28.《ネタバレ》 とってもいい映画だったと思います。2010年の邦画No.1と言ってもいいくらい。大抵の映画は、主人公に肩入れして他は飾りみたいなものが多いけど、この作品に出てくる登場人物は、一人残らず皆、共感が出来る。「悪人」というタイトルですから、観る前は当然、妻夫木君演じる清水祐一の悪行を見せつけられる内容なのかなと思いきや、そうではなかった。登場人物は、誰もが悪い面を持っていた。それは、人間誰しもが持ってる影の部分。それを等身大で、リアルに、そして丁寧に描かれており、だからこそ、全ての人に共感することが出来た。祐一の役柄を考えると、妻夫木君ではちょっとイケメン過ぎるようにも思えるけど、彼の持ち味であるキラキラした瞳を消して、やるせない一人の若者を頑張って演じきっていた。満島ひかりの嫌な女役も、岡田将生の憎たらしい男役も、樹木希林演じるどこにでもいそうなおばちゃん役も、みんなとってもハマり役で素晴らしかった。個人的には、娘を殺された父が圭吾に言い放った「そうやって一生、頑張る人をバカにして生きていけばいいんだ」の台詞が、現代人のシニシズムを痛烈に批判してるようで清々しかったです。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-03-21 00:52:55) (良:3票) |
27.妻夫木聡と満島ひかりの演技が良かった。また、長崎に住んでいた者として、長崎人(妻夫木聡)と佐賀人(深津絵里)の疎外感、長崎・佐賀と福岡・湯布院(満島ひかり・岡田将生)のコントラストが、すごく身に沁みた。原作未読ですが、このあたり、長崎出身の吉田修一さんの設定がうまいなと思いました。ともかく、現代日本の闇を描ききった良作と思います。 【ashigara】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-07-09 20:37:50) (良:2票) |
26.《ネタバレ》 なんと言うか、淡々とした展開なんですが、じわじわと胸の奥からいろいろな感情がこみ上げてきましたね。まあ、人間誰しも悪人であり善人であり普通の人であることを痛感します。 この作品に出てくる人間たちはわかりあっているようでも、誰一人わかりあっていないし、皆探りあいながら他人にレッテルを貼って識別しその共通認識で連帯しようとしているような孤独な人たちなんですよね。 このどうにもならない孤独感を、妻夫木聡や深津絵里が演じ切れていたかというと正直微妙ではありますが、まあメジャー作品なのでそれは仕方ないところでしょうね(二人の演技はとても良かったですが綺麗すぎるんですよね)。これで、どこにでもいるような冴えないあんちゃん、ねえちゃんをキャスティングしていたら多分号泣していたと思います。 しかし、李相日という人は本当にヒリヒリするような映画作りをするのが上手いですね。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-05-31 00:43:33) (良:2票) |
25.この伏線がここで効いてこう、みたいなエンターテインメントを期待する人にとっては陳腐な設定、ストーリーだろうな。 プロット的にははっきり言って大したことないし。 でもそういうところじゃなくてひとつひとつのシーンの中で描かれる登場人物の心模様、それを表現する行動や表情のディティール、それを味わうタイプの映画なんじゃないかな、これは。 そういう意味では極めて“小説的な”映画だと思いました。 (原作未読です) 【とと】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-10-06 06:15:52) (良:1票)(笑:1票) |
24.《ネタバレ》 原作は未読。役者陣の演技は文句無し。主演二人は切迫した状態や感情の機微を細やかに表現しているし、脇を固める樹木希林や柄本明の安定感と存在感は、素晴らしいの一言に尽きます。 テーマが「誰が本当に悪人なのか?」だとすれば、恐らく「誰もが立場や状況によって悪人にも善人にもなり得る」となるのでしょう。現実的に見れば、本作は「経験値の低い男と女の逃避行」に過ぎません。生まれ育った街から出た事もなく、人付き合いも碌にせず(出来ず)、世間一般では白い目で見られる「出会い系」で出会った男女が依存し合う、現実逃避の物語。しかし私は、この「世間一般」がキーワードだと思います。 二人は、自分の人生を満足に生きられない・生き方を知らない人間なのでしょう。閉塞感に包まれた何の変哲もない日々。周囲の期待や固定観念に縛られ、どこか自分に無理をしたり、犠牲にせざるを得ない人生。人並みに恋愛すらできず、またそのやり方さえ知らない不器用な生き方。世間一般では蔑まれる方法でしか他人と関わる事が出来ない、悲しくて弱い人間。それでも、誰かの存在を求めずにはいられない。そんな二人が出会えば、互いに惹かれ、共感し、依存してしまうのはごく自然の成り行き。先が見えていても一縷の望みに縋ってしまうのは、そういった弱い人間だからこそなのでしょう。 二人の行動には、多くの人が迷惑を被ります。それでも止まる事が出来ない(しない)のは、彼らのような人間が極限状態に追い込まれると、自ら破滅の道を選んでしまいやすい、という典型例なのかもしれません。彼らがもしいわゆる世間一般の感覚を持ち得ていたら、祐一は人殺しをしなかったはずですし、光代もそんな彼と行動を共にすることも無かったはずだから。結局二人は「似た者同士=世間一般とは少しズレた二人」だったのでしょう。それを対比として描写しているのが「被害者の父がマスオに危害を加えようとしたものの、ギリギリで踏み止まった場面」であり、「タクシー運転手と光代の会話」なのでしょう。 印象的だったのは「夜に鏡を見ていたら、急に(金髪に)したくなった」と言う祐一に、光代は「なんか分かるかも」と同調する場面。夜の孤独と現状を打破したい気持ちが集約されているような気がしました。 音楽が邪魔に思えたのは少し残念でしたが、それでも私は本作に強く心を打たれたので、この点数にしました。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-09-20 01:52:27) (良:2票) |
23.《ネタバレ》 この映画と人によって解釈が異なるレビューを見て、本当の意味で人の気持ちや考えを理解するのは不可能だと改めて感じた。 言葉で表現することに無理があるのだと思う。取捨選択の末に口から出た言葉は全然違うものになっていると思う。自分の気持ちや考えをどれだけ把握できているのかもよく分からない。 佳乃の父が「大切な人がいないから自分には失うものがないと思い込んで、それで強くなった気になる」と大学生に関して言っていたが、彼の何を知っている?歪んだ現代の若者というレッテルを貼ることでしか理解できないのだ。山道で蹴り飛ばした行為は最低だ。その点だけを責めれば良かった。仲間内での薄っぺらい会話など彼を理解する材料にはならない。 祐一と光代の関係に関して以前の自分なら、安い関係だ説得力が無い急展開だと切り捨てていたと思う。でも、日々孤独を感じている今なら彼らの気持ちに共感できる。孤独を感じる中で少しでも自分を求めてくれる人がいたら直ぐにでもその人に依存したくなるものだと思う。人を理解するのは難しくよく分からない存在でも孤独には勝てない。 祐一の祖母はずっと一緒に生活していながら祐一の気持ちを理解できていなかった。知人による祐一が可哀想だという言葉にも聞く耳持たず。悪徳業者の仮面も見抜けない。 祐一の母にお金の無心をしていた話もショックを受けた様子だ。本意は罪悪感を和らげるための母への気遣いであり、母も本当はそれに気付いていながら自分の気持ちを誤摩化すため被害者面してるだけだと思う。祐一は本当に不器用で分かりにくい。最後の首を絞める行為の意図も解釈が割れてしまっているのは演出の問題ではなく、人が人を理解できない本質的な問題だと思う。 タクシー運転手が祐一を悪人だと言う。光代は世間的には悪人なんですよねと返す。運転手の言う悪人と光代の言う悪人が同じ意味だとは思えない。運転手(世論)は悪人と言ったが、殺人犯全てが悪の権化であると思っているはずもなく、情状酌量の余地がある犯人もいることを当然彼も知っている。他人事の事件に対して深い考察もなく安易に言葉にしただけだと思う。 一言に悪人と言っても、その言葉に込められた思いや意図はそれぞれ違う。彼は悪人なのか、誰が悪人なのか、その答えは自分の頭の中にしかないと思う。言葉にした時点でその答えを共有するのは不可能なのだから。 【エウロパ】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-02-23 20:00:55) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 意外にも超号泣!原作が本当にすばらしいんだけども、映画への落とし込み方としてこれは自分は好きです。改めて思うに、もちろんすべてではないけど、悪人って生き方が不器用な人っていうだけなのかもしれないですね(ぶっきーだけにwww) 一番感心したのはイカが本当にさばきたての新鮮なものだったことです。「おくりびと」の川を遡上する鮭が偽物(たぶん)だったのに比べて、映画作りの真摯な姿勢にも感動しました。 【HAMEO】さん [地上波(邦画)] 8点(2011-11-07 00:27:38) (笑:1票) |
21.《ネタバレ》 孤独を抱えた者同士の、決して幸せになる事のない切な過ぎる物語でした。 要は「世間的には悪人」でも善の心は持ってるし、逆もしかり。人間はそんな単純じゃなく、誰しもが双方の側面を持ってるって事ですかね。 妻夫木さんはいい演技してました。何か影を抱えてるというか楽しくなさそうなあの暗い感じ…。タクシードライバーのトラビスみたいなあの感じですね。 ただ他で群を抜いてよかったのは、満島ひかりさんの、死後橋の上でお父さんが(幻覚だけど)話しかけるシーン。あの時の何も喋らずに見せる表情が絶妙なんですよね。 でもやっぱり何よりラストカットの妻夫木アップが最高に泣ける。微笑みの中に涙を浮かべて何かを感じているシーン、取り返しのつかない事をした後に知ってしまった心から人を愛する気持ち…。それをずっと続けて行く事は無理だという事も同時に悟りながら…。この表情だけで切なさにグワーっと感情移入されられ、思わず泣いてしまいました。 2時間強とちと長めの尺でしたが、一つの物語をちゃんと見たなあって感じでそこそこ見応えはあったのかなと。 P.S. イカの目にクローズアップって…、どうなの?笑 |
20.この映画、主演のお二人を含め、各役者さんたちの演技が素晴らしかった!!満島さんはもちろんですが、小星は岡田さんも、とても良かったと思いマス…。前半、ラーメン屋さんを「まずかったわー」と言いながら立ち去る姿、すごく印象的で本当に良かった。原作から、ストーリー(登場人物たちを含め)はあまり好きではなかったので、そこはやっぱり映画になっても好きにはなれなかったのですが、ただ、真摯、愛情、誠実、といったものが、この映画にはすごく溢れていたように思う。前の、フラガールの時にも感じた事ですが…。ストーリーが好きになれなくても、心に沁みこみ、残る、そんな映画でした。 【小星】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-02-04 11:35:48) |
19.《ネタバレ》 原作未読。この作品は、、、原作が素晴らしいからかもだろうにしても大変良くできている。いろんな悪意が表現されていて、それぞれが他人をいかに傷つけているかを自覚せずに他人を安易に傷つけている。そして最も悪意が薄そうな祐一が世間的には大罪人大悪人にされているのが、象徴的。メディアや増尾君の取り巻きのような野次馬的な悪意の連中に対してのバスの運転手や永山君の破壊行動がやつらに対する観客の鉄槌であり、柄本の説教や完全な被害者存在の樹木の頭を下げるシーンがすべての悪意に対する抗議であり皮肉となる。ぼくはこの作品、祐一光代には心しみいったなあ。深津さん賞取りになったけど、ぼくには樹木の演技の方にズシンときたなあ。それと、満島さん、時間は短かったけど、好演でした。柄本はいつもの安定感があった。演出映像も十分満足できたし、日本映画としてはかなり高評価できると思いました。 【タッチッチ】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-08-23 19:30:41) |
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18.《ネタバレ》 一つ一つの場面の撮り方にすごいこだわりを感じ、尚且つ観てる側におしつけにならずに自然な感じで撮られているので映画の世界に没頭して観ることができました。監督のセンスとこの映画に対する情熱に脱帽です。主演の二人も監督に引っ張られるかのように非のうちどころのないようないつも以上の演技をしていたように思います。以上の点から評価を10点つけたいところですが、ややストーリーに難があるように感じました。被害者側が痴漢冤罪をするような世間一般的に糞女として認識されるような人物に描かれてしまっているため、必然的に犯人側に一方的に感情移入してしまい被害者と加害者のバランスが悪すぎるように感じました。そのために被害者の父親が娘のために行動する行為にもあまり感情移入出来なかったです。こういった映画の場合両サイドに感情移入できるようした方がいろいろと考える幅が出てより深みが出て良かったかなと思います。最後にどうでもいい話ですが、深津絵里の足が足専門タレントよりもすごくキレイでビックリした。それと宮崎美子さんが必要以上に巨乳だということにもビックリした。 【映画大好きっ子】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-06-21 18:01:41) |
17.《ネタバレ》 妻夫木聡演じる田舎の金髪兄ちゃん・祐一の描き方が上手かった。金髪で無口で中古っぽいスポーツカーに乗って。田舎ってこういう兄ちゃんいるんだよな~、と田舎育ちの私は妙に共感してしまった。ところで、「悪人」というタイトルを聞いて悪い輩がたくさん出てくる映画を想像していたが、本当に心の底から悪人と思えるのは松尾スズキ演じる詐欺師ぐらいだった。基本的には皆が心のどこかに罪悪感を抱え、悩み葛藤しながら生きているような印象を受けた。もともと仏教用語で「悪人」という言葉は、「自分が悪い人間だと気付いていて、なお且つ他人に対して申し訳ないという反省の心を持つ者」という意味らしい。この映画に出てくるほとんどの人物はそうした意味での「悪人」なのではないかと思った。人間誰しも「悪」を抱えて生きている。ならばそれを自覚し他人を思いやって生きていくべき。そんなメッセージが含まれていると私は受け取った。 【mickey】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-04 18:49:08) |
16.《ネタバレ》 妻夫木くんも深津絵里さんもとても良かった。 元々好きな二人だから甘くなるか・・というのを割り引いても ヒリヒリするような孤独感を上手に醸し出していたと思います。 多分・・観ている人を徹底的にイライラさせ嫌な人間を演ずるのは、 どこかに人間味を感じさせ感情移入の余地をわずかでも残す演技よりは 楽なのでは・・と主人公の二人と被害者の女の子、大学生の彼を見て ふと思ったのでした。 いやいやそうとは言い切れないかな・・とも思うけど; 【AKO】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-01-06 00:08:02) |
15. 深津絵里演じる光代は世間から見れば、バカな男に入れあげたバカな女ということになるのでしょうが、この映画の中ではそう見えません。脇を固めた樹木希林や満島ひかりはもちろん、バスの運転手役のモロ師岡まで全く隙のないキャスティングでした。映画館に行かなかったことを後悔しています。 【海牛大夫】さん [地上波(邦画)] 8点(2011-11-10 21:32:24) |
14.いい作品でした。丁寧で、テーマの選び方、表現しかた、などなど、とってもよかったです。いろんな風に解釈できるところもよかった。が、その分、若干観客に投げちゃった感もあります。・・・・え?え?これ、あの超駄作「フラガール」の監督と同じ人が撮ったの??信じられません。 【コウモリ】さん [地上波(邦画)] 8点(2011-11-08 01:11:28) |
13.《ネタバレ》 メッセージ性を強く感じる良い映画でした。見終わった後にあらためて「悪人って一体何だろう」と考えさせられました。登場人物それぞれの感情の動きが細部まで丁寧に描かれていて、思わず涙が出る場面も多くありました。父親が現場で娘の幻と出会うシーンは何とも言えない気持ちになりました。 【civi】さん [地上波(邦画)] 8点(2011-11-07 14:59:08) |
12.《ネタバレ》 孤独な二人が魂の彷徨の末に出会い愛を育んでいく過程は、愛に飢えている人間には只事ではありません。主人公二人は「誰かを愛したい!誰かに必要とされたい!」と考えており、恐らく出会って逃避行する間、この二人は人生で最高の幸せを感じていたんじゃないでしょうか。一方は紛れもない殺人鬼でも愛が成立する。それほどまでに愛を猛烈に求めていたのだから、それも仕方がない。倫理や善悪を超える愛だってあるし、それを考えると祐一は決して「悪人」ではない。素晴らしい純愛映画だったと思います。少なくともどちらも丸切りの善人同士のロマンスより確実に面白い。ただ重箱の隅ですが、イカのどアップには参ってしまいました。あれはイカが回想しているのでしょうか?意味の分からない演出でした。 【民朗】さん [地上波(邦画)] 8点(2011-11-06 23:55:23) |
11.《ネタバレ》 「良い人たち」と、「悪い人たち」とを安易に二分する排中律は可能かと疑問ではあるが、道徳感がじりじりと刺激されて心地いい。 |
10.《ネタバレ》 俳優陣の演技が秀逸。とくに主演の妻夫木の演技が良い。内向的で、影があり、犯罪を犯しかねないとさえ周りに思われている不器用で孤独な若者を演じきった。深津の演ずる地味な田舎の女も良い。被害者・加害者家族の地味な生きざまも、平凡な漁港や田舎の雰囲気とあいまっていい味を出している。岡田のちゃら男ぶり、満島のむかつく女ぶりは、ちょっと誇張されすぎていて、ここまでひどいのは現実にはあんまりいないだろうと思わせるが。とくに満島、あの堅実な両親からなんでこんなばか女が育ったのか疑問。全編を貫く九州弁がいい雰囲気を醸し出している。灯台は、どこかの絶海の孤島のようで、そこに逃げ込む二人の孤独感を際立たせている。柄本明と宮崎美子の夫婦は年が離れすぎに見える。柄本明がほとんどじいさんなのに、宮崎美子は巨乳でまだまだ女の魅力を発揮している。新鮮ないかの姿造りがむしょうに食べたくなった。 【エンボ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-10-29 22:27:31) |
9.《ネタバレ》 原作既読。彼は悪人か?誰が悪人か?被害者のお父さんの「大切な人がいない人間が多すぎる」=悪人ではないとは思うが、これが作品のテーマだと思う。光代が好きになるまでの経緯に共感できるかどうかがポイントだが、女性は共感できるだろうか?どちらかというと加害者の祖母と被害者の父に感情移入したので、双方の最後の展開まで見入った(原作を読んだ時に一番心が揺さぶられたのが祖母が悪徳事務所へ乗り込むシーンだったので)。キャスティングに違和感も無く演技もみんなすばらしい良作でした。 【ラグ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-09-04 01:46:39) |