《改行表示》109.《ネタバレ》 決して派手さは無いが、地味に面白かった。 20年近く前の価値観だと、それも大いにあり得るのかも知れないが、ジェロームは「死ななくても」と率直に思った。 死ぬとしたら、もっと前にやってるだろし。 弟は、遠泳勝負で諦めすぎ。まあベタだけど。分かってるんだから、危険を冒してやらなくても。 【♯34】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2019-01-02 00:00:35) |
108.かつて観たが再鑑賞。ちょうど20年前の作品。近未来という設定だけど、さすがに古臭さは隠せない。これはSF映画の宿命ですかね。有名俳優がたくさん出ているがみんな若い。そして以前観ていたのに全然覚えていた内容と違ったのにはちょっと恐怖。。。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-05-21 02:56:10) |
《改行表示》107.《ネタバレ》 遺伝子が劣等、不適正者というだけで差別されて来たヴィンセント。夢は宇宙に行く事だった。 だけど誰よりも努力しても不適正者というだけで認めてもらえない近未来。不適正者と言うだけで犯罪者扱いされる近未来。 彼のした事は不正。しかし彼の能力は紛れもなく彼の物だった。 そしてヴィンセントの夢ために自分の名前と遺伝子を差し出すジェローム、彼もまた完璧に生まれたばかりに事故で全てを失ってしまった男。 その男同士の友情かなんなのか彼らの持ちつ持たれつの二人のジェロームの生活はどこか切ない。一人は夢に向かって歩き、一人は夢を捨てた。 最後、一人は宇宙へ旅立ち。一人は焼却炉に入る。彼が唯一のジェロームになるために。そのために彼は最後に身をも捧げたのだ。 美しい構図と美術、柔かな音楽そして張りつめた緊張感がありながらも、希望を胸に夢へと向かう男の切ない物語でした。 【えすえふ】さん [DVD(吹替)] 8点(2015-09-16 17:10:47) |
《改行表示》106.全編を貫く独特の色彩、そして低いテンションの空気感が個人的には非常に好みだった。 セットや背景はスタイリッシュなのか単に安っぽいのかイマイチ判断し難いが、この物語には上手くハマっていたと思う。 派手さは無いが、非常に印象に残る作品。 【すけこまし】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-05 01:20:06) |
105.好きな映画です。主人公の心がしみじみ伝わってきます。SF映画や、遺伝子の映画として観るよりも、自分の才能を信じて人生を進んでいった者と、信じることができず惰性の人生を過ごしている自分を対比させてしまう映画です。少しつらいです。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-07-28 22:28:46) |
104.《ネタバレ》 深い。色々なテーマがあり色々なことを考えさせられる。基本的に近未来モノは好きではなく、「ガタカ」という訳の分からないタイトルのため見るのを敬遠していたが、見てよかった。DNAで全てを判断する血の通わない世界であっても人間の感情は失われない。失ってはいけないのである。彼女や弟、医師、ユージーンらとの人間としてのさまざまなつながりが主人公を宇宙へと導き、目的は果たすことができた。が、これで彼の問題が解決された訳ではないのである…深い。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 8点(2014-05-06 11:08:38) |
《改行表示》103.《ネタバレ》 遺伝子がすべてを決める世界だけど、頑張れば報われる!? 一言で言えばそういう話だけど、それだけの安っぽい話ではなくて、キャストそれぞれの人間性や苦悩がうまく描かれていて良かった。 映像はまんま一昔前の未来都市で、予算ないのかな?と思わせるようなダサい映像だけど、それも気にならないくらい、単純に面白かった。 特にジュード・ロウが良かったけど、最後は悲しかったな・・・ スーツでロケットに乗るのはちょっと笑えたw 【とんちん】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-03-31 22:25:42) |
《改行表示》102.《ネタバレ》 遺伝子情報が個人の特定だけでは無く、個人の資質に決定的な評価を下す近未来社会。その評価は、劇中でも語られるように「差別」として機能する。その「差別」に抗い夢を実現しようとする主人公の前に、殺人捜査のストレスが「差別」を代弁してのしかかる。サスペンスとして見応えのある一本でした。 ただ、本作は下半身不随の遺伝子情報提供者を外して語れないと思います。夢の陰陽を見せる意味で必要な設定だったことは分かります。彼のような不運が無くとも、叶わない夢の方が多いのが現実の世の中ですから。だからこそ、率直に彼には死んで欲しくなかった。人は夢から希望をもらうと同時に絶望ももらいます。ルートを閉ざされた夢はもろ刃の剣となってその人を苛みます。でも、ひとつの夢が唯一絶対ではないはずです。ベタなストーリーになったとしても、彼には主人公のサポートを通して新たな生き甲斐を見つけて欲しかったです。身近にハンディを負った友人を持つ者の感想です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-01 00:34:05) (良:2票) |
《改行表示》101.努力すれば夢は叶うという王道を行く内容だが奇抜な設定のおかげで全く説教臭くない。単なるハッピーエンドでないところも好印象。 【秀吉】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2012-08-20 00:26:14) |
《改行表示》100.《ネタバレ》 (2010年映画メモをもとに) なんともいえない感動を味わえる映画でした。 ささやかに魂に伝わるものがあります。 時に能力の欠点は残酷に突きつけられるものですが、しかしそこではないところに素晴らしいものがありました。 スピリチュアルでヒューマンな映画だと思います。 音楽は非常に美しく漂い繰り返し、映画の中に不思議な空間が生まれてます。 こういう大切なものを伝える映画はそう多くないです。 (追加)無機質な空間の中で、体液がキーアイテムとなるのが面白い。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-07-21 00:01:37) |
|
《改行表示》99.《ネタバレ》 おもしろいが、なんかよくわからない点もいくつか。 ドクターは主人公の不正を気づいて見逃していたのに、???と思われる行動が前半にある。 最後の遺髪のように託された、髪の毛の意味は?? でも、それらを差し引いてもおもしろかった! 【たかくん】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-27 18:55:56) |
《改行表示》98.《ネタバレ》 映画館で観た「TIME」(の前半)の雰囲気に当てられ、ふらふらーっと鑑賞。多くのロケットが宇宙に飛び立っていくシーンや夜の海で遠泳するシーンが綺麗でした。レビューを書こうとしてびっくり。結構前の映画なんですねこれ。全然気づきませんでした。 時は過ぎ、現在は映画製作時より科学技術が進歩し、遺伝子の研究は進んでいます。しかしどの遺伝子がどの病気に関わっているかを決定するのは容易ではなく、一昔前まで思われていたようにある遺伝子がある病気を決定しているといった単純なものではなく、最近は病気の要因には他に多くの蛋白質が複雑に関係していることが常識で、映画の様な世界が来るのはまだまだ先のようです。自分は将来そのような研究に携わることが夢なのですが、この映画を鑑賞し、別の面から改めて遺伝子研究の負の部分を考えさせられました。 ユマ・サーマンは綺麗ですね。ジュード・ロウの演技も良かったです。 【アンダーソン君】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-08 02:40:13) |
97.《ネタバレ》 ジェロームとヴィンセントが契約者という形式上の関係から次第に心を通わせていく所が良かった。ヴィンセントに夢を託して旅立ったジェローム、恐らく偽証を早い段階で見抜いていたが敢えてヴィンセントを見送ったドクター、終盤からラストシーンにかけては何度も見直したくなります。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-23 17:15:38) |
《改行表示》96.《ネタバレ》 無尽蔵に広がる宇宙への渇望を 自らの手で切り開く直向さ。 クールな近未来を舞台に、主人公が劣等感からなる飽くなき前向きな姿勢をみせる。 そこに織り成すユマ・サーマン演じる純然たる女性像がとても美しい。 可能性とは無限の宇宙。そんな言葉がぴったりだ。 【ゆめや】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-08-07 01:22:17) |
95.ストーリーや設定に粗さはあるけど、テーマの大きさと映像の美しさで十分カバーされている。ジュード・ロウが切なかった。 【ashigara】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-07-06 22:37:32) |
94.《ネタバレ》 やり遂げる意志があればなんでも可能になるという、非常に前向きな映画だと思いました。刑事たちとのやり取りが全編緊張感を保てて良いですね。だれること無く観ることができました。私もエリートとは程遠い存在なので、主人公を応援したくなっちゃいます。ラストで今更遺伝子もクソもないと気持よく送り出してくれた医者も素晴らしい。 |
《改行表示》93.《ネタバレ》 偽装の手法などについては、他のレビュアーさんも指摘の通り、ツッコミどころ満載と思うが、これはそういった“SF”主眼の映画ではないだろう。 人の「生」についてのすぐれて倫理的な問いをふくんだ映画だと思う。 印象的なのが、遺伝子設計されて生まれてきた弟と、自然出産の兄(主人公)との、遠泳競争シーン。遠くまで、はるか遠くまで、泳いでいけたほうが勝ち。 この受精の際の精子の競争の象徴シーンで、初めて勝ちを収めた時に主人公は転身を遂げる。そして後での兄弟対決のときにも同じシーンが繰り返される。 ひとは「優れていたから」ではなく、「どうしても生きたい(行きたい)」と思ったがゆえに、卵子へまでたどりつき、この世に生をうけたのではないだろうか? そんなことを暗示するシーンだと思う。 そして、「母なる」宇宙への道もまた、「優れているゆえに」ではなく、「どうしても行きたい(生きたい)」と心から思う者に開かれていて、いいはずだろう。 「宇宙飛行士になりたい」という主人公の切なる思いはラストで報われ、宇宙という海へと泳ぎ出していく(ロケット打ち上げも、遠い卵子を目指してゆく精子の旅の暗喩か)。 人は生きる。切なる願いを果たすために。 けれどその同じ時、主人公とコインの裏表の関係のような「適格者」ジェロームは、主人公と同じく「遠い旅」に出る。自死する。主人公の切なる願いを守るために。 でもそれは、誰に設計されたわけでもない、彼自身の心から生まれた願いだった。 人が生まれてくること、生きることについて、たくさん考えさせられた。素晴らしい作品だったとおもう。 【せい】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-01-10 03:13:39) (良:4票) |
92.大きな山あり谷ありって映画ではなく、とても静かだが、見入ってしまう。 【朴モグタン】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-14 11:33:22) |
91.《ネタバレ》 「シモーヌ」と同じ監督だったのですね、納得です。いい脚本だったと思います、ジュード・ロウ演じるジェロームの最期が切なかったです。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-06 14:23:41) |
90.《ネタバレ》 SFとサスペンスとヒューマンドラマと恋愛の見事に融合した作品。不適格者ヴィンセントにとって宇宙へ行くとはどういうことか?それは天上であり、神に近づくことであり、差別され続ける地上社会を逃れること。夢であり、自己実現であり、存在理由の根源なのだ。それが故にどのような手段、たとえ違法であろうとも宇宙に行こうとする。DNAの優劣で身分や職業が決められてしまう社会への挑戦でもある。彼の身分詐称、偽装工作は徐々に剥がれてゆくが、理解者も増えてゆく。DNA提供者のユージーン、恋人のアイリーン、弟の刑事、検査官。宇宙に行くことで、彼の夢は達成されたのだろうか?ユージーンの場合を考察してみよう。彼はDNAエリートだが、エリートの世界ほど競争の激しいものはない。銀メダルしかとれずに挫折し、車に飛び込んで自殺未遂。(エリートならもっと確実に死ぬ方法を選ぶはずだが…)下半身不随に。生活費を得るため、ヴィンセントにDNAを提供するが、次第に彼の夢に向かう生き方に共鳴してゆく。エリートが不適格者(生まれながらの敗者)に心を打たれたのだ。だがこれが悲劇の引き金となる。ヴィンセントがユージーンであるためには、入れ替わった自分が消滅しなければならない。彼はヴィンセントに自分を託し、自分を消滅させる。バッドエンドだ。そもそもこの物語は「偽装工作すれば夢が叶う」というメッセージに受け取られかねない危険性を孕んでいる。偽装にばかり焦点が当てられるからだ。ラストは正々堂々とジェロームとしてではなく、ヴィンセントとして宇宙旅行に行かなければ本当の自己実現にならないだろう。検査員が偽装に目をつぶったように、社会もそれを受け入れる素地がある。弟も競泳で負けて、兄の”努力の賜物としての体力・気力”を知ったのだ。「DNAよりも努力がまさる」がテーマ。「DNAよりも偽装工作」の印象が残るのはまずい。自殺は生命の軽視。努力の大切さを知ったユージーンこと再出発すべきだろう。別人として偽りの人生を続けることがどれほどの重荷になるか、容易に想像できる。誰もが6本指のピアニストのように成功できるはずだ。SFとしての欠点も目立つ。コンタクトや身長伸ばし手術や弱い心臓などは安易に見抜けるはず。殺人事件も監視カメラを見ればいい。また個人情報が保護されていないのは不自然。階段シーンや恋人が全てを悟るシーンなどとてもよかったです。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-06 17:26:37) (良:1票) |