく。  単純な足し算引き算ができないのはわかっていますが、やりきれない思いでいっぱいになります。  『あいつらは石を投げてくるから気をつけろ』に代表されるソマリア民兵を下に見る、数々の格下発言。  民兵の子供達が無線機でヘリの音をとり、米軍の出動を知らせるシーンで、子供達に向かってヘリから手を振るアメリカの兵士。  確かにこの作品は純粋な反戦映画ではないのかもしれません。  むしろ、戦争の相手を『無能』『格下』と決め付けてしまったがために、急襲が急襲でなくなり、待ち伏せに会い、被害を拡大させてしまったことをアメリカに反省させるような内容に見えます。  見逃してしまった待ち伏せのサイン。あそこで待ち伏せされていることに気付いていれば、アメリカもソマリアも被害が拡大することはなかったのでしょう。  戦争をする気はなかったのに戦争になってしまった、というのが本当のところではないでしょうか。『これはもう強襲作戦ではない。最悪の市街戦へと突入したんだ。』という本部の上官の悲痛な叫びが、すべてを物語っている気がします。  登場人物が多すぎて、誰が誰だかわからなくなります。誰がデルタフォースなのかも、途中からよくわからなくなります。ソマリアの人たちも、民兵と一般市民の区別がつきません。  つまりは、偉そうに語ってしまいましたが、私がこの映画を理解できているのかどうかが、そもそも怪しい。  ですが、戦争のシビアな現実は、少なからず感じ取ることができたのではないかと思っています。  戦争映画でこのコメントを使うと顰蹙を買いそうですが、『大変面白かった』です。  当事者ではないから言える意見ですね。日本に生きる私にとっては、やはり他人事なのかもしれません。
たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-12 14:17:52)(良:2票)
82.《ネタバレ》 戦争映画の新たな地平線を切り開いた『プライベート・ライアン』以後、その影響を受けた戦争映画が数多く生まれたが、フォロワーとして成功したのはこの映画のみ。『プライベート~』と明らかに違う点は、製作年から8年前の最近の事件を扱っていることと、物語性を最小限に抑えた無秩序な市街戦が延々と続くことにある。完全にアメリカ寄りのため、ソマリア側の扱いがエイリアンやゾンビだと批判されても仕方ないが、そもそも宗教的死生観が違う上、極貧でほとんど教育を受けてないのも多いのではないか。『硫黄島からの手紙』みたいに精神構造を理解できない描き方だったら逆に違和感がある。ラストの「仲間のために戦う」という台詞がいろんな解釈ができて印象に残った。極限状態で思考が削ぎ落とされ、ああでも言わないと正気を保てない焦燥感が滲み出ていた。いずれにしても、アメリカがソマリアから撤退して平和が訪れたか? 否、監視する体制がなくなり、『ホテル・ルワンダ』で描かれたルワンダ大虐殺を引き起こす遠因にもなってしまった。アフリカを変えてしまった欧米(もしかしたらそれに准ずる日本も)には大きな責任があることを、ポピュリズムが蔓延る世界だからこそ認識しなければならない。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 8点(2016-11-10 22:03:28)(良:1票)
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81.《ネタバレ》 旧日本軍で何が一番嫌いかと言うと一人一人の兵士の命を実に粗末に扱ったこと。大勢の兵士をゴミのように太平洋の島々にばら撒き、ろくろく補給もせずに餓死させるなど、歴史上これくらい自軍の兵士に冷酷で残虐な軍隊は他にはちょっとないと思う。 それと比較すれば、この映画に出てくるようなアメリカ軍の一人一人の兵士の命を大切にして何が何でも救おうとする姿勢、文化は立派だと思うし、うらやましくも思う。 ただ・・・・・ヘリコプターが一台墜落したら、その数名の生死不明の乗員を救うために数十名に危険を冒させるのは、いくらなんでもやり過ぎのような気も。ちょっと合理性を尊ぶアメリカ軍にはふさわしくないなとも感じずには。  原作を読み、再度、再再度、登場人物、位置関係が完全に把握できるまで何度でも見たい映画。
rhforeverさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-09 22:09:15)(良:1票)
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80.《ネタバレ》 ソマリア内戦への米国の軍事介入を総体的な視点ではなく、モガディシュでの局地戦をあれだけの映像で米兵同士の絆の人間ドラマと共に描けば、米国万歳とまでは行きませんが明らかに戦争も米国も肯定している昨品だと感じてしまいます。 それは、冒頭のプラトンの『死者だけが戦争の終わりを見た』という言葉でも解ります。 拡大解釈すれば生きている者は誰も戦争から逃れられないという意味です。歴史年表を見れば明らかです。 戦う事は善悪の範疇ではなく世の常だという様な偉大な過去の哲学者の言葉は、戦争を生業の一部にしている米国からすればこれ以上ない後押しになりますし、本作は完全に米国からの立場で米国中心に描かれていますが、逆に潔ささえ感じます。 やってきた事と撮っている事が違うという様な中途半端な客観視による反戦的な道徳観の押し付けより、やってきた事を主観で思いっ切り撮りましたという本作の方が正直好感を持って見る事が出来ます。 作品に関わった人達も(監督は英国人ですが)実際に戦った米兵も、彼等の主観から見れば米兵とソマリア民兵の命の重さは違うと考えるのは当然ですから、作中の様な敵か味方で差異のある描き方になるのは自然な事だと思います。 ある意味戦争とは命の価値の差別化が無ければ成り立ちません。 本作はそれすらも忠実に表現しているのかもしれません。 逆の立場から撮ればソマリアの解釈で撮るだけの事です。 どっしりと軸足を米軍に置いたことで、見方によっては純粋な戦争映画になったのではないでしょうか。 戦場映画といった方が良いかもしれません。  ヘリからの機銃掃射でM134の焼けた薬莢が雨のように降って来てエヴァーズマンの服の中に入ってしまうシーンや、オシックが落ちている誰かのちぎれた手を反射的に自分のポーチに入れてしまったり、サンダーソンが上官の話を上の空で聞いているシーン等、説明もなく一見意味もない様な演出にリアリティを感じてしまいます。 この様なシーンと迫力のある戦闘での映像が相まって作品に引き込まれていきます。 また、戦場真っ只中で命令に翻弄されながらもそれに従い命懸けで奔走するマクナイト、任務とはいえ上空で命令と状況を現場と司令部に伝える事しか出来ないマシューズ、泥沼化する状況を把握しながらも苛立ちと苦悩を募らせながら次々と命令を下すガリソン等を、対比させながら見せる演出は俊逸です。 敵と味方の間に埋める事の出来ない深い溝が有る様に軍内にも格差があり、それが直接生死の差に繋がる描き方には言葉を失います。  戦場で戦う事に淡い理想を見出そうとしたエヴァーズマンに対して、最後にフートは帰った方が良いといった様な趣旨の台詞を言います。 そんな彼の戦う意味とは仲間の為というもの迄に簡略化されています。 思考をそこ迄削ぎ落さなければ生き残れないのではないかと感じさせる程に、十分な戦場の描写に本作はなっていると思います。  米兵19人の犠牲に対してソマリア民兵ではなくソマリア人の犠牲者が1000人という所が気になります。
しってるねこのちさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-02 17:09:39)(良:1票)
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79.《ネタバレ》 誰が誰だかわからんけど、そんなことはどうでもいいと思えるほどの、この緊迫感。スマートに作戦を遂行するはずが、じわじわと追い詰められ、いつしか部隊が劣勢へと堕ちていく絶望感がたまらないんですね。助けをよこしても犠牲者は増える一方。生存者の有無さえ不明の状況に二人が救援に駆けつけ、その二人は死亡、ただ一人の生存者は捕虜になるという過酷な戦況です。やることなすこと全てが裏目に。多勢に無勢。絶望の淵に立たされる兵士たちの顚末から目が離せません。  そしてなにより、ハリウッド的な派手な演出を抑えたことで返って臨場感抜群に仕上がった、銃撃戦の緊張感。画面を支配する銃撃音と土煙、そして兵士たちのなりふり構わぬ絶叫こそが何よりの演出となっております。戦場の激しさと混乱が肌身に伝わる珠玉の演出です。  さらにさらに、民族音楽やHR/HMといった各種BGMがスパイスとなって映画にさらなる彩りを与えています。コメディリリーフのようなキャラを投入していたこともスパイスとして有効的でした。息詰まる空気に一時の清涼を与えるガス抜き役として機能しています。  ただ一方、「妻と子によろしく」「おれたちは仲間の為に戦うんだ」など、セリフがところどころ臭すぎですね。ドラマ的に安易に着色されてます。この辺りが、「戦争の実態を如実に描いた作品と思えたか」と訊かれた時、YESと自信持って答えられない一因ですね。
Jar_harmonyさん [DVD(字幕)] 8点(2015-05-24 17:46:31)(良:1票)
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78.《ネタバレ》 これは戦争映画の部類に入ると思うのだが、ドキュメンタリーとしての側面も強いかも。  戦場におけるヘリ(ガンシップ)は仲間にとっては「救済」となり、敵にとっては「悪魔」と言える。  まるでゲーム感覚で人を殺していく。 だがそんな「悪魔」も、一度地上に堕ちれば翼をもがれた鳥。 地上で動く事に慣れない「鳥」はなぶり殺しにされていく。  原住民の虚ろな眼は、恐怖でも嘲りでもある。  ボロボロの道路を延々と行進する軍人たち。 待ち受けるのは勝利か破滅か・・・いずれせよ、戦争によって流される多くの血は誰も止めることが出来ない。 戦争そのものが止まらない限り・・・。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-13 18:26:14)
77.《ネタバレ》 こういう映画はアメリカが勝って終わるだろうと思ったが全然違った。途中から雲行きが怪しくなりあれよあれよと泥沼の展開になっていく様は内戦地域での戦闘の難しさなのかな。ソマリアの人は女性も子供もみんなが銃を構えてくるような社会でありそこに民主主義を持ち込むのは不可能であり圧倒的に不利。それだけに前線で奮闘するアメリカ兵は格好よく見えた。この作品では誰かにフォーカスを当てることなく一つの部隊として描いているのも良かった。しかも実際あれだけの戦闘で死者19人は奇跡だと思う。ただ何故か観終った後に「RPG!」と言いたくなった。
ぷるとっぷさん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-20 01:02:10)
76.多くのレビューの中に政治の色合いを感じているコメントが結構あるのが意外でした。臨場感あふれるシーンに兵士たちの恐怖や切迫感がひしひしと伝わってきますが、それ以上に、極限状態での人間に潜んでいる本性、というか動物的な本能というものを改めて思い起こさせる映画でした。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-12 18:17:09)
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75.《ネタバレ》 「アイディード将軍が死ねば俺たちが武器を置くと思ったか?この戦闘は終わらない。それがこの国の流儀だ」。パイロットと交渉しようとする男のこの台詞は印象的だ。しかしソマリア内戦に於けるアメリカの軍事介入の是非については一旦置いておく必要がある。この映画はアメリカが政治的に正しかったかどうかを問い質す作品ではないからだ。では何に関しての映画かというとそれは明らかで、「戦友を助ける」ことの尊さだ。だからこの映画で高揚的なマーチや感傷的な音楽は戦友を助けに行く男たちのシーンでのみ流れる。 話題となった緊迫感の持続する戦闘シーンの完成度の高さは言うまでもないですが、特筆したいのが「緊迫感のある映像→ドキュメンタリックなハンディカムでのブレのある撮影」と安易にしていないこと。映像美に拘るリドリー・スコットらしいと言いますか、基本的に画面が安定しているからとても見やすかった。かと言って安定しすぎている訳ではなく、弾着の数は半端ないわ、グレネードは彼方此方で炸裂するわ、RPGはバンバン飛んでくるわ、戦場の地獄の様な臨場感は保っている。このギリギリのバランスが素晴らしい。しかし麻酔なしの動脈縫合手術のシーンには参ってしまった。これまでの映画歴でも一二を争う位の痛そうな演出で、観ている間に無意識に「ヒエ~」と情けない声を上げていた。 ドラマパートの配分も良く、特に部下を一人も見捨てられない為に次々に犠牲を増やしてしまうことに苦悩するガリソン将軍には居た堪れない気持ちに。最後に処置室の床に流れ広がる血を必死に拭くも余計に血が広がってしまう姿が、この作戦に於ける彼を象徴している様で哀しい。
民朗さん [DVD(字幕)] 8点(2013-11-04 23:31:52)(良:1票)
74.《ネタバレ》 リアルな戦闘シーンに目が釘付けでした。前線に出れば、「味方のために戦う」。まったくそのとおりです。戦い抜いて、生きて帰らなければなりません。1機目の墜落シーンでが素晴らしかったのですが、2機目の墜落シーンがちょっと残念でした。
ジャッカルの目さん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-02 18:55:57)
73.《ネタバレ》 ドンパチだけを楽しむ映画かと思ったらそうじゃあなかった。臨場感が半端ない。リアル過ぎて怖いぐらいです。メッセージ性とかそんな高尚なく、ただただ戦闘シーンを続けその場にいた兵士の疲れ、恐れ、痛み、怒り、悲しみをリアルに伝えてきます。後半の脚の治療シーンとかエグくて目を背けたくなるほどでした。これを観て何を思うかはその人次第。キャッチコピーは「あなたは この戦争に言葉を失う。しかし、知るべき時が来た。」漠然としたなにかはあったんでしょうが、多分この映画を見て何かを伝えたい、なんてことは考えて作られてないんじゃあないかと思います。
ケ66軍曹さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-20 06:59:17)
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72.《ネタバレ》  現代戦争モノの中では『ジャーヘッド』と並び群を抜いて素晴らしかった。  良く戦争映画で描かれる『人の尊厳』やら『人を殺すことへの葛藤』『敵兵士を悪者に仕立て上げるための過激演出』等が前に出る事は無い。  とにかく『民兵とアメリカ軍兵士による市街地戦』と言う『状況』をただただ描くのみ。そしてその演出がとにかく素晴らしい。  最新装備と一流の訓練等、個体戦闘能力では圧倒的有利なアメリカ軍が、訓練も装備も劣りただただ『物量』で押し寄せてくる民兵に苦戦を強いられる様はヒッチコックの『鳥』の様な恐怖感があった。  各登場人物の描写もされているがあくまでメインとなる戦闘シーンの合間に挿入される程度で、メインはとにかく戦争戦争戦争。大げさかもしれないが、本当透明人間にでもなってその場にいると感じてしまう程凄い臨場感だった。おかげで中盤の『止血』シーンは本気で気分が悪くなった。  メッセージ性も無くは無いが、ベタな戦争映画の様に『見せつける』のではなく、戦闘中の兵士の仕草や会話から『感じ取る』様に描いているのも面白く、ラストの帰還シーンはジェットコースターから降りた後の様な清々しさがありました。  後になってリドリー・スコットが監督だと言うの知り、本当彼の多才さに驚愕。 
ムランさん [DVD(吹替)] 8点(2011-05-14 18:43:42)(良:1票)
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71.《ネタバレ》  ストーリーは存在しない。そこにあるのは、モガディシュの戦いをリドリー・スコットが画面に再現しようとした事実だけだ。この様な種類の映画もある、と言うことを認めない人間もいる。   米軍は虐殺されて当然   この映画の感想でこう言うテロリストのような意見をたまに見かけるが、一体誰にそう言った思想を習った上での意見なのだろうか。民兵という言葉に古代の義勇兵の様な正義の市民をイメージしているとしか思えない。  「巨大資本をバックグラウンドに、テロリストのスポンサーが貧民を集めて軍事訓練を施した『職業テロリスト達』」である。本当に哀れみの対象だろうか?   事実は決して届かない。自動小銃の取り扱いはおろか、躊躇無く人間に発砲する事すら訓練を受けていない人間には不可能なことだ。  市民に銃を向けた米兵が憎い。軍事キャンプで訓練を受けた民兵を射殺した、米軍が憎い。そう言う彼らにはこれがテロリストの末席の発言と等価である自覚は無い。   存在もしない石油の陰謀と尾ひれがついたフリーメイソンによる世界征服にはらわたを煮えくりかえらせ、アメリカ人を殺したいと普段から願ってやまない人間たちには、2013年4月にソマリアがIMFにより国家として承認された事実さえもきっと許せないのだろう。  テロのフロンティアがまた一つ消えたと、米兵が死んだ土地を惜しんで酒の肴にでもするつもりだろうか。   彼らにとってはテロリズムによるアメリカの崩壊が正義で、正規兵や正規戦による紛争解決はその暴力の対象でしか無い。心の中の暴力性を代弁してくれるテロ国家やテロ組織が一つ消滅する度に彼らの目は信仰のはけ口を探して所々にさまよう。   ソマリア紛争の外資産業による復興という概念を経済テロに置き換える人間の頭の中にはどんな憎悪が隠されているのだろうか。それが誰に埋め込まれた物なのだろうか。  彼らの中では数千人の武装勢力は永遠に英雄で有り、アメリカ敗北のシンボルで有り続けるのだろう。   しかし、事実は作戦成功であり合衆国軍の勝利だった。テロを正当化したソマリアが国際社会から見捨てられるきっかけになる戦闘があっただけだ。   ただ、本作終盤、マラソン以外の何物でもないということには非常に当惑した。
黒猫クックさん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-26 19:06:42)
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70.《ネタバレ》 この映画は、やっぱり戦闘シーンの醍醐味に尽きる。アメリカ軍の協力を得て、実現された圧倒的な迫力とスケール。戦場の有無を言わさぬ緊迫感、そして不条理な命令への怒り。「戦闘は司令室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」的な兵士たちの思いがスクリーンを通じてビシビシ伝わってきます。特に車輌隊を率いるマクナイトが本当にかっこいい。戦うなら、あんな上官の元で戦いたいものです。絶対的な命令系統のもつ美しさが遺憾なく描けていますね。 一方で迫り来るソマリア人の恐怖。群衆がヘリに向かってアリのように(まさに昆虫的です)押し寄せるシーンは、非常にうまく観客の恐怖心を煽ります。「スターシップ・トゥルーパーズ」を髣髴とさせる撮り方です。好き嫌いあると思いますが、個人的には非常に好きな撮り方です。「確信犯的な一面性」。人間(米軍)の心理をよく描けており、感情移入し(てしまい)やすい見事なシーンです。 しかし、軍の協力を得た代償も大きかった。わざとらしい戦死シーンやパキスタン・スタジアムに帰ってきてからのシーンは悉く不要です。「そんなものを描きたい映画なのか?この映画は!」っちゅう話ですよ。この点では、バーホーベンの完勝ですね。大人な対応が透けて見えるのがちょっとヤダ。
枕流さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-18 00:56:30)(良:1票)
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69.戦闘シーンは凄しい迫力。実話をベースに、戦場での義務、友情、恐怖、連帯等々。また米兵が善人、相手が悪人という単純な構図も取らず。 ただ日本語吹替え版にも関わらず配役が覚えられず、充分理解できず残念。 最後のエンドロールが観る者への メッセージか?自由に考えて・・、押付けはしない。  ’08.1/20 2回目鑑賞。戦争映画はヘルメット、迷彩服、顔黒で外人、一度の観賞では見分けが付かない。凄い俳優、凄い戦闘、凄いリアリティ、凄い緊迫感、凄い演出。 小説ではなく実話に基づいた戦争映画なので、観るだけで疲れる。 2015.03/29 3回目鑑賞。ある地域戦争でのアメリカ戦士の群像映画、3回目も登場人物まだまだ解り難い。1993年ソマリアでの出来事。早や20年以上昔になる。私も脱サラ3年目の若い時代。でもいまだ紛争が続いている。人間の性、寂しいね。これを観て戦争礼賛者は無くなることを期待す。+1点。 
ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-04-18 19:53:57)
68.極限状態まで追い詰められて追い詰められて・・・あ~やっぱり助からなかった~、という場面がすごく印象に残りました。例えば、大勢の民衆が一人の兵(拳銃ひとつ)に詰め寄っていくシーン。思わず息を止めてしまいます。けっこうグロいです。
SAKURAさん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-14 13:23:49)
67.「RPG」この言葉を自分も一回言ってみたいw。最後の「俺たちは仲間のために戦うんだ!」というシーンは余計だと思う。
doctor Tさん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-26 15:09:18)
66.どうやって創ったの、この映像? 唖然として観ていました。 あと、兵士が仲間を助けに行く、というのは、分かりました。 始めに行かなきゃ、よいのだろうけどね。
オドリー南の島さん [DVD(字幕)] 8点(2006-06-03 15:07:33)
65.映像的には凄くリアルで迫力のある作品でした。しかし、戦場に赴いたアメリカの兵士達は何の為に戦い、何の為に死んでいったのか・・・・・。非常に考えさせられます。
TMさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-24 19:54:24)
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【点数情報】

Review人数 405人
平均点数 6.65点
061.48%
192.22%
251.23%
3215.19%
4225.43%
54811.85%
65613.83%
77318.02%
88420.74%
94511.11%
10368.89%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review12人
2 ストーリー評価 6.14点 Review21人
3 鑑賞後の後味 5.75点 Review20人
4 音楽評価 6.38点 Review18人
5 感泣評価 4.20点 Review10人
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【アカデミー賞 情報】

2001年 74回
監督賞リドリー・スコット候補(ノミネート) 
撮影賞スラヴォミール・イジャック候補(ノミネート) 
音響賞マイケル・ミンクラー受賞 
編集賞ピエトロ・スカリア受賞 

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