17.《ネタバレ》 演出が派手でテンポもよくて全然たいくつしなかった。
前半は説明不足でいきなり怖そうな場面からだし、
出てくる人はエリザベス役のケイト嬢以外ほとんど濃い顔で、
誰が誰か見分けがつかず名前も覚えられない。
ロードオブザリング見てたときと同じ状態でした。
幸いなことに「恋に落ちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズは、
濃い中でもよく覚えていたし陰謀や策略、寝返りなども
この種類の映画としてはわかりやすくてよい。
絶対何があっても大画面だ!ということで、大画面で見ました。
エリザベスが女王に君臨するまでのことなのですが、
いやぁケイト・ブランシェットかっこいい!
一生独身で結婚せずしかも一番好きな男を妾としてそばに置く。
「私は結婚しました、イングランドと」
人間のレベルが違う。一人の女としてはなんて哀しい、
でも合理的で束縛もされずしかもなんて勇気のある生き方なんだろうか。
所詮一般庶民の私にはわかりませんが、共感してしまいました。
周りや世間に合わせて自分の人生を決める・・
その逆を行ってるのですが、ただし好きな男はそばに置く。
これはできないですよねぇ。まあ一般庶民には・・
バージンクィーン、一生独身、40年もの黄金時代を築く・・
このドラマを映画で魅せたのもすごいが、演じきったケイト嬢も似合いすぎてる。
ジョセフ・ファインズはというより、個人的には兄のレイフ・ファインズの方が
好みなのでした。(ホントに兄弟か!?)他がみんな濃いのでジョセフの濃さは
めだたなかったなぁ(笑)
リチャード・アッテンボローはガンジーの監督さんだったと思うけど、
もう立派な役者でもアカデミーを狙える人ですね。
そういやぁ、ジュラシックパークにも出てたっけ・・
ジェフリー・ラッシュはやっぱりうまいです。賢そうでうさんくさくて、
何を考えてるかわからない役をやらせたらほんとにうまい。
欲を言えばもっと華やかな場面がほしかった。
舞踏会やパーティなどもあったのですが、色の使い方がうるさい。
対して洞窟のようなお城の中の暗さやホラーっぽい演出はよい。
カメラがちょっと懲りすぎた感もありましたが・・
(逆さカメラはエイリアン3だけにして)
最後の方なんかまるで「ゴッドファーザー」ですよ。
見ごたえありました。