5.「爆走2万哩」(超古)とか「グランプリ」とかモータースポーツ関係の映画はすぐ名前が出てくるくらいだから,決して多くはない。きっと専門的な知識・用語・技術等が多く,素材として扱いにくいのだろうか。極限状態に置かれた男の葛藤を描く点では戦争映画との共通項もあると思うが,もっともっと取り上げられるべきジャンルだと思う。徹底的にマシンのディテールを追ったカメラワークに,厳しいリアリズムの追求を見ることができるし,テルトルルージュからミュルザンヌ・ストレート(もしかしたら違う場所かも。自信はない)にかけてのアングルも魅せてくれる。メカニカルな素材の掘り下げこそ,この作品のテーマともいうべき,余りに過酷で非情な世界のリアルな再現なのか,と思った。そういう意味でも一般受けする作品ではない。安易なロマンスや取って付けたようなドラマとは全く遊離した世界である。 【koshi】さん 8点(2001-10-05 23:19:42) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 これを観ると、マックィーンという人はホント車好きなんだね~とよく分かります。ちなみにこのお人、バイクも大好きで名前を伏せてレースに出て、それがバレてメチャクチャ怒られたそうで(そりゃそうだ)。モータースポーツ全般が大好きなんですね。しかしこの映画、ご本人もほぼセリフらしいセリフもなく、ハリウッドの超超大スター的演出もなく、あまり有名な俳優さんも出ていなく、本当にルマン24時間レースに重きを置いたシブ~い映画です。硬派です。マックィーン的男の美学映画です。そんなカッコイイ男にプラス2点の8点。 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-02-21 17:45:48) |
3.《ネタバレ》 この映画、もっともセリフが多いのは、おそらくレース会場のアナウンスでしょう。それぐらい寡黙な作品です。しかし、当方はさしてクルマに興味があるわけではないのですが、十分におもしろかった。一旦リタイアしたマックイーンが別のクルマのドライバーとして復活するあたりは「ルール的にアリなのか?」と思ったものの、そこからラストに至る展開がすばらしい。歓喜の輪の中心で「エイドリア~ン!」と絶叫する映画も悪くはありませんが、自分の役割をしっかり果たし、歓喜を外側から見つめ、わかる人の間だけで目配せをして、静かに去っていく男はもっとカッコいい。これぞ、男の美学です。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-11-22 17:09:31) |
2.公開当時、車音痴の私にもポルシェとフェラーリのエンジン音の違いはすぐに分かりました。ラスト近くフェラーリのバックミラーに映るポルシェがカットごとに大きく迫り、両車のエンジンが交互に悲鳴をあげるシーンに圧倒されました。車の性能を超越したマックイーンのテクニックが伝わる感動の名場面でしょう。レース後ライバルに送ったサインの意味は?30年経った今でもあれこれと考えて楽しんでいます。マックイーンがハンドルを握ると車もバイクもホントに体の一部になってしまいますね。 【天地 司】さん 8点(2003-02-23 15:49:20) |
【イマジン】さん 8点(2002-10-04 21:55:33) |