6.《ネタバレ》 ルパンを成り立たせている要素はまず第一に音楽。大人の雰囲気を作り上げている。第二に「慣れあわないけど互いに実力を認め合った仕事仲間との人生」。第三に007シリーズ同様世界を飛び回る都会的な異国情緒とそれを描写する絵の力。で、この映画は3つの要素全て整っている。(カリオストロなどは実はこれらの要素を満たしていない。)夕暮れのオレンジや深夜のブルーが似合う映画でなけれなルパンじゃない。子供向けの王子様とお姫様的なメルヘンとかファンタジーやらデニーズランド?みたいなのいらんのだよルパンには。ひたすらハードボイルドがヨロシイ。この映画の最も良いところは主題でもある4人の馴れ初めが扱われている点だ。慣れあわないけど互いに信頼して仕事を成し遂げていく、男なら夢に描く仕事の仕方だ。ラストシーンであたかも「すべて作り話でした」的な展開にしてはいるが、それはそうしないとつまり仲間がベラベラと仲間の事をじゃべり散らすなんてこの4人の間では起こりえないはずのことであるはずだから。だからそういう形にしていきさつを紹介したということでしょう。
創作ではなくて、今回の話が4人の始まりとして問題ないはずです。