12.《ネタバレ》 もちろん酔いどれ天使の志村喬さんは良いのですが、やはり三船敏郎のギラギラとした感じが凄まじく、これ以降、黒澤映画の主役として圧倒的なスター性を放ち活躍することになるのも頷けます。黒澤監督もきっと三船のシーンの方が撮っていて面白くなってしまったのではないかと思わせるほどです。例えば、最後に岡田の所へ殴り込み行くシーンが素晴らしく、実際はそう長くない?廊下を長く使って見せ、乱闘の末にペンキでベトベトになって物干し場で事切れる松永の姿は強く心に残るものがあります。あの場面が素晴らしいあまりに、その後にあるエピローグの部分が全くの蛇足に見えてしまうほどです。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-04-06 18:27:56) |
11.《ネタバレ》 ふきだめの沼、猛暑、バルコニーでの死など印象的なシーンがおおい。しかし人間模様は清清しい。 【ホットチョコレート】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2009-05-24 08:49:20) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 黒澤監督に駄作無し! またこの言葉を繰り返さなければならなくなった。 セリフが洒落ている。聞きづらいので、字幕入りで鑑賞。面白い! 相変わらず天才の演出ぶりに唸る。 ダンスホールの赤沢か、岡田か選ぶシーンは面白い。 黒澤作品全部に言えることなのだろうが、ハートがある映画なんだよね。 手塚治虫のブラックジャックは、これはヒントじゃなかろうか?などと思ってしまった。 最後は、「灰とダイヤモンド」の黒澤流アレンジと見たが、如何かな?(笑) 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-04-23 18:09:57) |
9.日本のヤクザものはどうしても好きになれないけど、この映画だけは別です。若き三船敏郎の他の黒澤作品とはまた違った魅力いっぱいの演技と志村喬の名演技のお陰で見応え十分の作品になっています。 【青観】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-07-02 18:49:59) |
8.棺桶の夢のシーンが印象的。なかなか病気からは逃げられない、と。クライマックスで、松永が死に物狂いで開けた扉から光がブワッと入ってくるのも印象に残りました。 【ゆうろう】さん 8点(2005-03-18 00:06:51) |
《改行表示》7.強がっているが実は結核で重病のヤクザの松永、それが気になり親身になって説教し手を差し伸べる眞田は酔いどれ(アル中)ではあるが人情味ある医者、というのは後の赤ひげの原型か。彼が言う言葉は正論だがあえて難を言えばセリフが語りすぎてやや説教くさい気もする。 三船も志村さんもいいのでそれは当然見所なのだが、松永の見る棺おけの夢がシュールだったり、松永と岡田のペンキまみれの死闘、松永の死に様など映像的に印象的なシーンも多い。 その他にも小暮美千代ってこんなにバタくさい美人だったのかとか、千石規子が三船を口説いてるってのもすごいねぇとか、久我美子がなんてはつらつとしてて若いんでしょとか古い作品にはいろんな驚きや楽しみがあって面白い。 【キリコ】さん 8点(2004-08-29 14:26:58) |
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6.確かに三船も良かったけど、それ以上に志村喬の「生きる」からは想像も出来ないような演技に驚いた。 【ボーリック】さん 8点(2004-02-03 02:08:04) |
5.黒澤映画っていかにも演技が「芝居じみた」感じがあるのですが、この映画の志村喬、大袈裟に「フン!」と鼻を鳴らして大見得を切ったり、ちとやり過ぎ(鼻を鳴らすんじゃなくて、明らかに「ふん」と言ってます)。まあしかし、この映画がこれ程印象的なのは、そういうややコミカルな志村と、殺伐とした三船との関係など、その強烈な「対比」にあります。白眉はなんと言っても、例の、状況にまったくそぐわない音楽「カッコーワルツ」の挿入ですね(何しろインパクトあり過ぎて、街角の信号が「ピッポー、ピッポー」と鳴っているのを聞いただけでこの映画を連想しちゃうのよね)。今、映画で同じ事やったら随分ベタな映画になるかもしれませんが、つまりそれだけ、こういう表現方法が定着してきたという事でしょう。 【鱗歌】さん 8点(2003-12-20 08:11:13) |
4.ヤクザ映画は得意じゃないけど、これは好きです。印象的なのはなぜか泥沼(泥の水溜り)のシーン。 【もちもちば】さん 8点(2003-11-07 23:27:33) |
《改行表示》3.志村喬の顔が現代人のようでした。 そしてそのように見えるということはいまにつながる思想を持っているということです。50年以上前にそんな顔を持つということはいまにつながる普遍性を持っているということです。 それを知って感動してしまいました。 【COZZENN】さん 8点(2003-10-22 22:31:52) |
2.(軽いネタバレ)冒頭、三船が志村に弾の摘出手術をしてもらうシーンがある。三船の、その痛さを我慢する表情と志村の鉗子さばきは演技を越えている。自分は思わず、「イテテテ!」と叫びそうになった。こういう演技の出来る役者とそれを演出することのできる監督は、たくさんいない。 【すぎさ】さん 8点(2003-06-16 21:22:31) |
1.白黒映画なのになぜか色彩が頭に浮かんでくる。もちろんそういう作り方をしているのだが、やっぱり黒沢明って、スゴイ。 【さくら】さん 8点(2002-07-27 23:21:59) |