1.《ネタバレ》 面白かった!!最後のほうはすっきりできるし、タランティーノ好きな人には
なかなか楽しめるのではないでしょうか。
この映画は監督が実在するタイの殺人サイトを
基にしたドキュメンタリー映画を作ろうとして、身に危険が及びそうになった為、変更して、この映画になったそうですね。話題作りの嘘かもしれないけど、タイに父親が住んでいたことのある私的には、「あ~~、あるかもぉ」という話。
そして、若いときにユースホステルを利用してヨーロッパを日本人女子二人で周った
経験のある私には身につまされる痛い話。やっぱ、東欧とアジアは結構、危険だよね・・(反省)無事に戻ってきたのはラッキーということかも。
最初のほうのエロバカシーンは、「なんだこれ(失笑)、スプラッターに出てくる
殺される若者の典型的能天気って感じだなぁ」
と私(女)的には思いましたが、話が終わってみると、話の緩急をつける
事以外にも、重大な役割を果たしているのかも?と思いました。
「究極の快楽を求めて行き着いた先はアレ」という事を暗示しているんですね。
私は幸い(?)にもSMの世界には足も股も突っ込む予定もありませんが
30も過ぎてくると「性欲の行き着く先ってどこ?」という事についてはたま~に考えるわけですよ。まあ、私は別にどこでもいいや、って感じですけど、この映画の「行き着く先」には、ほんのすこ~し、納得かなぁ(怖)。ある意味、アムスの男のいう事は嘘ではないんでしょうね。ある種の人にとっては、あれが「究極」「全てに勝る」なんだから。
ただ、「使う」つもりでのこのこ出かけたら「使われる」側だっただけの話で。
そういう意味では風俗好きな男性にはぜひ見ていただきたい気もしますな。
自分も一回「使われて」みたら?な~んてね。使われる側が金銭で納得していたとしても(タイは本人が納得らしいです)やはり自分の快楽の為だけに誰かの体を「使う」という事には私は怒りを感じます。
スプラッターな部分はあまり、怖くもグロくもなかったです。怖いっていうことでいえば、ストレートチルドレンがガムと交換でオヤジ二人を打ち殺しちゃう場面の方が
本質的に怖い?所々「笑い」も入れつつ、「正義(というか復讐)」もちゃんと入ってるし、後味悪い感じはしませんでした。でも、「チェコにはもう、行くまい。」夫との
共通意見でした。