101.このシリーズは小学生の時にハマってしまいました。だって「猿」の「惑星」ですよ。シンプルかつ気になって仕方ないタイトル。親と行ったビデオ屋で思わず興味を引かれてしまい、子供ながらシリーズを一気に見てしまいました。しかし紛らわしいタイトルのために順番がわからず、4→2→3→5→1というすばらしい順番で見てしまいました。「征服」という男を刺激するタイトルに引かれて「4」をまず見てしまい、その後はもう手当たり次第。結局「1」を最後にするという豪快な見方。当時、私の頭にあったシリーズものは「ランボー」や「ダーティハリー」など順番があまり関係のないものばかりだったので、「猿」に関しても順番を考えずに手をつけてしまったんです。親はなぜ止めてくれなかったんでしょう。ま、当時からやっぱり「1」が飛び抜けてると思いました。「1」は恐怖に溢れています。徹底したイジメに遭うテイラーが悲惨で仕方なく、しかも猿の世界に入りこんでしまった以上、そしておまけに同胞である人間との意思疎通ができないとくれば、死ぬまでストレンジャーとして迫害にさらされ、孤独に生き続けるしかないわけです。ゴリラによる暴力や、オランウータンによる言葉の封殺もダイレクトに怖かったです。「自分がテイラーだったら」と思うと、もう絶望的な気持ちになりましたよ。やっぱりこれは極めて完成度の高い寓話ですね。現実の自分を重ねあわせて見られる物語、そしてそこからダイレクトに感情を刺激される物語というのは、なかなかに立派なものですよ。しかしSFだと思って見ると、「おもいっきり英語をしゃべってるのになんで気付かないんだ」「なんで人間がバカになったのか」「短期間で猿がここまで進化するものか」など、子供心にもアラが気になります。一発アイデアをすばらしいテクニックでギリギリまでひっぱりきった名作ですね。続編もそこそこに頑張ってると思います。DVDのドキュメンタリーでは、肝心のスタッフでさえ続編に関してはあきれ顔で話してるのは笑いましたけど。ちなみに「1」の裁判で、3人(3匹?)の裁判官が「見ざる、聞かざる、言わざる」を決め込むシーンがありますけど、監督のシャフナーは東京出身なので、やっぱりあれはアレなんでしょうか。 【ザ・チャンバラ】さん 8点(2004-09-26 04:14:59) (良:2票)(笑:5票) |
100.《ネタバレ》 いやはや、サル年の始めにテレビ放送、しかも納谷ヘストンを始め、昔ながらの吹き替え。実にメデタイ。そもそもこの映画自体が1968年サル年の映画ってのは有名な話。この映画、ラストが確か衝撃的で、テイラーが海岸線で半分埋まった通天閣を発見して、ああ俺は実は大阪に帰ってたんだ~って嘆くのよね、確か(間違ってたらごめん)。よくこのラストシーンの事が話題になるけど、うーん、私が最初に見たときに一番度肝抜かれたのは、このラストでもなければ、猿のメイクアップでもなくて、最初の宇宙船墜落シーンなんですけどねえ。あれは衝撃的、クラクラ~ってしてる間に急降下していく。めっちゃ怖いよ。墜落したその土地、そこに広がる光景も、とても地球上の光景とは思えないほど凄まじい。で、その荒涼とした光景の雰囲気をさらに荒んだものにするのが、ゴールドスミスのスバラシすぎる音楽。ハッキリ言って、気合い入りすぎて映画から少し浮いてます。でもたまらなくカッコいいのでこの際OK(私の好きな映画音楽って、すべて川口浩探検隊で使われていたという重大な共通点があるような気もするが、気にしない)。この後のストーリー展開が、逃げたり捕まったりの繰り返しで、実はそんなに面白い話には思えないんだけど・・・。そうそう、あと好きなのが、洞窟で発見される人形。ふみゃあああ、とかいう声を出す、あの声、妙に切なくて、心に残ります。という訳で、何度でも観ますので何度でも放送してください。 【鱗歌】さん 8点(2004-01-10 01:05:35) (笑:4票) |
99.なんで年明け早々(1月4日)の日曜洋画劇場でこの映画をやるのかと思っていたら・・・サル年だからか。 【ばたあし】さん 8点(2004-01-04 23:29:51) (良:2票)(笑:2票) |
98.志らく師匠が「観るたびに悔しくなる。アイツら、猿のくせに俺より英語がうまい」とやって爆笑をとっていた映画。海の向こうではシラク首相が「観るたびにフランス語の優位を感じる。英語ってのは猿でもしゃべれる」とやって国際問題になったとかならないとか。 【南浦和で笑う三波】さん 8点(2004-01-30 12:25:00) (笑:2票) |
97.《ネタバレ》 初見。チャールトン・ヘストン出演以外の知識無し。 言葉を発せられなく猿に先祖返りしたような人間達とオランウータン、チンパンジー、ゴリラの上下関係を持った人間さながらな猿達の対比が興味深い。 結末に唸らされると共に千年万年単位の地球の有り様や生まれてこれまでの自分の有様に思いを馳せる余韻の深いSFの名作です。 |
96.この映画確か初めて見たのは小学生の時、 ラスト自由の女神が浜辺に現れた時の衝撃は、 その後のいかなる映画、テレビドラマ、 又は小説などでも味わうことがなかった一番の衝撃だった。 その頃アニメなどでタイムマシンはあった。 今からタイムマシンに乗り恐竜の世界に行って来ます。それは理解できた。 でも、あのシーンで一体何が起きたのか、 今まで自分はどこの、いつの物語を観ていたのか。 頭の中がぐちゃぐちゃだったのを覚えている。 改めて観てみるとラストがどうであれ 人間とサルが逆転している世界は風刺が効いてて面白い。 ラストが分かっているからこそ、ゆっくりと安心して(?)楽しめた。 やはりこれは歴史に残る名作である。 その後の続編には興ざめしたが、 新しいシリーズが秀作ばかりであり、 記念すべき作品だ。 【プエルトガレラ】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2020-10-10 18:11:09) (良:1票) |
95.記憶を消して、何度もあのラストを味わいたい映画です! 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-09-16 02:32:43) (良:1票) |
94.この名作を評することほどワタシにとって困難なことはない。何しろ、あの衝撃のラストの情報が先に入ってしまっていたという不遇をかこったし、初見の頃にはすでに技術が進んでいて、あのおサルさんたちの特殊メイクが目に痛かったということもある。「わあ、ヘンなの」と感じた子供時代を過ぎて最近ではドンキの宴会用コーナーのかぶり物にすら見える。つらい。 その抜きん出た発想と、信念の通った熱い脚本。色褪せることを知らない音楽。不気味なカカシのシーンは異星の得体の知れなさを心底感じさせたし、なんといってもラストの真実を明かす際のカメラ。画面に入ってくるギザギザ。 ああー、封切当時にこの驚きを味わえていたなら。サルが嫌いでなかったら。映画雑誌なんか読まなかったら。・・ともう、ハンカチでも噛みしめたくなるほどの悔しさに見舞われてしまうのだ。 68年に観ていたら10点以外考えられないだろう。今、観ての正直な採点で。 【tottoko】さん [地上波(吹替)] 8点(2015-04-21 00:27:55) (良:1票) |
93.地元の日曜昼にテレビでやりだして、何十年ぶりかに鑑賞。結末を知っていても面白い。いま見ると多少滑稽で映画というより舞台鑑賞に近い感覚だったが、45年も前の映画と思うと凄い。観るにはいつの時代でも遜色無い作品だろう。ジーラとコーネリアスが何とも可愛らしいカップルで大好き。 【movie海馬】さん [地上波(吹替)] 8点(2013-04-01 21:07:45) (良:1票) |
92.《ネタバレ》 ラストが見事。 ラストだけでなく、そこに至るまでも、よく練られたストーリーで引き込まれる。 粗を探せば、猿が英語をしゃべるのをさほど妙だと思わなかった乗組員は、やっぱりおかしい。 でも、そんなウソや矛盾が気にならないくらい、作品世界に持っていかれる。 そうなると、作り手の勝ちだ。 試合が終わってから冷静な分析をされても、勝敗はひっくり返らない。 そんな良い意味での開き直りのようなものも感じる。 【飛鳥】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-12-19 20:02:16) (良:1票) |
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91.《ネタバレ》 面白さという意味では抜群のできでしょう。あの印象的な音楽はジェリー・ゴールドスミスだったんですね。初めて観た小学生の時には、ラストカットに戦慄しました。色んな映画に出てくるモニュメントだけど、この映画での使われ方が最も雄弁。そのラストシーンだけがよく取り上げられるが、展開が読めないSF的醍醐味と、多くの暗喩が込められたストーリーには、随所に見どころがあると思います。 地球から300光年離れたオリオン座のとある星を目指していたテイラーたちの宇宙船がなぜ地球に戻ってきてしまったのか、という疑問には答えていないが、相対性理論が示す光速と時間の論理をタイムマシン的に見せている映画はいまだにこれだけじゃないかな。 猿の世界で中世の宗教的暗黒時代をなぞりつつ、しっかり現代人にも鉄槌を下す。テイラーの「本当にやってしまったのか」という最後の台詞はあの時代の実感ワードだろう。映画の基盤に人類の愚かさが多面的に表現されていて、さすが名作という印象です。 聞きかじりの知識だけど、原作者が第二次大戦中に日本軍の捕虜になった経験があるらしく、それをダイレクトに映画にしたのが「戦場にかける橋」で、今作でも黄色人種に拘束された屈辱をストーリーに込めているらしい。するとあの猿たちはイエローモンキーってことで、ニッポン人としてはビミョーな心境だけど、面白かったからいいや。。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-04-12 22:09:56) (良:1票) |
90.戻って来たらば留守の間に世界を○○が「支配」してたというのは、今さらながら楽しい発想だ。で、言葉を喋るサルが人間を駆逐し、そのポジションがそっくり入れ代わってしまうという、まぁスゴイことなのだが、何かしら、ひょっとしたらいつの日か現実的にあり得るかも知れないぞ・・・と観る者に(ちょっとでも)思わせる点では、他の生き物(?)類にくらべてまだ説得力たるものを持っていると言えよう。何しろ突然変異した大トカゲやら巨大ゴキブリやら、いわゆる「核戦争もの/世紀末もの」によく登場してくる類いのキャラクターでは、馬に乗ったり銃を扱ったり、ましてキスをしたりといった、おおよそ文明的な活動、平たく言えば人間ぽい動きが出来るとは到底思えない。逆にトカゲ男が出て来たのではあまりにマンガチックになってしまう。その点サルは我々に近い(まぁ宗教観も含めて異論は多々有りましょうが)霊長類であり、知恵もあり、手先を有る程度器用にも扱える。少なくとも本作品を初めて観た時、幼い日の小生は「ひょっとしたら」と、そう思ったりしたものである。サルのメーキャップも凄いものだと感心したが、やはり何より最後の最後、テイラーが茫然自失する光景に出くわすところで、「ああ、そういうことだったのか・・・」と深く感じ入ってしまったことを最も鮮明に覚えている。このシーンに辿り着く必然が有ればこそ、いままでの流れが有ったのか、と。今でも最後のシーンを観る度、初めて鑑賞した時のラストに受けた強い印象を思い起こすことができる。行き着く先は破滅の他にないとされる人間。その存在を恐れ忌み嫌い、徹底排除を目論むオラウータンのザイラスの声は、人間以外のすべての生き物の声を代弁するものかも知れない。海辺に崩れ落ちた自由の女神の姿はあまりに象徴的だが、東西対立・核の脅威が声高に叫ばれた当時の情勢の中で生まれた強烈なアンチテーゼだと解釈している。 |
89.《ネタバレ》 数年ぶりに再観賞。 もはやその有名すぎるオチにより前情報なしの観賞は不可能に近いですが、オチを知っていてもやはり傑作は傑作だということを証明してくれる作品の一つだと思います。 今までの世界がすべて逆さまになっていて、支配する側から支配される側に落ちるというもどかしさ、絶望感。 害獣による被害や、動物実験の是非、真理の探究と異端審問といった人類のこれまでの歴史の縮図。 そして、それらすべての現況が結局はすべて人の業であるという痛烈なラスト、及びザイラスの最後のセリフ等、舞台設定やストーリー展開などを含め今見ても痛烈な社会批判とエンターテイメント性に満ちた作品です。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 8点(2003-05-27 23:38:20) (良:1票) |
88. 原作者のピエール・ブールは「戦場にかける橋」を書いたことでも有名だが、日本軍の捕虜となった体験を投影している点で(程度に差はあれ)両作には確かに共通するモノがある。勿論「猿」のモチーフとなったのは日本人(ジャップのイエローモンキーが!てな感じかナ?)。ところで、「メイクしてりゃ誰がやっても同じだろうに」というのは素人考えで、モーリス・エバンスもキム・ハンターも(もちロディ・マクドウォールも)一流の演技派ばかり。目やちょっとした仕種にモノを言わせる演技は彼ら無くして成り立たなかったであろうと納得させるウマさ!そんな彼らの素顔を観たければ、「欲望という名の電車」「ローズマリーの赤ちゃん」は必見!監督がフランクリン・J・シャフナーなので大味なのは止むを得ないが、随所にパンチの利いた演出を見せた本作は優秀な部類に入る、と個人的に思う。脚本に「ミステリー・ゾーン」の鬼才ロッド・サーリングが参加しているのも見逃せない。しかし、映画での(原作もだが)「猿」の社会ランク分けは実際のゴリラやオランウータン、チンパンジーの生態に即しておらず不快な為、やや減点。 【へちょちょ】さん 8点(2002-12-26 05:59:45) (良:1票) |
87.《ネタバレ》 さて、いきなり、宇宙船の内装がチャーミングです。床屋の赤と青がくるくる回るやつの小さいのが組み込まれ、近未来メカっぷりを主張しています。ハッチの開閉用に、緑、黄、赤のボタンがシンプルに並んでいます。手作りの温もり感が残るヒューマンスケールなSF感がとても懐かしい気持ちとワクワク感を与えてくれます。宇宙船が見知らぬどこかの惑星に墜落した後は、宇宙にいた時の狭苦しさとは、うってかわり、荒涼とした土くれの大パノラマが広がります。食糧を求める探検もまたワクワクです。そして、いきなり、猿に遭遇するのではなく、まずは半裸の人類に遭遇し、そのワンノブゼムとして巻き込まれていく流れが巧みです。学者カップルが、口をぶつけ合っているのがとても微笑ましかったり、女学者の、主人公を見る時の驚きと興味が混じった知性を感じさせる目の表情がとても素晴らしかったり。人類の牝(♀)ちゃんもかわいいです。そして、最後のシーンは、絵として鮮烈に心に残ります。後発作品で、厄災、終末、滅亡を表すアイテムとして、しばしば流用される程ですが、やはり、本家は素晴らしいですね。 【camuson】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2024-02-09 17:48:07) |
86.《ネタバレ》 リアルタイム時に、この映画を劇場で目撃した人たちが 「ショックでエンドロールが終わるまで立てなかった」 みたいなことを異口同音に口にしてたのですが、 この映画のエンドロールは画面が暗くなってから45秒で終わります。 エンドロールがしつこくないのは、ある意味で昔の映画の美点ですね。 あのラストのあとに、本編と関係ないハードロックを10分ぐらい聞かされたら また印象も変わってきたでしょうし、衝撃のラストでぶち上がった評価も 若干下方修正せざるを得なかったような気がいたします。 【伊予柑】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-10-28 04:28:49) |
85.猿の首領たちが、とにかく理解がないので、えー加減にイラッとする。あの人間の女の子の立ち位置が最後までよく判らなかった。作品としては名作の名に相応しく、面白い。ラストはなんじゃそら、そらそやわなーのオチですな。 【SUPISUTA】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-03-02 19:01:23) |
84.《ネタバレ》 リバイバル上映を鑑賞。有名なラスト、公開当時の観客は相当びっくりしたと同時に(当時は冷戦状態ということもあり)ある種の予言として恐怖したのではないかと思う。最後の最後まで宇宙船が到着したのが地球と思わせない演出は見事だが、残念なのは猿が英語を話すことに何の疑問も抱かない主人公の設定である。しょうがないといえばしょうがないのだが、演出で何とかならなかったものか。言語は環境・思想・文化の影響を非常に強く受けるので300万光年離れた惑星の言語が英語と完璧に一致するのはまずないはずなのだ。よくある解決パターンは自動翻訳機などの超SFテクノロジーであるが、猿の惑星にはそれは合わないしなぁ。 あと、派手に表には出てこないがジェリー・ゴールドスミスのBGMが良い仕事をしている。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 8点(2015-02-04 14:27:47) |
83.《ネタバレ》 当時の人々に衝撃的な結末を突き付けた名作カルトSF。 古いSF作品であるが、いろいろと迫力がある映画だった。 猿の特殊メイクは当時としてはかなりすごかったと思うが、 今見てもなかなかユニークで手の込んだものだと分かる。 この映画にあるある種のトラウマは人間の真実を的確についているものだと思う。 猿の世界は人間の歴史の見事な縮図であると感じた。 人間狩りの迫力はなかなか見ものだった。 今さら感がハンパないが改めてみると新たな発見や気づくことが多い。 野性的な人間やこの管理社会の様を見ていると何かムラムラとしてくるのは自分だけだろうか。 いくらネタバレしていても衝撃を受ける最後はまさに伝説の名場面といえる。 人がなぜあんなに大勢いるのに言葉を失うまでに退化したのかがよく分からなかったですが、 もし科学的な矛盾があっても全然ぶれない軸がこの作品にはある。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-03-03 21:44:04) |
【アフロ】さん [地上波(吹替)] 8点(2012-04-21 01:27:58) |