70.《ネタバレ》 もう!なんなん!普通のスポコンでええやん! 僕は、この休みの中で「ちはやふる結び」「SW_EP8」「SW_ハンソロ」を見て、娯楽モードに入っていたので、そりゃもう映画観たい病に火がついて、何を観ようかな?と物色してて、手に取ったのが買ったまま放置して忘れていたこちらの作品なわけです、んで、この仕打ち、なんなん?この後半の尊厳死とかの鬱展開。 油断していた僕が悪いんだけど、そういうのを観たい気分じゃなかったんだよね、なかなか難しいですね、まあ、この落差は他の人より大きかったんじゃないかなと思いますので良しとしましょう。 基本娯楽好きですが、改めて重厚なのも悪く無いなと思った次第です。安定のクリントさんでした。もっと腰を落ち着けて観た方が良いですね~特典ディスクが付いていたので、メイキングかな?とか観ながら色々と考えさせて貰いましょうかね。 さすがに、娯楽モードは終了してて「次は何観ようかな~」とはなりませんでした。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-12-24 18:04:05) |
69.《ネタバレ》 ロッキーのようなサクセスストーリーと思っていました。頂点を極めた直後にまさかの反則被害で障害を負っても、片足を切断しても奇跡の復活を遂げるのだと信じていました。だから、まさかのラストにはショックです。しかし、これを理不尽と考えてしまうのは、頑張る人間には良い報いが、怠惰な人間には悪い報いがあり、世の中はバランスが取れるべきという固定観念があるからでしょうね。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 8点(2017-05-29 18:59:18) |
68.《ネタバレ》 ボクシングという題材はカモフラージュで安楽死(尊厳死)についてクリント・イーストウッドの想いを描いた作品ですかね。フランキーの行動を否定する人もいるでしょうが、奇跡にすがりついて生き続けることがどんなに辛く人間の尊厳を踏みにじってしまうことかを知っていればこの行為を否定をすることは難しいかと思います。日本ではタブー視されがちですがきちんと向き合うべき問題かなと思います。 【映画大好きっ子】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-17 17:29:55) |
67.筋立て自体は特段目新しいものではなく、むしろ古典的な部類に属するが、それを作品として忘れがたいものにしているのは、卓越した演出のセンスと、主演3人の陰影をたたえた濃密な演技、そして絶妙な音楽と照明。内容の各論を逐一突っ込む以前に、「映画」として非常に心地よいし、だからそこを評価したい。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-08-27 01:29:46) |
66.《ネタバレ》 前半のロッキー的な盛り上がりをあっさりと捨て後半の重いテーマにせまっていく流れに激しいショックを受けました。 イーストウッドが考えるアメリカンドリームってのを嫌って程追体験させられた気分です。 事実とインフォームドコンセントに関して違いがあるらしいんですが、それを越えるものがこの映画にはありました。 ラストの選択も善人がやれば白けてしまうかもしれませんが、今まで決して根っからの善人でなかったイーストウッドがやったからこそ話にリアリティを感じたのかもしれません。 彼女の尊厳を守りたいという気持ちと、この状況に決着をつけたいという二つの気持ちがあるとするならほぼ後者の割合が強かったのではないでしょうか。 ボクシングシーンは不自然なところが多々あったので惜しいですね。半身不随にいたる反則打はもっと別の形にできなかったんだろうか。 【CBパークビュー】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-09-26 22:41:00) |
65.《ネタバレ》 一度ではわからない伏線が多くあり、2度3度見返して膝を打つ衝撃があった。泥臭く暗いトーンだが、クリントイーストウッドのセンスが光っている良作品。HDからなかなか削除できず。 【朴モグタン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-09-23 16:09:59) |
64.これほど絶望感と喪失感を感じる作品は無い。 娘の下半身不随で、家族が一つになってやり直す、、、 そんなテーマはイーストウッドには無かった。 愛と命と人間の尊厳、それがテーマだろう。 重くて二度と見たくないが、DVDに残すことにした。 【たきおか4号】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2015-07-26 12:29:13) |
63.印象に残っている映画だったので再鑑賞です。マギーの家族関係の描写や彼女の最後の試合となってしまった反則相手への裁定に違和感を抱きますが、宗教や尊厳死思想を超えて10年経っても十分心に響く内容です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-18 22:24:51) |
62.《ネタバレ》 どうしようもない貧困家庭に育ち、出口の見えない閉塞状況をひたすら這いずり回るように生きてきたマギー。そんな八方ふさがりの自分の人生から必死に這い上がろうと、彼女は偶然出合った老トレーナー・フランキーと共に女子ボクシングの世界でチャンスを掴もうとする。だが、彼女を待ち受ける現実はどこまでも苛烈で残酷だった。前半の絵に描いたようなサクセスストーリーから一転、物語はひたすら奈落に突き落とすかのように陰鬱な展開へと突き進んでいく。多様な解釈が可能な本作のなかで、もっとも重要なテーマは恐らく〝神の不在〟だろう。神なき現代社会において、人にとって〝赦し〟とはなんであるのか。極限の苦難に苦しむ彼女のために、血反吐を吐くほどの懊悩を重ねたフランキーは、最後、彼女が望んだ〝赦し〟という名の罪を犯す。神の定めた倫理に背いてまで、罪を背負う決心をした彼の決断は、永遠に答えなど出ない深い問題を僕らの心に突きつけてくる。正直、重たい作品で観終わったあとの絶望感は半端じゃないけど、それでも現代という不確かな時代に生きる者なら、一度は観ておくべき、イーストウッドの傑作だ。だからといって、カップルで観るとかは、止めといたほうがいいだろうけど(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-15 13:56:00) |
61.これもイーストウッドの傑作の1本。イーストウッドとヒラリー・スワンクの交流が素晴らしい。しかし最初から不幸なラストが前フリされているが、ラストがイマイチ釈然としないのはグラントリノと一緒。ヒラリー・スワンクの家族の描き方も類型的。母親、兄弟がクズだけど娘だけ家族思いの頑張り屋さんって設定無理あるね。非常に重い内容で素晴らしい映画と思うが、こういうリアリティがない設定は残念です。 【仏向】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-17 09:54:48) |
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【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-06 13:53:37) |
59.《ネタバレ》 どうして、モーガン・フリーマンの語りで進行していくのだろうという問いへの答えは、いちばんさいごまで明かされない。そして、この作品の魅力は、そのモーガン・フリーマンの語りで進行する部分と、客観的に描かれるストーリーとの「あいだめ」にこそあることが、やはりラストで納得させられる。ラスト・ショットは、過去にクリント・イーストウッドがヒラリー・スワンクといっしょにレモンパイを食べたレストランの、ドアの外からのショットなのだけれども、そのレストランのなかにはイーストウッドの姿は(おそらく)見えない。この、ラスト・ショットの「不在」の強烈さには、おののきさえおぼえる。いや、「不在」と断定することもできない、ということが強烈なのかもしれない。とにかくそこには「気配」は存在する。映画のラスト・シーンとしてはもっとも印象に残るショット、だと思う。 【keiji】さん [地上波(字幕)] 8点(2011-04-15 11:40:51) |
58.イーストウッド監督のほとんどの作品は悲しみを深く描いた重厚な物語ですが、本作の「重さ」はその中でも頭一つ抜けているのではないかと思います。辛い話に耐えられない方には絶対お勧め出来ません。 やり場の無い悲しみの中で、「愛とは」「生きるとは」という、誰にも決定的な答えを出せないテーマが提示され、鑑賞後もその余韻をしばらく消す事が出来ません。 たとえ物語に共感出来なくとも、どうしても考えさせられてしまう重厚な映画に仕上がっていると思います。 主演3人の演技には全く文句のつけようがありません。 中でもヒラリー・スワンクの演技は素晴らしい、というか凄まじいものを感じました。 とりあえず、単なるボクシング映画だという勘違いだけはしないように・・。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-16 17:08:02) (良:2票) |
57.《ネタバレ》 ヒラリー・スワンクという女性を知ったのは私のなかでは史上最強の鬱映画「ボーイズ・ドント・クライ」である。この映画で彼女が演じたのは(ネタバレになるので仔細は語れないが)、孤独を抱えながらも、強く美しく生きる女性の役であった。本作と「ボーイズ…」では役柄の印象は結構近い。彼女のような、野性的な美人という形容では物足りない、とかく凄味がある女優は、そうしたハードな役でこそ活きる。映画自体の出来に言及する以前に、彼女の仕事ぶりだけでもどちらも一見の価値はあるだろう。このままでは「ボーイズ…」のレビューと兼用になってしまうので、本作について。驚くほど単純明快に、素晴らしい作品だ。スポーツは観るもやるもてんで興味のない私だが、本作は何しろただのスポ根モノではない。ボクシングという飾りを纏った、実に深遠な人間ドラマなのである。マギーとフランキーの間にあるのは、親子のようにイノセントではあるが、親子のようにおんぶに抱っこではない、あくまで互いを尊敬しあう、男女としての愛である。ラストは賛否あるようだが、私は自然に思えた。人生はいつだって理不尽なもので、突然の不幸に見舞われることもあるが、そのなかで最良の選択をしていくしかない。愛は刹那であるがゆえ、永遠に美しい形で留めておきたかった二人の決断(正確には一人の意志と、その意志に従ったもう一人の判断)は、あくまで二人の関係においては正しかった。それでいいのではないか。ありきたりなシンデレラ・ストーリーも悪くはないが、不幸や悲壮のなかに一縷の望みや喜び、自分なりの救いを見出す人々の物語のほうが、ずっとリアリティがあるし、胸に響く。本作はあちこちで賞賛を浴びるイーストウッド監督の力量がよく分かる、重厚な映画である。 【よーちー】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-26 21:09:39) |
56.《ネタバレ》 「許されざる者」「ミスティック・リバー」と比較すると、かなりわかりやすい作品となっています。マギーの家族や対戦相手ははっきり悪人として描かれており、善悪の区別を意図的に避けてきた前述の作品達とは傾向がガラっと変わっています。またマギーが全身麻痺となる原因についても、原作では試合中のアクシンデントだったものを映画では対戦相手の明らかな反則行為に変更していることからも、よりわかりやすい形で観客の感情を刺激しようとする意図が感じられます。そう、これは観客の感情に訴える純粋なドラマ作品であり、イーストウッド流の哲学や死生観を語ってきたそれまでの作品とは別物と考えるべきでしょう。あの結末もイーストウッドの個人的な思想が反映されたものではなく、フランキーとマギーの物語の終着点があの形だったと考えるのが妥当です。。。二人の関係は、師弟であり、親子であり、友人であり、そして恋人であるという、人間が持ちうるすべての関係性が凝縮されたものでした。その相手が真剣に死を望み、ほとんど動けない体で可能な限り自分を傷つけはじめ、生きることが最大の苦痛となっている状態で、それでも枕元で「生きることが大事だ」なんて言い続けられるのか?ボクシングに生き、家族に恵まれなかったフランキーにとってマギーはただの恋人ではなく、長い人生の果てに残ったすべてと言っても過言ではありません。世界でもっともマギーの生を望んでいるのはフランキーなのです。しかしそのマギーは真剣に死を望み、一方で自身の意思を実行する手段をすべて奪われてしまった。医学も宗教も「生きることが大事だ」と定番のお題目を唱えるだけで力を貸してくれない。マギーの訴えに耳を傾け、それを実行してやれるのは世界で自分だけとなったフランキーの苦悩は、想像するだけで恐ろしくなります。泣きの演技をほとんど見せないイーストウッドが、ここではついに涙を見せ、迷いを口にします。ひたすらに強い男だったイーストウッドですら抱えきれないほどの絶望。尊厳死が社会一般で認められるべきかどうかは分かりませんが、少なくともマギーとフランキーの間においては、死以外の選択肢はなかったと思います。マギーに対するフランキーの思いは、医者と一緒になって「とりあえず生きろ」と言っていられる程度の軽いものではなかったのですから。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-12-23 18:21:00) (良:4票) |
55.《ネタバレ》 ○2回目の鑑賞。最初に観た時はそれほど感じなかったが、素晴らしいラブストーリーだった。○以前までイーストウッド主演に無理のある作品が続いたが、これは良い。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-02 15:29:21) |
54.イーストウッドらしい重厚な映画。 見せ方がうまいのかしっかり引き込まれる。 家族の強引な描き方やボクシングシーンなど減点材料こそあるけれど、大きなテーマでは一本芯が通っている。 渋い。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-09 23:43:12) |
53.《ネタバレ》 まさかの結末。人生には「~していたら」「~していれば」なんて言葉は無意味ということ。大切なのは、その瞬間を数ある選択肢の中からどれを選ぶかに尽きる。悔いのない選択肢を選ぶことこそ最良の人生なのではないか?そういう意味でボクシングで一瞬の輝きを放ったマギーは幸せな人生だったと思う。しかし、フランキーはどうなんだろう?あの行為は、これ以上後悔を重ねたくないが為のものなのではなかっただろうか?せめて残り少ない余生は、あの食堂でレモンパイを死ぬほど食べて過ごしていただきたい。 【Keicy】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-11 04:59:39) |
52.《ネタバレ》 ミリオンダラーベイビー みんなすべての人々にミリオンダラーベイビーがいるんだということを教えてくれました。 さらに、その逆も。 でも現実には、なかなかそのとおりには行かない。 心の中ではいつも求めている。 その存在が、確かであり また、そのとおりであるということを。 フランキーと娘 マギーと父親 デンジャーとスクラップ ボクサーとマネージャー 虐待と愛情 心の中にはいつも不安定で、拠り所の無い自分たちがいて 常に誰かのそばにいないとどうにかなってしまいそうである。 でも、その拠り所の無い人たちはいつもまわりにいる人を大事にする。 ときに、憎み合い、時に愛し合う。 常に隣人が友達なのか敵なのかという状態で生きてきたアングロサクソンは 信仰によってすべてを懺悔し、正当化する。 農耕民族である日本人にはあまり理解できないかも知れないが 近頃の日本も同様な社会現象になってきた。 【seagull】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-02-18 14:15:48) |
51.打ちのめされましたよ、俺も。イーストウッド、フリーマン、ヒラリー・スワンクの三身一体中枢神経攻撃に。映画観ている間、最近とんと燃え上がらなくなっていたあらゆる感情、怒り(青い熊許さーーーーーん!マギーの家族連中絶対許せーーーーーん!)痛み、悔い、闘争心、悲しみ、愛しさみたいなもの全てが、振り幅激しくこれほど揺り動かされたのは本当に久しぶりの事でした。自分の中のこういう感情を覚醒させてくれた事だけでも、この映画には大感謝です。音楽も最高でした。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-02-03 13:06:28) |