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無防備都市

[ムボウビトシ]
Open City
(Roma, città aperta)
1945年上映時間:100分
平均点:6.95 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
ドラマサスペンス戦争ものモノクロ映画政治もの
新規登録(2003-06-01)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-07-27)【にじばぶ】さん
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監督ロベルト・ロッセリーニ
キャストアンナ・マニャーニ(女優)ピーナ
アルド・ファブリッツィ(男優)ドン・ピエトロ
マルセル・パリエロ(男優)マンフレーディ
マリア・ミーキ(女優)マリーナ
吉田理保子ピーナ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
石田太郎ドン・ピエトロ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
玄田哲章マンフレーディ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
高島雅羅マリーナ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
寺島幹夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
鳳芳野(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小滝進(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
鈴木れい子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
郷里大輔(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
加藤正之(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大山高男(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
伊井篤史(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
片岡富枝(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
滝沢久美子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大宮悌二ドン・ピエトロ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
宮部昭夫マンフレーディ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
小林清志(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
藤岡琢也(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
浅井淑子(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
八奈見乗児(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
松村彦次郎(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
北村弘一(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
永井一郎(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
脚本フェデリコ・フェリーニ
セルジオ・アミディ
音楽レンツォ・ロッセリーニ〔音楽〕
配給イタリフィルム
松竹(松竹洋画部)
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6.《ネタバレ》 いくつかのとりわけ素晴らしいシーンを別にすれば、映画としては格別驚くべき作品ではないとも思うが、政治的メッセージを込めた意味合いや、撮影当時の状況を考慮すると忘れられない作品だと思う。ロッセリーニ監督はこの後「戦火のかなた」と「ドイツ零年」を続けて発表しネオレアリズモの旗手となったが、本作は他の二作とは少しばかり趣が違う。例えば人物であるが、基本的にどこか傍観したような姿勢であるのに本作の神父さんは様々なシーンで性格が描写され感情的でもあり近距離だ。それに老人のベッドに武器を隠そうとするシーンなどはとても面白くなっている。だが逆に物語としては他二作よりは比較的ドラマティックではない。これは同じくネオリアリズモの担い手であるデ・シーカ監督(「自転車泥棒」や「靴みがき」)にも言えることだが、リアリズムと言いながらも物語展開は極めて劇的なのだ。もちろんこれらは皆あくまで映画であるし、過酷な社会状況を映し出したことやクローズアップを多用しない等の撮影方法、一瞬で失われる命、主人公たちに大団円が用意されていないという意味などでは現実的で娯楽映画とは一線を画すわけであるが。そんな中でも本作は、出来事自体も図ったのではない偶然の産物に思えドキュメンタリー形式に最も近くありのままの姿が映し出されているのだと感じられる。ただ、ラスト近くの拷問の場面、地獄のような責め苦を課す部屋の隣室に試練を受ける神父を挟み、その扉向こうは享楽に耽る娯楽室、さらに誘惑してくる容赦ない将校と同性愛の匂いがする不気味な女のキャラクターは狙ったように悪魔的だと思う。
 それからこれは三部作通して言えることだが、決して同情を誘うような安易な存在ではない子どもの描写や使い方が突出している。途中のサッカーシーンやラストの射殺を見守る姿などすっかり心を動かされてしまう。
 だが、私の最もお気に入りのシーンは神父さんが裸の女の彫刻と男の彫刻が向き合って置いてあるのを反らす何でもない場面で、喜劇的行動を出し抜けに挿んだロッセリーニのユーモアが何とも可笑しい。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-05 18:15:51)(良:1票)
5.《ネタバレ》 アンナ・マニャーニという強烈な存在感を持つ女優が特別なオーラを持たない市井の人として登場する。そして唐突に殺される。かなりドラマチックなシーンでもあるが、ドラマチックさよりもこの唐突さに呆然とさせられる。ただの人がただの死骸となる瞬間がここにある。映画はいくらでもこの死を長引かせることができるのだが、唐突に訪れた死は唐突に訪れた死以上の意味を持たず、死は「終わり」であってそれ以上のなにものにもなろうとしない。これがネオレアリズモだ。そしてこのシーンは、まるで映画の中に現実が飛び込んできたような、あるいは現実の中に映画が飛び込んできたような、つまり、今までの世界の流れを断ち切るようなインパクトを持っている。この映画と撮影時の現実が極めて同じ時間の流れにあるレジスタンス映画において、一人の女の死はそうあるべきなのだ。
R&Aさん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-10-06 16:36:06)
4.《ネタバレ》 終戦を迎え、本当に平和を願う気持ちが現れたイタリア発のネオレアリズモの初陣。すぐにでも崩れてしまいそうな緊迫感がまさに当時を物語っているようで、怖さも覚える。最後に子供を映すことで希望は残したエンディング。生きることの難しさをひしひしと感じられた。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-03 12:40:45)
3.《ネタバレ》 イタリアンネオレアリスモを代表する作品ということで少し身構えていたが、コミカルな演出もあってそれほど難しさを感じることはなかった。女が射殺されるシーンや最後に神父が銃殺されるシーンは忘れがたいものとなりそうだ。
クルシマさん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-31 23:35:08)
2.戦争の生々しさが伝わってくるなんて言うと、本当に陳腐でありきたりな台詞なんだけど、戦争を経験したロッセリーニが戦時下で資金を集め、フィルムの切れ端を集めて撮ってこの映画は本当にドイツ占領下でのイタリアの様子が本当によく伝わる。派手な戦闘シーンなんかはないけれど、生きていなければならない人が死んでいく様子には本当に胸を打たれる。イタリア・ネオレアリズモの悲しい幕開けを目の当たりにすることになる。
アンダルシアさん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-16 00:22:47)
1.ふだんは悪ガキどもを叱りつけてばかりの謹厳で頑迷な神父が、最後に反ナチの罪で処刑される。その処刑現場にかの悪ガキどもがやってきて、ナチの兵士に対して抗議の口笛を吹く。それをなんともいえない表情で、しかし静かに眺めやる処刑直前の神父。神父や僧侶というのは、人々からバカにされながらも、ひっそりと自分の死を見据える存在だと思う。神父・僧侶好きのわたしにとって、このシーンだけでも本作品は意義深い。
バッテリさん 8点(2004-01-16 21:44:32)
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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 6.95点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5525.00%
6210.00%
7525.00%
8630.00%
915.00%
1015.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
chart

【アカデミー賞 情報】

1946年 19回
脚色賞フェデリコ・フェリーニ候補(ノミネート) 
脚色賞セルジオ・アミディ候補(ノミネート) 

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