3.日本映画史に名を残す“鬼才”監督、石井輝男初のアクション作品。
石井輝男作品は、今まで沢山見てきたが、どの作品も熱かった。
しかししかし・・・
この作品の熱さはハンパじゃない!!
千葉真一の「コォォォォォーーーーオオオ」の気合いの入れ方が熱い熱い!(関根勤が千葉真一のマネをする時にやる、アレそのままです。笑)
笑いころげる程の熱さ。
そして千葉真一の顔も濃くて暑い。
こんなに熱くて笑えるアクション映画を見たのは初めてだ。
日本が世界に誇れるアクション映画である!
ハァーーーーーアアアアアーーーーアチョーーー!!
劇中の千葉真一は、“甲賀忍法”の使い手なのだが、何故か「ヌンチャク」が登場する。
このヌンチャクさばきが凄い!!
凄すぎる!
速い!
とにかく速いのだ。
速すぎて笑えてしまう程に。
何故、速いだけで笑えてしまうのか??
それは石井輝男作品に共通する不可思議な面白さによるものだ。
バカらしいことを、凄い技術と真剣さと真顔で演じることの面白さ。
それが石井輝男作品に共通する独特の面白さであり、その独特の面白さは、本作において特に強く発揮されている。
しかし速ぇなー、あのヌンチャクさばき!
さて本作は豪華キャストでもあったりする。
津川雅彦、安岡力也、倉田保昭、室田日出男、真田広之などなど。
若い頃の安岡力也が出演していたが、これがやたらに弱い役で最高。
千葉真一に一方的にやられっぱなし。
あのガタイであんなに弱いとは思えないが・・・
そして“日本のドラゴン”こと倉田保昭。
凄い身のこなしと筋肉。
本場のカンフー映画で活躍したその実力を、まざまざと見せ付けられた。
本作は、石井輝男作品に共通する“シリアスさと笑いの不思議な融合”を分かりやすく堪能できる貴重な作品である。
とにかく熱いこの作品。
DVDも発売されていない模様で、鑑賞することがやや困難な状況なのが惜しい。
埋もれさせておくには惜し過ぎるアクション・ムービーの傑作だ。
追記:2007年にDVDが発売されたようですね!嬉しい!