14.《ネタバレ》 第2のマイケル・ムーアといった感じの気概を感じる。マクドナルドを名指しで批判してるのは勇気がある。マスメディアと癒着した大企業のあくどさをここまで明確に批判している作品はめずらしい。 【承太郎】さん [インターネット(字幕)] 8点(2012-01-20 07:27:46) |
13.《ネタバレ》 実験というより、一つの方法による実証っていう感じがするけどがかなり引き込まれた。 そもそも有名ファーストフード店の栄養成分て公表されているので、結末に向かっていくに従い誰もが言いたかったことを代弁していくことになっている感じ。 栄養成分を見れば、肥満の原因が内容ではなく量にあるということがわかるのだが、そういうことをすっ飛ばして食べ物を買ってしまうことはよくあり、意外と批難的でもないように感じてくる。カロリーの想定が大きすぎる、とにかく3食食べ続ける、運動しないなど、なにを証明したいのかよくわからないところが、これが逆に一方的にマックを否定しようとしていないという態度表明にも思える。 この映画を観て、アメリカ人が皆大げさで極端で頭がよくないというイメージ通りであったという感想を持つ人も多いかと思うが、実際はこんなに極端で大げさな人間を演じるアメリカ人はアカデミー賞のドキュメンタリー部門にノミネートしてしまうほどまれであり、事実ではない。 裁判を起こした肥満の姉妹であっても、一方的にマクドナルドに責任をかぶせて裁判まで起こしたあげく国際的に知られ、ドキュメンタリー映画まで作られてしまう例はごくまれであることは考えなくてもすぐわかる。 この映画の終盤でも何となく表現されているように、ファーストフードが毒物を売っているわけではなく「便利なものの食い過ぎがいけないんだろ」ということと、それがわからない一部の人間にも「簡単に過剰供給してしまう態度」が問題である。このことは現地人に日本人以上に繊細にレビューされている。 イメージや敵意が先行した結果としてこの映画の結論的な部分を誤って受け止めてしまわないように気をつけたい。そういえば日本的健康愛好者的視点も気分の良いものではないように思うが、アメリカに茶化されないのは日本の存在感の低さだろうか。キャッチーなくらい気持ち悪いのに。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2010-09-01 02:35:23) (良:1票) |
12.思っていたより面白かったです。そりゃ実験内容に偏りはあっただろうけど、誰も実証してなかったんだし、おかげでスーパーサイズは無くなったし、やった甲斐はあったはず。 早速マックのチキンナゲットが何より好きなムスコに見せようっと。 【ぷりしら19号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-11-17 16:22:37) |
11.ハンバーガー食べて"Pavement Pizza"出す。 【RTNEE USA】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-16 20:42:11) |
10.これを見て確信したことは人々は「体に良くない食べ物」を「食べている」のではなく大きな勢力によって「食わされている」ということです。人間ならば「知性ある食事」をすべきです。少なくとも今の日本であれば少しの手間で体に良くて「本当に美味しい食事」がちゃんと出来るのですから・・言い過ぎかもしれませんが手軽さと中毒性のある化学調味料に負けてその挙句自らの体を破壊し、伝統ある和食文化を荒廃させ、ジャンクフード企業のお偉いさんの懐を肥えさせる・・それでもまだジャンクフード食う人は・・・かわいそうな人です。 【人面猫】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-01-07 18:48:00) |
9.これは傑作。新種のマイケル・ムーアと思いきや、モーガンというやつは、なかなかいい男なんだ。ルックスもGOODだし、個人的にこの人の英語の発音がとても好きだ。どういう経歴の人か知らないが。こんな内容で、最初から最後までほとんど一人出ずっぱりで抵抗なく見られるのは、モーガンがいい男だから(ムーアならムリ)。 それでまあ、以下の2点のことを感じた。「アメリカ人は何を食べたら体にいいか自分で分からないほどバカなのか」栄養成分表を見ないと、体にいいか悪いかわからないというのは、動物としての本能が退化しておる。犬だって猫だって、「草が必要」と体が要求すれば勝手に食べてる。なおかつ、1日に平均1.6キロしか歩かないとか、「カロリー」の意味を知らないとか、学校のランチの配給とか、恐るべき実態である。古来から日本人にとって、自分の体は自然の一部であった。西洋人にとっては、「神様から借りている乗り物」であるらしいが、前々から自分の体を「モノ扱い」する人々よのう、とは思っていたが。この違いは「畏れ」の有無と思う。 2点目、「ホモサピエンスは放っておけば炭水化物と脂肪ばっかり摂りたがる生き物なのか」2年くらい前、「ナショナルジオグラフィック」で「太りゆく人類」というものすごい題名の特集があった。それによると、人類は過剰なカロリーを摂取するようになったが、その増えた分はほとんど炭水化物と脂肪であるという。まさにこの作品のテーマとかぶっている。タイムリーなテーマとはいえ、マクドナルドを攻撃するという、こんな作品がよく作れたものだ。まさか「新種の広告」ではないだろう。ヘラヘラ笑っているモーガンの態度もいいし、「ロックンロールマクドナルド」などの挿入曲も爆笑。「スーパーサイズ ミー」というネーミングも皮肉で絶妙だ。オリジナルとおぼしきイラストが怖い。彼女がベジタリアンでよかったね。ちなみに私自身はマクドナルドはおいしいと思わない。スナック菓子と糖分の入った飲料はいっさい摂らない。なぜなら体が嫌がっているから。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-16 22:41:00) (良:1票) |
8.これを見て個々人がどう考え、どう行動するのかが大事。同じものを食べつつけたら体壊すのは当たり前、という意見もありますが、その当たり前のことを実際に自分の体でやって意見を掲げたそのことは素直に賞賛したい。ドラマ性も何もない映像を面白く描こうとしたセンスもグッドだと思う。 【MARTEL1906】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-03 07:15:17) (良:1票) |
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7.《ネタバレ》 観る前は馬鹿にしていました、しかし観終わった後に反省しました。一ヶ月、一日三食マクドナルドだけを食べ続けたらどうなるか?そりゃあ体を壊すに決まってる、結果は目に見えてる。…それでも、そうとは分かっていてもまさかここまで自分で衝撃を受けるとは思ってもみませんでした。例えば劇中で問題として取り上げられた(というかそもそもこの実験のキッカケとなった)、二人のティーンエイジャーの女の子が自分らの肥満をファーストフードのせいにしてマックを訴えたという事件。過去に自分もぼんやりと聞いたことがあって、その時は本編でインタビューを受けていた人たちと同様「そんなの自己責任だろ!」と思ったのですが、今になってみれば「果たして本当にそうなのか?」と疑問を感じるようになりました。当然責任の大部分は太ると分かっていながらもバーガーを食べ続けた二人が悪い、法廷で彼女らの言い分が受け入れられなかったのも尤もなことでしょう。しかしながらそういう事態が起こり得る環境を作り出してしまった企業の方にも少なかれ問題があるのではないか?日本でも毎週のように新聞の中に折り込まれているクーポンのチラシや、幼少時期からの刷り込み等、一部の考察には完璧に賛成は出来ないものの「成る程な」と思った。一見無関係に思えるアメリカに於ける学校給食の実態や、現代の堕落した食生活にまで問題を絡めていく構成は実に見事で、この監督もよくやるな~と思わず感嘆してしまいました。僕もマックが好きでよく食べますが(と言っても一ヶ月に1~2回だけど)、これからは本気で控えようと思いました。この映画を観てからは健康的な食事を心掛けるようになったし、毎日運動も欠かさなくなった(笑)「あーあ、鵜呑みにしちゃって」と笑われるでしょうが、この映画に描かれていることが事実である以上、もはや行動に移さずにはいられないのです。そしてそういうことを自らの身体を使って証明させた(本当に一ヶ月間マックだけを食べ続けたのかどうかは不明だけど)監督のモーガン・スパーロックには敬意を表さずにいられないのです。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-30 21:51:19) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 冒頭からQUEENのFAT BOTTOMS GIRL を流すとこあたりセンスを感じたね。 別に肥満になったのはマックの責任だと訴訟を起こすのはどうかと思うけど、子供を狙うのはよくないよ。僕もそう思ってた。幼い頃の刷り込みってのは一番えげつない。プレイランド、ハッピーセット、ドナルド・・・子供なら無条件で飛びつくわな。 それにしても肥満を食品産業のせいにして訴えることを禁止する「チーズバーガー法」なるものがアメリカの議会で可決されてたなんて・・・おそろしすぎる。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-28 23:09:56) |
5.《ネタバレ》 「この価格でこの味が提供できているのだから問題ない。ここまでやればチンパンジーだって美味しいって言うよ。」と、某(某になってないじゃん!)ファーストフード大手の社長が株式一部上場を果たしたときにコメントした時からアンチマック派(関西人なのでアンチマクドか?)の私。この作品のおかげで、ますます近寄り難い店になりつつあります。これもいわゆる「メディアの影響力」の一種なのでしょう。 ファーストフード店・外食産業の在り方が問題の全てなのではなく、ついつい手軽に利用してしまう・利用させられてしまう消費者のイージーさにも問題がある、と思のだが、本作はその点についてファーストフード業界に責任を過分に押し付けているように見える。しかし「一ヵ月間・一日三食マックの食事」という馬鹿馬鹿しい実験に、自分の健康を賭けて挑むスパーロック氏の姿は、歪んだ食文化に対しての意義ある「警鐘」である、と思う。 しかし、アメリカ人の子供が「イエス・キリストは知らないがマックのドナルドは知ってる」じゃあ、遺憾だろ。爆笑。 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-08 01:08:28) |
4.見てやりましたよ。ビックマック食いながらね!途中のゲロシーンには一瞬やばかったけど・・・。内容は皆さんご指摘の通り中々のシリアス路線で好感が持てます。浴びるようにTVから流れてくるマックを始めとする食品会社のCMと莫大な資金を費やした恐ろしいまでのイメージ戦略、悪知恵とは言い過ぎかもしれないけどやっぱり怖いです。子供を取り込みその次の世代の子供まで触手を伸ばしていく様は不気味の一言に尽きます。肉じゃがとか刺身とかソバとかの日本食がどれだけ大事ものなのか良くわかりました。特にあの学校給食はシャレにならんと個人的に思うあれは何とかした方がいいと思うぞブッシュさん! 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-05 12:14:28) |
3.この映画の最大の功績は,みんながファストフードに対してなんとなく直感的に感じていた危うさを,視覚的に共通体験化したことなのではないだろうか。「1日3食・1ヶ月間マックだけを食べつづける」というアイディアを「馬鹿げている」というのは簡単だが,「カロリー」という概念すら理解していない人々に,それが何故馬鹿げているのかを説明するのは意外と難しい。だが,今日からは違う。「スーパー・サイズ・ミーを観ればわかる」と答えればよいのだから。観る人はスーパーサイズの尋常でないデカさに驚き,保守的アメリカ人の「デブ度」に驚く。アプローチこそキワモノ的だが,映像の力を最大限に利用したテーマ選びと狙いはオーソドックスだ。ムーア作品と比べて誠実な印象を受けるのも,そのあたりが大きく作用しているからだと思う。 【veryautumn】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-15 15:17:48) (良:1票) |
2.初めてこの作品の噂を聞いた時、「マイケルムーアの二番煎じで目立ちたがり屋じゃないの?」などと思ったものです。でも、実際に観た人の話を聞いているうちに「実はかなりシリアス?」と思えるようになり、ネットで上映期間を調べたら今週で終了。で、慌てて本日観て来た次第です。その結果としての感想は「ま、真面目っ!ストレート!」です。私自身、日頃からファーストフードは嫌いなのですけど(特に○ック)、自分が嫌っている根拠を「キミの考えは正しいよ」と言って貰えたようで嬉しくなってしまいました。まぁ、実際に毎日三食欠かさずマックなんて人は居ないだろうけど、でも、だからこそ死人が出ないで済んでいる訳で、結果が伴わないから危険じゃないなんて理屈は成立しないのです。私なりに考えているファーストフードの功罪は、この作品の中で述べられている以外にもあるのですけれど、ま、それはココでは書くべきじゃないでしょうね。というわけで、監督の真面目な仕事に8点献上! |
1.ファーストフードだけで30日間を過ごしたら体はどうなるか?これを監督自ら体を張って被験者になり、その変化を科学的データーによって実証するという貴重で興味深いドキュメンタリ ー作品。感じのいいガールフレンド共々登場してプライベートフィルムのような手作り感がある。勇気があるというか無謀というか、実験は拷問に等しいような過酷な様相を呈していく。 コーラは嫌い、マクドナルドの類も過去に数えるほどしか食べたことがない私なら3日ともたずギブアップしそうだが、かなり好きな人でもここまで徹底するとさすがに苦痛になるだろう。 Drや栄養士のアドバイス、各種データーだけでなく、カメラに向かって赤裸々に語られる言葉は 時にユーモラスでもあるが、私生活での心身の変調は生々しく痛々しい。 この作品が優れているのはそういった実験的なところから、アメリカの食生活の問題点やその裏側までも見えてくることだ。マイケル・ムーア監督は銃社会や政治に、この 監督は食生活に自国への危機感を抱いて警告を発している。一定の具体的な成果を上げたという点においても共通するものがある。最も懸念されるのは子供たちへの将来的な健康への影響だろう。彼らは日々あらゆるジャンクフードやお菓子のコマーシャルの影響を受け、学校でも栄養の大切さより企業利益のほうが優先されている様子にびっくりした。とにかく儲かりゃいい、といった目先の利益だけの企業姿勢は腹立たしくも恐ろしいが、栄養教育もろくにされてない様子も伺える。思うに日本食や菜食など栄養への理解があるのは多分お金と教育のある一部の人たちなんでしょうねぇ。 こういう食生活の危惧というのもアメリカほどではないにしろ、日本でも同様のものはあるから多くの人が見て考えてほしいと思う。 この作品は最初のほうで肥満や各種データーなどに関する膨大な図説や字幕説明があるのだが、切り替わりが早すぎてじっくり読み取りきれないというのが残念ではある。 【キリコ】さん 8点(2005-01-08 20:47:32) (良:3票) |