9.《ネタバレ》 素晴らしいファンタジーです。
自分はファンタジーが好きでありながら、こんなに素晴らしい作品があるなどと今まで知らないで生きてきました。
この作品も、いくつかのファンタジー映画の例にもれず、見るものに夢を与えてくれる作品となっている。
ユニークなキャラクター達は滑稽であるが、イカしている。
ゴブリンという言葉には邪悪なものを感じてしまうものだが、この作品によりゴブリンに対する印象がいくらか変わった(ような気もします)。
ファンタジー世界の住人達は夢をたくさん与えてくれるが、最後は主人公が大人になるためにも、彼女が現実に戻るためにも、彼らとはお別れしなくてはならない、それがファンタジー世界のルールなのだと思う。
こういう設定は他のファンタジー系の映画でも多いと思う。
この作品でも鏡に映る妖精たちは少女にお別れをいいに来る。
その場面でかなり寂しくなるのだ、見ている側は。
でも、もし自分が必要とすれば、彼らはいつでも自分に会いに来てくれる。
たとえ目に見えなくても、だ。
それでもいいではないか。
「そんなものは存在しない」といった瞬間、その言葉は(自分の中の)迷宮を破壊し、妖精を殺すのだ。自分の可能性を萎縮させ、つまらないものにするだろう。
デビッドボウイ様はお美しい。今までそんなに美しいと思わなかった。写真ではその美しさが気づきづらかった。
しかしこの作品を見たら彼の美しさに気づいたし、彼の歌声がこんなにもセクシーだったなんて気がつかなかった。