1.トッド・ヘインズ監督と言えばたまに実験的な映画を撮るという印象。
本作はもろにその実験精神が発揮された作品だった。
どこかファンタジーな物語。無声映画を思わせる白黒の映像。アメリカ自然史博物館とクイーンズ美術館で繰り広げられる少年の冒険。ノスタルジー溢れる書店。デヴィッド・ボウイの名曲「スペース・オディティ」のハマり具合。
全体的に退屈な所も多く、そんなに感動したわけでもないものの、その独特の映像センスには妙に引き付けられるものがあった。
特に巨大ジオラマとストップモーションアニメにて語られる少年と祖母の物語がとても素晴らしかった。