12.《ネタバレ》 かなり怪しいバカップル、彼女の方は苦労人で、彼から命を助けられ、まあいろいろ有るけど二人にしか分からない絆があるから度々の大げんかも仕方ないのかな、くらいに思っていた田舎者のスティンゴと、またそれを見ていたわたくし視聴者なんぞは、二人の正体を知ったときに、これまで見ていた物が、はたと現実的にしっくりと来るわけです。二人の間につけ入る隙など無い事に気付くのです。この出会いと別れはこの上なく不毛でもあり、青年の心に仕舞っておくには余りにも壮大な出来事でもあり。青年が成長するためのほろ苦いピソード、にしては重い重い彼女の悲しい選択。彼女の選択はいつも間違っている。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-02-12 17:01:21) |
11.《ネタバレ》 人生において、あんな選択を迫られる人はいない。 しかし、あんな残酷な選択を迫る人はいたんだろう。 そんな人生を経験したら、その後まともに生きられるはずなんてないじゃないか。 ネイサンが精神に異常をきたしていることは、ソフィーにはわかっていたんじゃないかな。 いつも誰かを演じて、本当の自分と向き合うことを求めないネイサンは、ソフィーには必要な人物だった。 スティンゴはだめだ。 結婚して子どもが欲しいなんて、自分と向き合わないとできやしない。そんなの無理だよ。 生き延びても、地獄は終わらない。胸を抉る映画。 |
10.《ネタバレ》 訳ありオンナの、究極の二者択一。選べないものを選んじゃった罪なアタシ。そんなアタシはアナタを不幸にしちゃう。時代が生んだ悲劇とはいえ、罪悪感を一身に背負うしかないアタシ。前半のぬるい三角関係ドラマから一転、オンナの過去を追憶するシリアスな展開に。連れ去られ、泣き叫ぶあの娘の姿を忘れられぬ。最高級の後味。罪なオンナ熱演のメリル・ストリープが米主演女優賞受賞。傑作。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-06-02 22:47:04) |
9.突如キレまくるネイサン、どんなに突き放されてもついて行くソフィー、私がスティンゴだったらとっくの昔バイバイしているところだが、男2人と女1人の奇妙な三角関係は最初のうちはなんじゃらほいという感じで見ていた。ところがところが、ネイサンの情緒不安定にもソフィーの自虐的な言動にも深い理由があり、それが少しずつ明らかになるにつれこれはただならぬ映画だと痛感。そして極めつけは文字通りのソフィーの選択、これほど強烈な映画はなかった。辛いけども、辛さを超えて見るべき映画。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-01-19 19:48:58) |
8.《ネタバレ》 人間の業を描いた話なんでしょうね。ソフィーは自らに罰を与えることでかろうじて過去を背負って生きていられた。傷をえぐることでしか生き残った自分を許せないというマゾヒスト的な傾向というか。ネイサンから罵倒されることもソフィーにとっては心地よく、安定剤として必要なことだったのかなと。ネイサン自身も誰かを傷つけなければ自分を保てない。歪なりに閉じた輪の中で一種の共依存に陥っていたんでしょうね。そこに投げ込まれたスティンゴという石によってもたらされた波紋と露わになる秘密。稚拙な若者の一途さで過去を背負って一緒に生きようとするスティンゴですが、結局ソフィーはネイサンを選ぶ。最後は死という選択をしなければ自分を許せなかった。悲しい救済と、喪失によって大人への一歩を踏み出した若者の物語だと思いました。 【kirie】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-02-12 18:28:23) |
7.《ネタバレ》 「ホロコースト」というテーマ、巧みなストーリー展開そしてメリル・ストリープの圧倒的な演技力等々、ずっしりと見応えのある映画でした。 「ホロコースト」という未曾有の惨事を告発するだけでなく、男2 人、女1人の友情と愛情のドラマを絡めることによって、その悲惨さを更に浮き彫りにしています。 この世の地獄を経験し生きる気力を失ったソフィーと、狂気の中で漂っているネイサンの関係は非常に切なくていろいろな事を考えさせられました・・・・。 【TM】さん [地上波(字幕)] 8点(2008-03-18 18:21:03) |
|
6.辛いです・・・。でも、ケビン・クライン最高!メリル・ストリープもまだ痩せてて綺麗です。 【こまち】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-02-02 13:23:04) |
5.《ネタバレ》 『究極の選択』ですね。戦時中の映画だと思ってましたが、回想シーンで当時を振り返る、心の傷を負った女性の物語だったんですね。ホロコーストの実態は僕らでは映画とか本でしか理解できません。理解した所で、本当に理解しているとは断言できないでしょう。ドイツの憲兵に、「どっちの子供か選べ!」と迫られるシーン、自分が親だったらどう『選択』していただろう…。 |
4.、、少し不確かな記憶で、いい加減なことを書きます、ごめんなさい。、、、、、この映画で20年近く印象に残っているのは、三人で、橋のところでシャンパンを飲んで、グラスを海だか河だかに放擲するシーンです。映画の主題など忘れ、、、、、あれがやりたいっ、京浜島かベイブリッジあたりで、、、、と飲んだくれると、そう思い、仲間を募っていたものです。もちろん、結局、実現することはありませんでした。、、、、、クリスタルのグラスは、キラキラ輝き、しかしこの瞬間にも割れてしまいそうな脆さを内包し、自分が心の中で大切にしているもの、あるいはどうしても捨てることが出来ない業のようなものを、象徴してくれるように思います。、、、、、あの頃、私は、海に投げ捨ててしまいたい、何か貴重なものを心に抱えていたのかもしれません。、、、、そう考えると、もしかしたら、ゾフィーにとっての過去もそのような存在だったのかもしれないと、今、思えてきます。単に忌まわしいのではなく、それが自分とどこか一体化しているというか、、、、、。そうであれば、あの放り投げられたシャンパングラスは映画の結末を暗示していたのでしょう。、、、、単にホロコーストをテーマとした映画ではなかったと、今になって思うのです。 【王の七つの森】さん 8点(2004-07-09 09:25:22) |
3.いろんな意味で衝撃的な内容でしたし、メリル・ストリープの暑苦しさが良い意味で発揮された適役だったと思います。ホロコーストについてはこういうふうに定期的に人々に思い出させる必要性も実際にあると思うので、そういう意味での存在意義もあります。母親として、人間として究極の選択を迫られた時のソフィの態度に、非常に深く考えさせられるものを残しました。私は賞取りクイーンのメリル・ストリープが実は大っキライなのですが、そういう私情を差し置いてもこの作品での彼女の仕事は高く評価せざるを得ません。彼女というより役が良かったんだよ、と自分に思い込ませようとしても、だったら誰が演じてもオスカーが獲れたのか?と考えたらやっぱり他の人ではあれだけの演技が出来たかどうかわかりませんので。好き、嫌いは別にして、やっぱり時代が認めるだけの実力はある人なんだと思います。この映画もまた、決して楽しい映画ではないし心暖まるものでも、幸せな気分になれるものでも全然ないですが、人生を少しだけ豊かに過ごして行くために、一度は観ておいて決して損のない作品だと思います。人生は選択の連続ですが、この作品を一度観ておくと、一見ささやかな我々の人生が、いかにつまらない選択で溢れているかを痛感させられたりします。そして辛い、しんどいと言いながら普通に生きている我々が、いかに幸福であるかを思い知らされる映画でもあります。だからこの映画は私にとって、イヤな映画ではあるけれどもやっぱり観ておくべき映画です。たまにはこういう映画もないと。 【anemone】さん 8点(2003-12-20 15:33:14) |
2.メリル・ストリープの真価が発揮された映画。彼女の数ある作品の中でも、最高級の演技です。訛りの女王といわれるだけあり、たどたどしいポーランド英語も見事です。典型的なナチ少女だった彼女が、そのナチに人生を踏みにじられる壮絶な人生。観ていて胸が苦しくなった。映像も美しい映画でした。 【ノブ】さん 8点(2003-02-01 17:04:22) |
1.子供を選べと言われるシーンが見てて辛かった。あんまり辛かったので、もう二度と見たくない映画です。 【このは】さん 8点(2001-10-22 22:52:44) |