1.《ネタバレ》 作品の出来や興行収入や批評家受けはとにかく悪かった作品だったけど(何しろ「スピード」の後だけに)、改めて見ると、キアヌは本作の主人公を演じるのを、きっと楽しんだんだろうなぁと、しみじみ思う(さわやか青年役の間っこなだけに)。何せ、唯我独尊、縦横無尽の嵐みたいな男だものね、ジョニーってばさ。ある意味、最後まで縦横無尽な唯我独尊男だったし。ま、当時は、それが嫌がられたんでしょうけどね(だって「スピード」の後だし)。でも、本作のキアヌは、何気に凄い演技をしていたりする。ヘブンに着いて発作起こした時の白め剥いた顔は、かなり怖い。ついでに、ヒロインと妙にベタベタにならないけど、「そう、そこでキスよね」ってところで、きっちりしてくれる自然さがいいな。着眼点はいいのに、ストーリーが変に間延びしているのは、タケシ演じるヤクザの使い方が徹底してないせいだなぁ。今作れば、もっと違う使い方をされるんだろうけど、本当に残念な使い方だった。ところで、本作がマトリックスに似てるのは、サイバーパンクなだけでしたね。精神世界は全然別物だったのね。