1.そんなことあり得ないだろうとか、バラエティー的ギャグと呼ぶべきなようなシーンが数多く、基本的には、おバカ映画の範疇なんでしょうが、これがどうして、なかなか良かったです。話の展開のテンポが良くてだれるところがないし、伏線や説明が実に丁寧に折り込まれていて、ストーリー展開がまったく無理なく受け入れられます。さらにあまり現実味のない物語をしっかり支えているのがアイスホッケーのシーン。実際にアイスホッケーをやっている子供たちを集めたとあって、ここだけは本物で、これが映画全体をぐっと締めています。
笑いと涙ありの微笑ましい展開は、題名の「スマイル」にふさわしく、見ているものに気持ちの良い微笑みを与えてくれます。リアリティーの無さを受け入れられない人にはまったく駄目でしょうが、そうでなければクリスマス映画として秀逸な作品で、あらゆる年代の人に薦められる作品です。