1.《ネタバレ》 とても面白かったです。
この作品の面白さは誰が犯人かではなく、皆がついてる嘘が後にどう影響してくるのかを考えることだと思います。
証人は皆嘘をつく。証人だけでなく、マイクはじめ取り巻く者も皆嘘をついている。
たくさんの伏線が散りばめられていたことを、真犯人がわかった後も反芻して楽しめました。
ほぼ法廷内でのシーンだし、弁護士と検察側が派手に論争するわけでもないので、前半は淡々と地味に物語は進んでいきます。
実際はどうか知りませんが、陪審員を味方につける為のノウハウや法廷あるあるが興味深く見れました。
マイクはまだ高3なのに、天才ですね。
真犯人に気づいてからも、母を守る為に作戦を練っていたのでしょう。
証人たちの少しずつの嘘が自分に有利に働くと判断し、ラムゼイの戦略では絶対に勝てないと思い、母の証言により自分で証言することを決意したと思います。
思い返すと、何も喋らないけど、裁判中のマイクの視線や口元、表情が、後々の証言につながっているのが上手いと思いました。
そしてラスト。一番の嘘つきは誰だったのか。
深読みすると怖いです。
気が抜けたように法廷に一人座り続けるラムゼイの姿で終わるのも良かったです。