2.ラブなんかなと思って見てたんだけど、どうやら全部が全部そうでは無いらしい。普通ならステップを踏んでいく段階で周りの人達や異性に助けられて段階的に主人公がハッピーになっていくってのが定石だが、これは違った。その辺がちょっとリアルっぽいし奇抜だった気がしたので面白いと思う。特にラスト手前で娘が親父について行こうと必死だった場面の母親の心境と境遇が微笑みとは到底なりえない絶望でしかないように思えたところがこの映画の最大の強みであり、その後のハッピーエンドで彼女が強く見えたところが素晴らしく良かったと思う。